高校生偏⑫

 

最終学年で迎えたインターハイ。

舞台は栃木県でした。

 

昨年の初出場では何もかもが手探りでしたが、

今年は違いました。

経験から準備を入念にすることができました。

 

メンバーが神奈川での事前合宿をしました。

地元高校やJFLのチームとの強化試合をこなしていました。

普段はなかなか得られない環境と相手に、

厳しさを肌で感じました。

それは、勝つための覚悟を育てる時間でした。

 

大会2日前に現地入りし、会場での練習と開会式へ向かいました。

昨年は秋篠宮ご夫妻でしたが、

今年は今の天皇皇后両陛下の参加でした。

2年連続で、普段目にすることのない方々に興奮していました。

 

それでも、昨年の敗戦と近畿大会での悔しさが胸にあり、

「勝つことは甘くない」と、心を引き締めていました。

 

1回戦は地元の栃木県の高校でした。

応援団がすごくて完全アウェイの状況での試合でした。

私たちの高校の応援団もそれに負けないくらいの

応援をしてくれていましたので、

それが力となり、緊張することもなく、

肩の力がぬけていつも通りのプレーができました。

 

試合開始から主導権を握ることができ、

難なく勝利することができました。

 

2回戦では愛知県代表との試合でした。

相手の中盤に巧みな選手が居たのでやりにくさを

感じていました。

 

試合は一進一退の攻防が繰り広げられていました。

先制点を奪っても、同点に追いつかれ、

勝ち越しても同点に追いつかれ…

試合では決着がつかず、PK戦へ。

 

PK戦はいつも練習をしていたので自信がありました。

私はいつも4番手を蹴ることになっていました。

 

両チームとも1番手、2番手が決めていて、

迎えた私たちのチームの3番手の選手が

外してしまいました。

 

しかし、相手チームの選手も外しました。

その連鎖した状況で私の番でした。

 

決めれば楽になるという状況です。

ボールを置いてホイッスルが鳴り、

蹴ったそのボールは…

いつもなら決めているコースのはずが…

力が入りすぎで枠の外にボールが飛んでいきました。

「やってしまった」と頭を抱えるしかできませんでした。

 

あとはチームメイトに託すしかありませんでした。

次の相手キッカーのボールをゴールキーパーが

防いでくれました。

 

それでまた振り出しに。

 

そして私たちの5番手が決めて、

次のキッカーで勝利が決まる場面で、

相手チームのキッカーが外してくれて

勝利を掴むことができました。

 

自分が外したせいで負けなくて

本当によかったと心から思いました。

 

今振り返るとメンタルが強くなかったのだと思います。

あの頃に今の知識があれば間違いなく

決めていたのだろうと思います。

 

技術も大事ですが、メンタルの影響は大きいと

学んだからこそ、わかります。

 

チームはベスト16まで進みました。

次の対戦相手は北海道代表のチームで

Jリーグ内定者を擁する、全国大会常連の強豪でした。

 

それでも、私は相手を気にせず、

自信を持って戦うことに集中していました。

試合が始まるとやはり強敵だなと思う場面が多く

ありました。

 

いつもならボールを奪えていましたが、

なかなか奪うことができずにいました。

個々の技術が相手の方が上回っていました。

 

劣勢になる時間帯も多く、失点を積み重ねていました。

前半で0-3と苦しい状況でした。

 

後半に巻き返そうとしていた時にまさかの退場者。

反撃をするどころかさらに厳しい状況になりました。

 

終わってみれば2-7の大敗でした。

 

 

 

悔しさはありましたが、力の差も感じた試合でした。

試合後には監督やコーチからすごく怒られましたが、

全国大会には上には上がいるということを

わからされた大会になりました。

 

最終学年で挑んだインターハイはベスト16で

涙することになりました。

 

高校生偏⑬につづく

 

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