高校生偏⑪
いよいよ始まったインターハイ予選。
私たちは昨年度の王者として、
2連覇がかかっていました。
エースも完全復活し、
万全の調整で臨んだ大会。
どこにも負ける気はしませんでした。
しかし、本命として見られる私たちは、
相手チームから徹底的にマークされる
存在になっていました。
シードで3回戦からの出場。
守備を固めてくる相手に対して、
やりにくさを感じながらも、
圧倒的な力で準決勝まで勝ち上がってきました。
準決勝もこの勢いで圧勝したいところでしたが、
勝負はそんなに甘くはありませんでした。
粘り強く守備をしてくる相手に対して
攻めあぐねていました。
わかっていたことなのですが、予想以上でした。
しかも、自分たちのミスから
先制点を奪われる展開になりました。
今までの私たちはここで焦っていましたが、
昨年の決勝での敗北が、
「絶対に逆転ができる」と
信じられるくらい冷静に戦えました。
前半のうちに同点に追いついて勝負の後半へ。
ほとんど私たちのペースで試合運びをしていたのですが、
相手の堅い守備を崩すことがなかなかできませんでした。
シュートを何本打ったのだろうというくらいでした。
しかし、なかなか決めることが
できないまま時間だけが過ぎていきました。
このまま延長戦に突入かと思われた残りわずか。
私はゴール左側の30m以上離れた場所からシュートを打ちました。
誰もが無謀だと思う場所からでした。
ボールは弧を描きゴールキーパーが
届かないところに飛んでいき、
そのままゴールに吸い込まれるように
入っていきました。
まさかのゴールに会場は
歓声とどよめきで湧いていました。
応援団は興奮をして大盛り上がりました。
私も大喜びでみんなからもみくちゃにされ、
喜びを爆発させました。
何が何でも勝ちたいと言う気持ちが
乗っていたのだと思います。
これが決勝点となり、
決勝に勝ち進むことができました。
勝つことの難しさを改めて知る試合となりました。
迎えた決勝戦。
準決勝で接戦したことで、
私たちに油断はありませんでした。
むしろ、危機感が生まれていました。
もう一度気を引き締め、
試合開始から闘志を前面に
押し出して戦いました。
内容も大事ですが、「何が何でも勝つ」
という気持ちで全員がプレーしていました。
終始自分たちのペースで試合を運び、
得点こそなかなか奪えませんでしたが、
2-0の完勝で優勝を果たしました。
昨年度の優勝とは違い、ホッとした気持ちでした。
「優勝して当然」という空気の中で、
「絶対に負けられない」という
覚悟を思い出させてくれた大会でした。
応援をしてくれているメンバーの期待を
裏切らなくて良かったです。
優勝した喜びもありましたが、
全国大会で良い成績を残したいと
試合後には気持ちは次に向いていました。
高校生偏⑫につづく
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