高校生偏④

 

🏞インターハイ前には関西2府4県の代表が集う

 

県大会を優勝したことで、近畿大会への出場が決まりました。

舞台は滋賀県で、当時の関西の有名な高校が

多数参加していました。

 

のちにJリーグや日本代表に選ばれる選手もいました。

練習試合で顔を合わせたことのあるチームもありましたが、

ほとんどが未知の相手でした。

 

格上ばかりのトーナメントに、

私たちは静かに闘志を燃やしていました。

 

 

⚽自分たちのリズム

 

初戦の相手は地元・滋賀の高校でした。

初めての大舞台に、緊張と不安が入り混じっていました。

 

それでも、試合開始から自分たちのペースを掴み、

気づけば4-0の快勝でした。

 

歓喜よりも、まずは安堵しました。

「この舞台でも通用するかもしれない」

そんな小さな自信が芽生えました。

 

 

🧱壁の高さを知る

 

次の対戦相手は大阪の強豪校でした。

試合が始まると、その差はすぐに明らかになりました。

 

技術、フィジカル、スピード。

すべてにおいて相手が上でした。

 

攻めても、守っても、何もかもが通じませんでした。

結果は0-4の完敗。

 

悔しさと情けなさが胸を締めつけました。

けれど、その痛みが教えてくれました。

県外に出ると勝つことはそんなに甘くはないなと

感じました。

 

「このままでは全国では戦えない」

そんな危機感が、次の成長への火種となりました。

 

 

 

🌱終わりではなく、始まり

 

この大会で得たものは、勝つことも大事ですが、

「自分たちの現在地」でした。

 

通用する部分と、通用しない現実。

その両方を知ったからこそ、次の一歩が見えた気がします。


負けたからこそ気づけることがある。
そう言い聞かせながら、

私たちはインターハイに向けて歩みを進めました。

 

あなたにとって、「悔しさから得たもの」は何ですか?
その痛みは、次の一歩の火種になっていますか?

 

高校生偏⑤に続く

 

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