高校生偏②

 

 

⛰️過酷なランニング

 

インターハイ予選に負けてから最初の夏。

それは今まで以上に厳しい練習が続きました。

 

山や坂を走るのは当たり前。

 

学校を出てから1時間以上走らないと

帰ってこられないコースもあり、

途中の川や湧水を飲みながら、

ただ前へと足を動かしました。

 

学校に戻ってから休むことなく、

インターバル走や筋トレが待っていました。

本当にサッカー部?というくらい走っていました。

 

 

🚌 試合漬けの日々と、終わらない走り

 

夏休みでは合宿や遠征なども続きました。

寮に入っていたので毎日が合宿みたいなものなのですが…

マイクロバスに乗って各地を巡りました。

 

「何試合したのだろう」と思うほど、

数え切れないほどの試合をこなしました。

 

しかし、それだけでは終わりません。

試合後にはグラウンドを走らされ、

負ければさらに厳しい走りが待っていました。

 

相手が格上の3年生でも、敗北は許されません。

だからこそ、試合では必死でした。

「負けたらまた走る」——その恐怖が、

私たちを厳しく鍛えてくれました。

 

 

🏠 寮生活と、遊びのない夏

 

寮に戻れば、ご飯・風呂・洗濯を済ませ、あとは寝るだけ。

毎日、疲れ切っていました。

 

ほとんど休みはなく、遊ぶこともありませんでした。

たまに練習が早く終わっても、

学校の周りには山しかなく、店舗もない。

 

駅までも遠く、出かける気力すら湧きませんでした。

それは、学生の夏休みとは思えないほど、

過酷で孤独な時間でした。

 

この厳しい夏を乗り越えたことで、

成長を感じられました。

走る体力もですが、体格的にも以前に比べると

たくましくなった気持ちになりました。

 

いつも3年生とばかりと試合をしていたので、

相手のことも怖くなくなり、慣れてきました。

 

 

 

⚽目指せ全国大会

 

入学をして半年が過ぎた頃、

高校選手権大会の予選がはじまりました。

 

1年生だけのチームには負けられないという

プレッシャーが対戦相手にはあったかもしれません。

 

私たちは挑戦者なので、ただ一生懸命戦うだけでした。

夏休み中に鍛えられたこともあり、以前に比べると、

走力、体力とも成長していることが感じられました。

練習の方がしんどいので試合では軽快に動けました。

 

大会では不安に思うことは全くありませんでした。

1回戦から順調に勝ち進み、ベスト8で強豪校との

対戦になりました。

インターハイ予選では完敗でしたが、この試合では

劣勢になる時間帯もありましたが、互角に戦えました。

 

試合は惜しくも敗れてしまいました。

悔しい敗戦となりましたが、

1年生だけのチームで爪痕は残せたと思います。

来年こそは絶対に全国大会に出場するという

目標がスタートしました。

 

高校生偏③に続く

 

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