中学校偏③

 

ようやく三学期から、学校に通えるようになりました。

久しぶりの登校は、まるで別世界に足を踏み入れるようで、

緊張で胸がいっぱいでした。

 

長く離れていたことで、

まるで浦島太郎のような気分でした。

 

「みんなの中に戻れるだろうか」

そんな不安を抱えていましたが、

友達が自然に話しかけてくれたことで、

以前と変わらない日常が少しずつ戻ってきました。

 

授業には出られるようになったものの、

内容には大きく遅れを感じ、

先生の言っている言葉や黒板に書かれた文字の意味が

全くわかりませんでした。

 

部活動では、ボールを蹴るどころか、走ることさえできず、

見学とリハビリの日々が続きました。

 

「このまま復帰できないのではないか」

そんな不安と悔しさが、

心の奥に重く沈んでいました。

 

少しずつ走れるようになっても、

痛みとの闘いは続きました。

思うように動けないことで、

心が折れそうになったことは何度もあります。

 

それでも、そんな姿を見た仲間たちが、

「また一緒にプレーできるように頑張ろう!」

と温かい言葉で励ましてくれました。

 

その支えが、私の背中をそっと押してくれたのです。

 

みんなと同じ練習に参加できるようになったのは、

ちょうど三年生になった頃でした。

 

それでも、痛みは消えず、

思うように動けないもどかしさは続きました。

 

最後の大会に向けて、「何としても試合に出たい」

という強い思いで日々を重ね、

ついに、昨年大怪我をした地区予選に間に合うことができました。

 

予選の決勝リーグでは、

4チーム中3チームが大阪府大会に進める仕組み。

しかし初戦で、優勝候補のチームに大敗。

 

残りの試合が非常に厳しくなった状況で、私は悔しさのあまり、

みんなの前で涙をこらえきれず、号泣してしまいました。

 

それは、チームを勝たせられなかった悔しさだけでなく、

「もっとみんなとサッカーがしたい」

そんな切実な願いが、胸の奥から溢れ出た瞬間でした。

 

その涙が、仲間たちの心に火を灯しました。

 

残りの2試合を連勝し、予選2位で大阪府大会への

切符を手にすることができました。

 

府大会では3回戦で敗れ、先輩たちの成績を

超えることはできませんでしたが、

それでも、私は心から思いました。

 

「大怪我をしてしまったけど、この仲間たちと、

3年間同じチームで過ごせて、本当に良かった」と。

 

 

 

周りが引退して受験勉強に向かう中、

私は高校では全国大会に出場できるような

強豪校でプレーしたいという夢もあり、

夏休みからは高校の練習会にも参加していました。

 

また、地区の選抜に選ばれ、活動を続けていました。

選抜チームのメンバーとも仲良くなり、

サッカーを心から楽しんでいました。

選抜チームでは大阪府の予選を勝ち上がり、

関西大会に出場しました。

 

病院の先生から「サッカーはもうできないかもしれない」と

言われていた私が、ここまで復活できたのは、

大切な仲間の存在があったからだと思います。

 

そして何より、

「サッカーがしたい」

その気持ちが、私を支え続けてくれました。

 

この経験が、今の僕の活動…

「挫折を経験したり、心に痛みを抱えた人が、

自分を信じ直すためのコーチング」や

「複雑な感情を整理して前進できるように変える言葉の仕事」

につながっています。

 

誰かが誰かの役に立つ。

そんな瞬間を、僕は信じています。

 

高校生偏に続く…

 

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