事務所の駐車場に停めてあるバイクの前に私を残すと、桜城さんがいなくなる

ほどなくして、もうひとつヘルメットを持って戻ってきた




「わざわざ持ってきてくださったんですか?」


京谷「かぶってないと俺が困るんだよ」


「こういうのめんどくさそうに見えるのに・・・・もしかして、意外と世話焼きですか?」


京谷「なんで好き好んで他人の世話焼かなきゃなんねーんだよ」


「だって」


京谷「自分のためだって言ってるだろ」


「(うーん、素直じゃない・・・・)」