京谷「あいつにナンパされていい気になってるかと思ったら・・・・」

京谷「仕事に対する真剣さは、まあ認めてやるよ」



桜城さんが、撮影のために奥へ戻っていく





「(そう言えば・・・。わざわざ助けに来てくれたのかな?)」




でもすぐに撮影が開始されて、私は慌てて服のイメージなどをメモすることに専念した




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「お疲れ様でした」


京谷「ああ」


「勉強になりました!」

「男性向きの服も、同じ服でも魅せ方でこんなに違うんですね」

「雑誌で見てるだけだとはやっぱり違うというか」


京谷「おまえ、本当にめずらしいな」


「え?」


京谷「これだけ有名なモデルがいたら、そっちに目が行くだろ、普通」


「あ・・・・・・・そう言われればそうですね・・・。・・・・・すみません、服しか見てませんでした・・・・」


京谷「なんであやまるんだよ。色目使うよりよっぽどいいだろ」


「(・・・今の、褒めてくれたのかな)」


京谷「これからもうひとつ、行くところがある」


「行くところ?」


京谷「俺の行きつけの美容室」

京谷「そこのスタイリスト、昔モデルだったんだ。 話を聞けば参考になるだろ」





言うが早いか、桜城さんはスタジオを出ると私を車に押し込んだ