
時は、2002年頃であろうか
下積みであった汁男優を卒業した俺は、男優としての仕事を着々と増やしていた。![]()
そんな俺に舞い込んで来た仕事。
それは、
AV制作会社と
ゲーム機器メーカーとの
コラボレーション企画だった。
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最も珍しい制作の請負いだ!
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仕事内容は元より、初めに聞かされた項目にはこのような項目が挙げられていた。
- 撮影による拘束は3日間である。
- ガッツリのエロと言うより、お色気を重視した演技が大半を占めている。
- 都内各地のゲームセンターに設置することにより、大勢の人目に触れること。
この通りだ。
AVメーカーが手掛けるゲームは、当時では走り出しであったかも知れない。
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ゲームと言えば、その頃話題沸騰していたプレステーションでファイナルファンタジー7

ゲーセンのダンスダンスレボリューションなど。
知ってはいたが、ゲーマーでもない俺に全く見当もつかないものだった。
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しかし、いったい何をするのだろう。
まさか、、、踊るとか??
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そんな無理を、、俺が出来るとでも?
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そんな想像を巡らせていると
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「実は、脱衣麻雀って知ってます?対戦者に勝つと画面の女の子が服を1枚1枚脱いでいくヤツです。」

聞いたことはあった。![]()
ゲーセンでは、必ずと言っていいほど麻雀コーナーがある。
ちょっとエロ要素があることから、二階などを設けられていたり、店によってははメダルゲームの奥に設置していた印象だ。
(※画像はイメージです。)
それにしても脱衣麻雀に何故俺が??![]()
内容を聞いてみると
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病院の個室に入院している20代の男
脚にギブスをしていることから、恐らくバイクなどで事故をしたのだろう。
その個人部屋を担当することになった新人看護師(ナース)
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容姿端麗、院内人気も独り占めである。
不自由にしている男を不憫に思い、献身的に看病する優しさ溢れる彼女なのだが、、、、。
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これが大まかな内容である。
所々にパンチラやら、胸が触れたりなどエロ要素はあるものの
これは
少年のエロ心をくすぐった
漫画「ふたりエッチ」昭和世代なら「みんなあげちゃう」などを連想させる、緩やかな中2エロス。
しかし
そのナース役のキャスティングが凄い!
当時有名な超単体女優の〇〇ちゃんであった。
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彼女はデビュー以来、雑誌は元よりTVイベントへと超多忙な売れっ子!
現場で会うことなど、駆け出しの男優ではまず無いことなのだ。
その〇〇ちゃんと共演となれば、浮き足立つのは仕方ない。
名を売るには、願っても無いチャンスだった。
当時の俺のギャラは、1日拘束で1絡み1万円〜2万円であったが
この3日間の拘束で10万円だと説明を受けた。
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一般のゲーセンに置かれる物として肖像権など含めての金額らしい。
いや
世間に知れて困ることなどあったら、
この業界の門など叩いてはいない!
むしろ期待で胸が高鳴っていた、、、。
当日は、都内某所にある病院セットが整った大型スタジオに呼ばれた。
朝9時入りしている俺は、早速用意されていたパジャマに着替え台本に目を通していた。
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※イケイケのギャル男A
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これが俺のことか?
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バイクで大きな事故を起こし、救急車で運ばれたのだ。
右脚を複雑骨折してベッドの上で寝ている。
なるほど![]()
キャスティングされた理由が今わかった。
当時ギャル男男優と言えばTAKAと言われていた時期、他に見当たらなかったのであろう。
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台本には細かな指示が記載されていたが、やる事は大したことではない。
にも関わらず、現場にはゲームメーカーのプロデューサーやら、雑誌社など多勢の人で賑わっている。
誰が誰で、何の担当者やら
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「すいませーん!インタビュー撮りたいのですが!」
当時のゲーム雑誌編集部と名乗る方が声をかけてきた。
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「〇〇さんと、、、TAKAさんお願いします!」
えっ?![]()
俺も?![]()
インタビューって、、、、
なんだか仰々しい雰囲気の中、変な緊張感が増してきた。
テーブルを挟んで、彼女と俺
作品に臨む意気込みを語ると言った項目だ。
終始俺は、気の利いたことを何一つ話せずに、借りて来た猫のようになっていた。
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「はじめまして!女優の〇〇です!今日は、よろしくお願いします」
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有名女優なのに彼女は実に礼義正しく、誠実な印象である。
1日目は、
スチール撮影を含めてスタッフ紹介や台本の説明などで16時頃には終わった。
2日目は、
病室に検温に来る彼女からスタートだった。
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「調子はいかがですか?お通じありましたか?」
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と言いつつ体温計ではなく、いきなりオデコをくっつけてくる彼女。
驚く俺!![]()
いや、中2かっ?????
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パジャマを脱がし、タオルで身体を拭いてくれる彼女
至れり尽くせり
もちろんナース制服は、ピンクのピタピタミニ。
わざと落としたポールペンを拾いながらのパンチラ
凝視する俺。
これまた中2!!!!
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点滴を準備しながらの胸当てなど。
挑発的な誘惑が数々ある2日目だった。
そして
最終日
寝ている俺にキスを仕掛けてくる彼女。
骨折しながらも元気になってゆくジュニア!
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「こんなになってる〜!私がシテあげようか〜?」
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そう言うとベッドに潜り込む彼女。
もちろん本当にするわけではなく、モゾモゾ中で蠢いてる感じだけだった。
ゲームの内容だから仕方ないのだ。![]()
しかし
いったい何回勝利すれば、このシーンまで辿り着くのであろうか?
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そしてラストシーン
すっかり完治して病室を後にする俺!
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「また来てね!」
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いきなりキスして来る彼女。
ニコッと笑顔
小悪魔的な表情で終わる!
絵に描いたように終始ムズムズする内容であった、、、、。
それから半年程月日が流れ、あのゲームは普通にアーケードに置かれているのだろうか?
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忘れかけていたある日
都内某所を歩いていると、、、
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「あれ!麻雀ゲームに出てますよね?」
突然声をかけられた。![]()
そんなことが幾度か続いたので、実際に自分でも確認してみようかと池袋の大型ゲームセンターに寄ってみた。
特設されている麻雀ゲームコーナーに行くと
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「あれ?さっきやってた麻雀に出てた人!」
中年サラリーマンが指を指してきた。
ますます気になる!
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どれどれ!![]()
台を見つけて、早速始めてみたのだが、、、、、

(※画像はイメージです。)
不覚にも麻雀などやったこともなく、、、、
全く勝てないで
当事者なのに、自分が自分を観ることも出来ず![]()
終わった![]()
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Ω\ζ°)チーン
おわり
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【次回予告】
TAKAのさらなる現場は海!
正確に言えば、時期は梅雨真っ只中2005である。
真夏にリリースする為に課せられた今回のミッション!
海の家チカン!?
しかし、時は夏!!
そしてジメジメな梅雨の時期の撮影!
現場は地獄、止めどなく流れる
汗!汗!汗!
それはもう、過酷なのである!!
次回
8/21 金曜日19時を
乞うご期待!!


