
業界には一定のルールがある。![]()
それは
撮影するにあたって、交わさなければならない書類を作成するのだ。
例えば下記のようなものがある。
【出演承諾書】
撮影する動画は同意の元であるということ。
肖像権の内容などを承諾して本作品に出演すると、書面にサイン捺印を本人自らして提出する。
【年齢確認】
本人は、二十歳以上であることの証明として
顔写真が載っている
- 運転免許
- パスポート
- 住基ネット
- 現在では、マイナンバーカードも含む
これらを全て準備してから作品に挑むのである。
さらに、この業界では、必須の
『重要な証明書』
が必要である。
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我々演者である男優、女優は1ヶ月に一度必ず性病検査を受けて問題無いことを証明しなければならない。
コンドーム着用が必須であっても、性病は様々な部分に潜んでいるものだ。
例えば口内
普段風俗店などで働いている女性であれば、クラミジアや淋菌をオーラル行為によって口内に感染してしまうパターンがある。
そして
女性の場合、症状に出にくいことから感染に気付かないことも多い。
しかし
男性の場合、感染すると個人差はあるが潜伏期間一週間〜二週間ほど経過すると
排尿の際に違和感や痛みを伴う。![]()
それによって、病気に感染したことを自己判断出来るのだ。
治癒するためには、今でこそ医学の進歩により
薬を一度服用したり、点滴を受けるだけで治ってしまう程度の病気ではあるが
以前は、抗生物質を朝昼晩と一週間飲み続けて治すものだった、、、。
話は、まだそれらの医学が研究を重ねていた頃にさかのぼる。
、、、、、、、、、、、、。
時は200X年
俺は、汁男優の下積み時代を経て
※参照
フェラ男優に昇格、月に数回の絡みを任される立場になっていた。
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そんなある日
Wフ〇ラを受けるワンシーンの仕事をオファーされていた。
要するに、2人の男優を1人の女優が手技口技を駆使して同時に果てさせる内容だった。
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演者である3人は、以前何度か会ったことのある相手ということもあり
そのシーンは、何事も無くあっさりと終了した。
それから数日が経ち、
俺は相変わらず忙しい毎日を過ごしていた。
ある日のこと
〜♪〜♪〜♪〜♪
!
あの時共演したWフ〇ラもう一人の男優からの電話だ。
「もしもし、調子どう?体調なんとも無い?」
「、、、俺クラミジアに感染したみたいで」
(なぬぅ!!)
「、、、病院いったんだよ、、、それで心配になって。。。」
詳細は明らかではない。![]()
感染経路も、確かなものではないのだ。
まして、彼が病気であっても必ず相手に感染させるとは限らない。
が、しかし
その話を聞いた以上、俺には自覚症状はなかったが抗生物質を処方してもらうことに越したことはない。
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そこで、以前から噂で聞いていた
渋谷道玄坂にあると言われている
性病に詳しい病院、〇〇クリニックを訪ねることにした、、、、。

〇〇さんどうぞ〜
恐る恐る診察室へ入ると、そこには黒縁眼鏡をかけた小太りの中年男性が白衣を着て座っていた。

ちょっと
サモ・ハン・キンポーに似ていた

、、、、、、、、、
暫くジッと俺を見定めると
(医者)
「どうしたの、、、?」
自分がアダルト業界で働いていることと、これまでの経緯を一部始終話した。
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(医者)
「なるほどねぇ〜症状無くても心配ではあるな!
万が一も考えてね!
まして忙しく毎日撮影があるなら、何とかしなきゃ〜」
ねっとりと絡みつくような言い方でこう続けた
(医者)
「女なんて結構不潔なもんなんだよ〜
何処に菌を持ってるかわからないよ〜
やっぱり、、、男の方がいいねぇ〜」
、、、、、、、、、、、、、、、、、
ん??![]()
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、、、、、、、、、、、、、、、、、
いやいや!
ちょっと何言ってるかわからないですけど
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、、、、、、、、、、、、、、、、、、
そのニヤケ顔辞めて!!
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ゲイ、、の、、先生、、、![]()
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これが噂の、、、、
(医者)
「まぁ、しょうがないから一発で治る注射しようか?
明日の朝には菌があっても消滅しているよ!」
明日も現場が控えていることから、即効性があるならと受けることにした。
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(医者)
「女なんか相手してるから、こうなるんだよ〜」
「じゃあ、尻出してうつ伏せに寝て!」
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??????
そう言って取り出した注射器は、想像を絶する大きさ。
まるで絵に書いたような太さ!

(医者)
「筋肉に打つから、ちょっと痛いかもねぇ〜」
両手に薄い医療用の手袋をする姿
下から見上げる先生の顔は、蛍光灯の光と逆光で暗かったが
やはり、ニヤけているように感じた。。。

ドS??![]()
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(医者)
「まだ待合室に患者さんいるから、これを噛んで我慢して」
丸めたタオルを渡された。
おいおいおい!!!
そこまでか!!!!
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それ、よくバイオレンス物でピストルで撃たれた弾をナイフで取る時に噛むタオル〜
ウォッカを口に含んでプーッてかけたら完璧やん〜!

(※イメージです(これはコーヒーですが))
ぶっとい注射器の中に入った乳白色の液体
ゆっくりと針の先から空気を抜く
(医者)
「行くよぉ〜」

(※イメージです)
振り向けないけど、絶対ニヤけているに違いない!!
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ぷすっ。
!!!!!!!!!!!!!!!!
ギャァーーーーーーーー!!!!!
グァァーーーーいだだだだ!!!!!!
いだいっ!!!!!
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(医者)
「ちょっと!静かに!」
ゆっくりゆっくり注入
ハヤークハヤークシテー![]()
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声にならない痛み!!
体感時間は、10分にも感じたが
実際は数十秒だったのだろう。
この痛み、間違いなく効くと確信した。
病院を後にした帰り道
道玄坂を歩く俺の姿はきっと、処女喪失したばかりの女子のようにガニ股で不格好。
暫く歩行困難になったくらい痛い注射は、人生最初で最後かも知れない、、、
それから数年経って
医学は目まぐるしい進化を遂げた
そして
業界における検査項目が追加され、安全面の強化が図られたのだった。
あの時のサモ・ハン・キンポー(医者)のニヤケ顔が今もまだ忘れられない
チ───(´゚ェ゚`)───ン
おわり
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【次回予告】
時は、2002年頃であろうか
下積みであった汁男優をめでたく卒業した俺は、男優としての仕事を着々と増やしていた。
そんな俺に舞い込んで来た仕事。
「えっ?ゲーム!?」
AV男優が起用されるゲームとは一体!?
男性諸君の中には一度はプレイしたことがあるかもしれない、あのジャンルのゲームへのオファーだったのである。
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次回
8/14 金曜日19時を
乞うご期待!!


