
この業界、本当に色んな人の集まりだ。
変わり者が多い世界なのかも知れない。
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今回の登場人物であるS監督の現場には何度か呼ばれたことがあった。
←S監督
このSさんもまた一癖も二癖もある人で、男色の噂もチラホラ。
両刀と考え、実際はどちらに比重を置いているのか定かではない。![]()
その出で立ちは、トレードマークのカラフルなハンチング帽に白髪混じりの長髪。
70年代サイケデリックを取り入れたような古着を好んでいたように思える。
身長は決して高くはなく、一見絵画などを愛するアーティスティックな風貌だった。
そのSさんは、自らカメラを回すのだがその姿がまたキテレツなのだ。
小さめの赤ビキニパンツ1枚の姿で、片手にワイングラス。
(※イメージです)
(※画像引用元:https://store.ponparemall.com/plusnao/goods/l-k13/)
もちろん赤ワインが注がれている。

もう片手でVカメラを構えているのだ。
顔を赤らげ酔った状態で作品を撮るなど、規格外というか異例の監督で有名だった。
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そして、組まれる現場は熟女が主体。
内容はやることが多い訳でもなく、台本も1枚のプリントに描かれていた。

先ずは熟女のレズを撮りながら、そこに若手の男優を入り込ませる。
熟女2人に性の手ほどきを受け、昇天させらるのと言った感じだ。
男優にとってみれば、身を任せるだけで全てベテランの熟女女優に身を委ねればいいので楽ではあるのだが、、、。
とにかく監督の変わった拘りが多く、待ち時間が長いのだ!
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3時間くらいは当たり前。
過去に4時間待ったこともある。![]()
それならば逆算して、頃合いのいい時間に呼べばいいのだが
何故か、早め早めに呼ぶ傾向があった。
もちろん下っ端男優は口答えなど出来ず、従う以外無い。
その日も都内某ホテルに呼ばれ、部屋で待機していた。
当然、すぐに出番がある訳でもなかった。
更に連日撮影の疲れも相まって、待合の部屋で迂闊にも熟睡してしまっていた。![]()
気がつき、時計を見ると、、、、
午後の
11時????
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23時????
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呼ばれて部屋に到着したのが確か、、、
15時頃だから
!!!!
8時間!!!!
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放ったらかしーー
マジかーーー
もしかして、俺
内線の呼び出しにも気付かず寝ていたのか?
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翌日も現場が入っていた。
集合は、新宿Sビル前に朝7時半でロケ地に向かうと言った過酷な現場!!
そんなこともあり、事前に監督には最悪最終電車で帰りたいと告げていたはずである。
その頃、八王子に住んでいたので調べた結果
新宿発最終電車が12時半!
と言うことは、ここを12時に出なければ間に合わないのだ。
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今、この状況はいったい、、、、
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ガチャ!!!
ADが入ってきた。
「すいません!TAKAさん!レズシーンの撮り直しがあって、出番がちょっと読めないので監督が暫くゆっくりしててくれと、、、、」
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?????
まだ、呼ばれてもいなかったのだ!
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いやいやいや!!!
明日の持ち物用意してないし、帰らねば
どーするの?????
と、その時
プルルルルルーーーーーー
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突然内線が鳴った。
噂をすれば
出番か?![]()
時計の針は
11時半を過ぎようとしていた。
ガチャ!!!
「、、、、、、、」
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「あぁ〜TAKA君〜待ちくたびれたかなぁ〜」
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完全に酔ってる口調だ。
「じゃあ、上の部屋に来て、、、、
先ずは、、、、、
僕のチ◯コをしゃぶってくれない〜」
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ん????![]()
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この期に及んで、とてつもない冗談ぶっ込んできた
冗談、、、じゃないとしたら、、、
今、この状況で
散々待たせた挙げ句に出て来た言葉が![]()
これ???![]()
「君は、、とりあえず、僕のチ◯コしゃぶって〜」
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ガチャン!!!!!
切った!
確か、1211号室と聞いている。
12階の11号室
俺は、猛ダッシュで向かった!
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ドンドン!!
ドンドン!!
真っ赤な顔した監督![]()
真っ赤なビキニパンツで女優と談笑していた。
最終電車までには終わらせてくれる約束の旨を話した。
もちろん、撮影している時間は俺には無い。
その事を告げ、ギャラの精算を急がせた。
すると
「何もしてないのにギャラなんて払えないよぉ〜」
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「じゃあ、僕のチ◯コしゃぶったら仕方ないから精算してあげる〜」
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もしくは、終電ギリまでの30分はワンシーン絡めと言うのだ。
あと30分で何を??![]()
とっさに考えた
もう、手解きを受けたりウダウダしていられない!
まして、頭に血が昇った状態で勃起などする訳がない。
どうする?
どうするよ俺?
迫りくる2人の熟女。
口や舌を使い奉仕される。
ようやくチ◯ポ復活!
ここがチャンスなのだ!
ADがゴムを渡しに来る前に自ら取りに行った。
フィルムを切って中のゴムを取り出す!
そして、精子溜まりの部分を摘み
とっさにハンドウォッシュの液体をプッシュ!
その状態でチンに装着。
ベッドに舞い戻り、続きの挿入シーンへ
時計の針は、12時15分を指していた。
あと出来て5分なのだ、、、
間も無く、俺は腰の動きを早めて行く
そして、、、、果てた、、、、ふり
「カァァーーーーット」
「ちょっと、ゴムに出していいって誰が言ったのよ?
しかも自分勝手に!!
作品にならないじゃないの!!」
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すごい剣幕だ。
しかし
もう、時間が無い。
精算を急がせた!あと5分でホテルを出なければ!
「払える訳ないじゃ無いの!それとも、、私のチン◯しゃぶってイカせたら考えてあげるわ〜」
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まだ言うか!?![]()
コイツは、、、、、
ブチッ!!!!!
切れた!!!!!
俺の堪忍袋の緒が!!!!!
気がつくと、監督の頭を壁に叩きつけて
首を締め上げていた。
止めに入るAD
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もう許せなかった
時計の針は12時25分
閉める首に力がこもる
「わ、わかった、、払う、、払います、、」
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当時のギャラ2万円を握りしめ
京王線最終電車に飛び乗ったのだった、、、、。
S監督からは、もちろんその後のオファーは無かった
しかし
それから半年が過ぎようとしていた時のこと
監督の噂を耳にした
以前から信仰していた宗教に入れ込み、不動産から金銭全てをお布施して身を滅ぼしていったと、、、、。
確かに以前、忘れ物を取りに寄ると監督の家に一度上がり込んだことがあった。
その時、居間に鎮座した尋常じゃない大きさの仏壇を見逃してはいない、、、、。
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おわり
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【次回予告!】
TAKAの次なる現場は?
お世話になっていた監督さんからの依頼で、某マンションでのハメ撮り依頼を受けたTAKA!
行ってみるとそこには?
構成員!?![]()
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「あんたがTAKA?」
「若頭がまってる。」
若頭ってなに!?
なにそれー
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TAKAは無事に仕事を完遂出来るのか!!
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次回
6/19 金曜日19時を
乞うご期待!!

