現在では男優業も一線から退き、プロデュースや企画監督、
セミナー講師活動など様々な分野に進出を図っている。
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しかしながら月日が経つのは早いもので、AV業界に身を置いて約20年もの歳月が過ぎようとしているのだ。
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いつしか撮影という特殊な日常が、
当たり前のような毎日に意識が変わって行った。
サラリーマンや一般人にとって想像がつかない非日常的な仕事が、
我々にとって当たり前のように変わらぬ毎日なのだ。
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男優1本で生計を立てられるようになるにつれ、世間に顔が広がり知れ渡っていった。
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あえて自分からは男優であることには触れず、人とは普通に接していたのだが、
いつしか知らぬ間に正体がバレていたことも多々あった。
< あっ、AV男優のTAKAだー
(ばれてる~)
それは行きつけの場所であれば尚更である。
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例えば
- 喫茶店
- 美容室
- ファッションブランドショップ
- スポーツジム
ある日を境に、急にヨソヨソしくなる人も居れば
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(ヒソヒソ…)
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突然
「観ましたよ~ビックリしました~俺結構お世話になってます。」
と声を掛けてくる店員もいるくらいだった。
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男性は、割と興味を持って接して来るが、女性は軽蔑するのか他人行儀で素っ気なったりと違いがあった。
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中には汚い物でも見るような目で距離を置いて近付かない店員さえもいたくらい。
<近寄るんじゃねー
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「偏見」を持っているのだろう。
しかしそれは、致し方ない態度なのかも知れない。
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性を売り物にして、プライベートを見せると言うことだから
普通の人は、理解に苦しむ。
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サラリーマンだった生活は一変して激動の日々だった。
月が30日ある中、ほとんどは目まぐるしく撮影に追われる毎日。
1日にダブルヘッダーの時も、果てはトリプルなんてこともあった。
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まして、1日の撮影で相手する女優さんは1人とは限らず、企画によっては大勢だったりもした。
多忙期の頃を計算で見積もってみると、こんな感じだ。
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30人×12ヶ月
=360人
10年やったら3600人!
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前後するであろうが単純計算でも、
今までに
7000人
くらいは相手したことになるのだ。
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関わった人数だけ見れば、産婦人科医になった気分と言うか、、、
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性に特化した専門医になれるような経験だ。
えっそんなに??
数字を聞いただけならドン引きであろう。
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その上、一般的に疑問に思うことや心配は、やはり病気のことなのだ。
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しかし、そこは心配に及ばない。
誤解しないで欲しい!
我々はプロフェッショナルだ。
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もちろん自己管理も仕事の一環である。
毎月必ず専門医のクリニックでAIDSを始め
- クラミジア
- 淋病
- 梅毒
- 肝炎
- ヘルペス
- コンジローマ
- その他諸々
全ての項目をキチンとした厳密なるDNA検査で受診する。
そして、クリアした者は証明書を必ず所持する業界のルールがあるのだ。
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それを提示しない者は、選者として撮影に出演する許可がおりない。
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もちろん女優も男優も、フェラ男優も汁男優も撮影に関わり携る全ての演者が、検査表を必ず持参している。
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お陰様で業界に入って20年近く1度だって病気になったことは無い。
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むしろ、昔学生の頃にクラブやストリートでナンパしたり、合コンで知り合ったギャルと遊んでた時の方が細かな病気を移されたものだ。
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考え方によっては、サラリーマンの売春旅行や風俗、援助交際パパ活などしている一般人に比べ、逆にクリーンな立場と言えるかも知れない。
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毎月検査をお願いしている病院の待合室で、泣きながら診察室から出て来る女性を何人か見たことがある。
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自分だけは大丈夫!
などと根拠の無い自信が招いた誤算であろうか。
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俺から見たら、性の知識も薄い男女の末路のようだった。
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誰もが性教育すら不十分で、本能の赴くままイタズラに関係を増やす、身勝手な男女が絶えないのだ。
「たかがSEX」
「されどSEX」
単純に、生殖器が交わえば「気持ちいいだろう」などと
偏ったネット知識、週刊誌や情報を鵜呑みにして、誤解したSEXを繰り広げているだけ。
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我々が演じているAV作品の内容も、決して良い物とは言えないような演出も結構ある。
男性主観で事が展開し、欲望をぶち撒ける存在として、都合良く女性を捕らえた内容が多くあるのだ。
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そして、それが売れるのが現実。
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ファンタジーであり、男の願望を叶える夢物語として、鑑賞してもらう事が本来の意図なのだが、悪影響につながることも否めない結果になっている。
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そして、更に日本の風潮が拍車をかける。
昔ながらの性に閉鎖的な考えが、いつまでも根付いているのだ。
女性の威厳が少なく、多くを語らぬことこそ美徳とされている。
エロを妄想の世界として捉えてしまうことこそ怖さを感じる。
こうであろうと思い込み、自分本意の推測で行動に移す男性。
そして、何も言い出せない女性達。
「女のくせに…」
未だこの台詞を耳にするのだが、その裏には「女はこうであれ!」と
男の理想論が隠されているのでは無いだろうか。
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セックスの経験値が浅く
オナニーなどしていない。
そんな女性を讃える男性がいる。
向上心も持たず、いつまでもSEXが下手な男を冒涜しない慎ましさや女らしさを求める。
女は男の一歩下がって歩けとまでは言わぬが
男をたてる大和撫子が理想なのだと、、、。
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まさか、この令和にそんな化石のようなことを言う輩いないことを願うばかりだ。
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いや、しかし
恋愛経験が浅く、むしろ彼女いない歴数十年の男性に結構いたりするのだ!
本来なら若いうちに男も女も、最低限のルールを互いに持って経験人数を増やすことも時には大切なのだ。
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それが人生の勉強になるし、若い時だからこそ出来ることなのだから。
そしてSEXとは2人ですることを忘れてはならない。
相手あってのことだ。
「こうして欲しい。」
「これは止めて欲しい。」
「これが気持ちいい!」
「こうされたら痛い!」
「こんなことをして欲しい!」
そうなのだ!
女性だって遠慮せず、思ったことをぶつけていいのだ。
ぶつけるべきだ!
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最高のセックスを目指し、求め合う為にも。
男女互いに満足していれば、浮気などあり得ないと思う。
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彼女がいたり、既婚者の立場で浮気に走る男性は
高校、大学、二十代で満足の行く遊びも出来ず、遅かりし今になって目覚めたのだろう。
猿にオナニーを覚えさせたようなもの。
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幾つになっても卒業出来ず
非常に哀れだ、、、。
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そんな輩にはさっさと引導渡して
キチンとセックスのことや、性欲のことを何でも話し合える相手を探そうではないか。
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決して自慢ではないし、
AVはファンタジーで娯楽映像である。
AV男優のように
- 潮吹きさせたい!
- ポルチオ性感
- イカせまくりたい!
願望はあっても、一般人にはとても難しい。
これは、4桁の経験を持つ我々だからこそ習得した特別な技なのだ。
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生兵法は大怪我のもとであるからお勧めはしない。
それより、人それぞれ違う性感帯を互いに探して
相手にとって、雄一無二の存在になって欲しい。
その為にも、しっかりとした性教育の場を、設けなければならないと最近特に思う。
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人間とて所詮は動物。
人科人間なのだ。
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1番近い存在としてゴリラが子を持ち家族を作る。
が、しかし
避妊具、ピルやコンドームは利用出来ないのだ。
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性を楽しむ行為として許されている動物は
人間しかいないのだ!
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俺は常々、実はSEXは女性の為にある物では無いかと感じたりすることがある。
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女性の快楽は男性の比では無く、その数倍に値するのだ。
失神する程の気持ちよさって、どんな感覚だろうか?
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一度でもいい
出来ることなら一瞬でも女性として経験してみたいと思ったりするのだ。
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神が与えた女性の特権なのだろうか、、、
出産は想像を絶する辛さ怖さが伴う。
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その代償なのかもしれない、、、。
全ての女性が、素晴らしいポテンシャルの持ち主なのだ。
しかし、こればかりは相手次第!
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どんなに性能が良い車を乗っていても、その性能を生かし切れるドライバーの運転テクニックが無ければ猫に小判、豚に真珠になってしまう、、、
男達よ腕を磨け!
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それは、
「身も心も包み込む優しさ」であったり
「女性が安心して、性を解き放つような器」を持ち合わせると言うこと。
女達よ自分に素直になれ!
「性欲だってあるんだ。」
「性癖だってあるんだ。」
「好奇心だって持ち合わせている!」
「気持ち良くなりたいんだ!」
遠慮することなんか何も無い。
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20年近く業界に携り、様々な国の性に関する意識に触れ、勉強してきた俺の知識と教養。
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今後それが少しでも多くの悩める男女の、役に立てれば嬉しいと思ったりする。
別れの原因が性の不一致だったり
離婚の原因がセックスレスだったり
それが理由なら、悲しい限りじゃないか。
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根本的な部分を正さない限り、相手を替えても同じことの繰り返しだ。
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これから、悩める大人の性教育を広め
正しい性を教えて行く役割があるならば
俺は惜しみなく、様々な男性女性に伝えて行きたいと切に思っている、、、。
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おわり
