ぴかくんが決断しました。
ここ1年あまりずっと話し合ってきて
私は最後まで反対したのです。
移籍は避けられないものかもしれない。
それでも、彼の居場所であるそこを
離れてほしくないと。
道着で闘うぴかくんが大好きでした。
そこで育ち大きく成長したぴかくん。
本当に熱心に指導してもらいました。
けれど、プロの道を選んだぴかくんには
そこではもう無理だったのでしょうね。
この1年私も考えてわかっていたのです。
彼に必要なもの。
彼のためのトレーナー。
そこにはいないこと、わかっていました。
それでも、辞めてほしくなくて
安易に移籍して潰されるのも、
自滅してしまうのも心配で。
話し合いながらぴかくんの味方になってくれるパパもいたから
あえて私は反対を貫いたの。
反対してる母がいても移籍する
そんな気持ちを押し通せなくて
成功なんてできないと思うから。
格闘人生は短いです。
だからこそ悔いなく進んで欲しい。
ぴかくんは決めました。
移籍すること。
今までのところはとりあえず休会の形をとって。
落ち着いた時、また戻ってもいいのだから。
先生たちも快く送り出してくれたようです。
ぴかくんの居場所でもあったそこを離れるのは
ぴかくんだって辛いはず。
今は1時間弱の道のりをふたりで
通い続けた毎日を思い出します。
強くなりたい一心のぴかくんと
2年間通った道。
1人になっても稽古に熱心だったぴかくん。
思い出が溢れて涙が溢れて止まらないのです。
今はまだ寂しくて。
これで終わりではなく
挑戦の始まりだから。
みんなが起きる頃には笑顔に戻ろう。
新しい場所でぴかくんが
大きな花を咲かせられるように
精一杯応援しよう。
あと少しだけ、泣いていいよね。