ごあいさつ

りんりんくんです。

スタルキッド


スタルキッドは、『時のオカリナ』から登場する魔物です。
ただ、悪意のない魔物であり、襲われることはありません。
本作『ムジュラの仮面』では、ゲーム冒頭に襲撃を受け
ラストにはボスとして襲い掛かってきます。

本来は、無邪気でイタズラ好きの魔物であり、
子どもを見つけては一緒に遊びたがります。
ただ、大人を異常に警戒しており
『時のオカリナ』大人時代では攻撃されます。
簡単に逃げることもできますが
倒すと200ルピーもらえます。

主人公のリンクも作品中、何度も遊ぶことになります。
『時のオカリナ』では、迷いの森でオカリナセッションをして遊びます。
うまくオカリナを吹けるとハートのかけらをもらえます。
友達になるには【サリアの歌】を聞かせる必要があります。

『ムジュラの仮面』では、いたずら心からリンクを襲い、オカリナをもらっちゃいますが
再びスタルキッドを見つけたときは【ムジュラの仮面】の魔力に支配されていました。

ゲーム序盤にスタルキッドと二人の妖精の出会いの詳細がわかりますが
“友達を取り戻す”というのがこの冒険のテーマなのではないかと。

スタルキッドの正体

スタルキッドは森の妖精ではありません。

森に迷い込んだ人間の子どもが魔物に化けた姿です。
迷い人、さまよう魂、となってしまうわけですね。
これが迷いの森の由縁になっているようです。

もともとは人間だったモンスターと戦わなければいけない点は
勝負の世界の厳しさ徹することの重要性を教えてくれます

相関関係

ちなみに大人が森に迷うとスタルフォスという魔物に変わります。
こちらは好戦的でリンクに襲いかかってきます。

これらの魔物はスタル系として分類できます。

スタル ― 首だけの骸骨モンスター。

スタルベビー ― 夜のハイラル平原に地中からでてくる骸骨モンスター。

スタルキッド ― 森に迷った子どもが化けた魔物。

スタルフォス ― 森に迷った大人が化けた魔物。剣と盾を持つ骸骨剣士。

スタルマスター ― スタルフォスの上位種。腕四本の骸骨剣士

スタル・キータ ― イカーナ軍隊長、隊長のボウシをくれる魔物。

イゴース・ド・イカーナ ― イカーナ王国国王。


他にも、『神々のトライフォース』では、歩き回る下位種や
骨を投げてきたり、攻撃をジャンプしてよけたり
頭上から落ちてきたりする上位種もいます。

『夢を見る島』ではマスタースタルフォンという携帯電話.......ではなくw
ロックマンにでてきそうな骸骨剣士として登場します。

時の歌 - Song of Time -

モンスターであるため、何度でもよみがえってくるのですが、

本作『ムジュラの仮面』の【いやしの歌】によってのみ
魂は解放されるみたいです。

解放されない魂は、永劫、転生することもなくモンスターとして存在し続けます。
『時のオカリナ』のラスボス:ガノンドロフも転生はしない存在です。


生まれ変わっても運命と戦うリンクとゼルダ

滅びることもなく永遠に負の連鎖に存在し続けるガノン


スタルキッド
これらを象徴するようなモンスターです。


ちなみに、『トワイライトプリンセス』でも【いにしえの勇者】という骸骨剣士が登場します。



このキャラクターは、リンクに技を教え
全ての技を伝授した後「怯まず進め、わが息子よ」と言って消滅します。

このいにしえの勇者は何者なのか?

いにしえの勇者は、
金色の狼に姿を変えること
左利きの剣士であること(完全に右利きです)
卓越した技を習得していること
技を後世に伝えることに使命感をもっていること

以上のことから、【いにしえの勇者】は
『時のオカリナ』の主人公リンクのその後の姿なのではないか

ファンの間でささやかれるようになり
当初、公式では、その発想はなかったようですが
ファンの期待に沿って、そのように設定したようです。

しかし、それだと「わが息子よ」という言葉は矛盾を感じてしまいます。
とくに『トワイライトプリンセス』の世界は『ムジュラの仮面』と同じ時系列であり
『時のオカリナ』では、ガノンの企みを事前に密告し防いでいる後の話になります。



ここからは推測ですが、一つの説が生まれました。

いにしえの勇者=トワイライトプリンセス主人公リンクの父

え?そのまんま?
はっきり「息子よ」って言ってますし^^

と、まあこれには根拠があります

『時のオカリナ』のリンクは時を超えた戦いの後
子孫に一子相伝の技を伝えてきた。
有事の際には剣を取り、勇者として悪に立ち向かうために

ガノンが復活することはわかりきってるわけですから
それぐらいの準備はしておくのではないでしょうか。
実際、ゼルダもシーカー族にその役割を担わせています。

またいにしえの勇者自身
「勇者として歴史に名を残せず無念」と語っています。
これは、『時のオカリナ』のリンクの子孫が勇者の家系であったことを
示唆しているのではないでしょうか。


『トワイライトプリンセス』ではゲーム序盤から影の一族はその勢力を伸ばしていた。
つまり、戦いは始まっていたことになる。
なお、主人公のリンクに親はいない(登場しない)。
モイという同じ村の剣士のおじさんにお世話になっていた。
モイは悪と戦うレジスタンスとして活動していた。
そのモイがリンクを預かる理由は一つ。
リンクの父親は死亡、もしくは行方不明になっており
リンクが伝説の勇者の血筋の最後の希望だから
そしてモイとリンクの父親はともに戦った戦友だったのではないかと。


この時にはすでに、リンクの父親は死亡していた可能性が高い
正確には、
戦いの果てに森に迷い込みスタルフォスになってしまう。
しかし、一子相伝の技を伝えることのできなかった無念さと使命感
断固たる理性を保たせ、リンクの前に現れた。
技を伝えることができたことにより
いやしの歌の効果を得て、消滅した。

骸骨剣士の姿だったのは
骸骨スタル化(スタルキッド=skullkidとかく)、すでに死亡している
剣士=熟練の技を習得している者

金色の狼に姿を変えたのは
金色=一子相伝の勇者の技、勇者の資格(勇気のトライフォース)を得ていた?
狼=血筋、親子

このように考えたほうが無理がないように思えます。
主人公が亡霊としてでてくるというと、転生とも矛盾しますし
ヒーローなのに悲惨とか悲しすぎますよね。
なんのために戦っているのか訳が分からなくなります。

勝手に想像しましたが、私はこの説のほうが好きですね。

余談ですが、いにしえの勇者は、リンクと比べてもかなりの巨漢です。
スタル化のために大きくなったのか
リンクの父親の背が高かったのか

ちなみに時系列としては
『神々のトライフォース』と近く
この作品では冒頭に父親が登場しますので
互換性(パラレルワールド)の意味でも
しっくりきます。

そのことも、いにしえの勇者=リンクの父親 説を助けているように思えます。

まあ、公式がいにしえの勇者=『時のオカリナ』のリンク
と認めてしまっているので詮無きことですがw


長話にお付き合い下さりありがとうございます。

それでは、次回もよろしくお願いします。