民主化したのち、ナチスドイツの迫害を受けるユダヤ人を保護し満州共和国への亡命を推進した日本国。その甲斐あり、アメリカ合衆国は西太平洋条約機構への全面協力を申し出ます。結果的に日米同盟が成立し、イギリスの歩み寄りもあって、石油をはじめとした資源の心配はなくなりました。

 

 

1940年5月、突如としてソ連が満州に侵攻を開始。反撃しウラジオストックを攻略し、やや戦線を押し上げますが、ソ連が軍を展開するとインフラの関係もあって戦線は停滞。一方で南樺太はソ連に占領されてしまいました。

 

が、アメリカ軍が極東に展開し、優位を得ると一斉に攻勢を開始しました。

 

 

国家方針【高度経済成長】を取得。文民政治を取り戻して以降、日本列島で推し進めてきた工業化により、急速な経済成長を遂げます。

 

満州がユダヤ資本を受け容れ一挙に成長したのを受け、朝鮮の保護を緩め独立準備を進めます。

 

また、中国国民党の権威主義のもと、複数に分裂している中国大陸に民主主義を齎すための準備を開始。ソ連と戦っている以上、中国への宣戦はしませんが、いつでも侵攻できるようにしておきます。

 

米軍の展開で反撃を行いますが、1941年6月にドイツがソ連に侵攻を開始すると、ソ連は厳しい立場に置かれたようで、極東の兵力もやや薄くなりました。ドイツは不可侵条約を申し出てきますが、これを拒否します。

 

ヨーロッパとアジア、二正面作戦を余儀なくされたソ連との戦争を優位に進めていると、突如として中華民国が日本に宣戦布告。日本が大陸に置いている協力政府、日本領中国への侵攻を開始しました。

 

中国に割ける兵力は1個軍もありませんでしたが、対中は米軍がカバーしてくれたため日本は対ソに注力します。やや手が空いている日本海軍は沖縄沖と南シナ海に展開し、中華民国海軍を殲滅します。

 

対ソ戦争が続く中で、アメリカの植民地フィリピンの完全な独立を後押し。独立したフィリピンは西太平洋条約機構に加盟します。

 

 

 

ドイツと同盟を結んだフィンランドによってモスクワが陥落し、続いてドイツはスターリングラードを占領。そのままバクー油田のあるザカフカース一帯を完全に制圧しました。

 

ここに至ってソ連の敗北は決定的となったため、戦後を見据えたソ連解体を推し進めます。

 

ソ連は約530万の犠牲を犠牲を出して降伏。ドイツ率いる枢軸と西太平洋条約機構とで、ソ連の分割が行われました。

 

中央アジア一帯はカザフスタン共和国による統治とし、シベリアには新たに極東共和国を樹立。ウラジオストクとハバロフスクを中心とした沿岸部には沿海州を樹立しました。

 

ヨーロッパではモスクワとカフカース、ウクライナにドイツの傀儡政府が置かれています。このままソ連が消えてなくなるのもやや味気ない感じがしたので、ヨーロッパとアジアの干渉国として、不毛な地域を中心にソ連を存続。

 

スターリンがこのまま続投するのも違和感があるので、コーネフ元帥を元首にしました。ソ連の工業力は戦争前の10分の1にも満たず、もはや辛うじて生かされている、程度の存在です。