カイザーライヒ世界のアメリカ合衆国。大戦争(第一次世界大戦)にて、ドイツ帝国は無制限潜水艦作戦を続行せず、そのためにアメリカ合衆国は戦争介入の口実を失っています。

 

それでも協商国への好意的中立を続けましたが、最終的に協商国はドイツ帝国に敗れ去り、協商援助のための莫大な戦債は回収できず。加えて、イギリスとフランスは革命により共産主義国家に、その他はほぼドイツ帝国の勢力圏となり、1936年現在、アメリカ合衆国の欧州への影響力はありません。

 

さらに大不況による恐慌はアメリカ合衆国の政治的不安定さを助長するところとなり、民主党と共和党の2大政党体制は崩れて久しく、右派のアメリカ第一党と左派のアメリカ社会党が勢力を伸ばしています。

 

 

本来、『存在そのものがチート』と言われるほどの圧倒的工業力をもつアメリカ合衆国ですが、カイザーライヒ世界の合衆国は弱り果てています。大恐慌により民需と軍需の生産は一向に増やすことができず、海軍はともかく陸軍はまともな数すら揃えられません。

普通にプレイしていれば、ほぼ確実にアメリカ内戦に突入することになります。

 

 

国家方針は、内戦の勃発までほとんど進めることができず、まず最初に【陸軍省の拡大】を進めます。この国家方針は、陸軍の状況説明の色合いが濃いものになります。

 

 

 

アメリカ合衆国は建国以来、最大の危機にあります。大戦争で中立を貫いた結果、ニューヨークではなくベルリンに世界経済の牽引を譲ることになり、果ては大恐慌。

 

指導力を発揮して現状を打開すべき大統領のフーバーも、その無策と後手に回る対応によりアメリカ国民の支持を失っており、これより急進的な右派と左派の台頭を招いています。

 

 

北部のカナダでは、大ブリテン島の革命から逃れてきた王党派、イギリス王室が存在します。大戦争で中立を貫いたとはいえ援助したことに変わりはなく、カナダを中心とした協商はアメリカ合衆国に対し友好的ではあります。ただし、それ以上のものではありません。

 

 

【陸軍省の拡大】を完了。

アメリカ合衆国陸軍は、広大な北米と太平洋とカリブ海にまたがる多くの領土を持つにもかかわらず、僅か数個師団しか存在せず、しかも練度は御粗末、装備は型落ちです。最後に実戦を経験したのは、およそ40年前の米西戦争であり、戦術思考も時代遅れという始末です。

 

 

1936年11月に控えた大統領選挙。アメリカ第一党とアメリカ社会の躍進を恐れる2大政党は、連立を模索しています。史実では出馬を断念したミネソタ出身のフロイド・オルソンを擁立し、アメリカ合衆国の体制を守ることを意図しますが、民主主義をそこなう連立は拒否。

 

 

 

フランス・コミューンの政争では、トラヴァイユール派が優勢を維持するも、完全な決着がつかず。ブノワ・フラションが労働総評議会の議長=元首となり、国内を固めようとしています。

 

 

ロシア共和国ではケレンスキーの暗殺後、ピョートル・ヴラーンゲリが権力を握り独裁体制を推し進めています。

 

 

カイザーライヒの新Verでは中国が一新されています。ドイツ帝国の傀儡であった【東亜理事会】が【八省連盟】に置き換えられ、この八省連盟はさらに多くの軍閥に分裂し、内乱状態が続くことになります。

 

 

 

 

主に南部で支持を集めるアメリカ第一党、支持を伸ばす。アメリカ合衆国は多くのイベントでアメリカ第一党もしくは社会党が権力を獲得するか、喪失するかを選ぶことができ、その選択次第で展開も大きく変化します。今回、アメリカ連合国ルートで進めるため、アメリカ第一党が支持を伸ばすように勧めます。

 

 

 

内戦により北アフリカに逃れた共和政府。ポナパルティストの意向に従い、帝政復古。フランス第三帝政の成立です。

 

 

アメリカ第一党を率いるのは、党首ヒューイ・ロング。史実で暗殺されているロングは、この世界では順調に支持を伸ばします。

【誰もが王になる権利を持つ】。

 

 

国家方針【戦債の支払い要求】。旧イギリスに貸し付けた戦債の即時返済を、カナダ亡命政府に要求しますが、同政府は連合王国の支払い責任は連合王国にあり、カナダ亡命政府にはない、としてこれを拒否してきます。

 

これに対しては、やむなくカナダとは妥協案にて和解。北部に新たな敵を作ることを避けます。

 

 

1936年11月の大統領選挙。この選挙は、これまでのイベントの進め方次第で選択肢もまた変わってきますが、今回はヒューイ・ロングの勝利に終わり、ロング大統領とします。共和党と民主党が恐れたアメリカ第一党の躍進は現実のものとなり、アメリカの未来は大きく変わることになります。

 

 

この選挙結果で、国家方針を自動達成。専用のツリーを進めることができます。

 

 

 

 

就任から間を置かず、ヒューイ・ロング新大統領はアメリカ社会党を非合法化し議会から締め出します。議会の安寧は守られますが、野に放たれた社会党は五大湖周辺、主にシカゴに集結し、大きな動きを起こそうとしています。

 

 

 

ロング大統領の強硬的な舵取りに対し、マッカーサーを首班とした陸軍が反発。クーデターを起こしてロング大統領の逮捕を図りますが、大統領は事前の密告により間一髪でこれを逃れます。

 

マッカーサーは、合衆国と星条旗を守るため、一時的に軍部が権力を握るとしています。民主主義の信認を得ていないにもかかわらずホワイトハウスで政治を執り行おうとする暴挙に対し、アメリカ国民は支持するものと糾弾するもの、真っ二つに分かれています。

 

 

 

 

クーデターから逃れたロング大統領は、その支持者とマッカーサーに従わなかった軍人を連れ、ニューオーリンズに臨時首都を設置。アメリカ連合国の建国を宣言します。この時点でもはや合衆国との内戦は不可避ですが、時間の猶予はありません。大急ぎでミニットマンを集め、軍事力の底上げを図ります。

 

 

この混乱に乗じ、社会党とその支持者がシカゴと五大湖周辺に集まり、アメリカ労働組合連盟を自称して合衆国から離反します。加えて、サクラメントにてマッカーサーを支持しない民衆と新聞王ハーストに押され、アメリカ西岸国が成立。アメリカ合衆国は4つに分裂し内戦へ突入することになります。