共産主義国家のイタリア連邦を主軸とする、国際組織ローマ評議会。

 

 

ナチスドイツの脅威がなくなり、イギリスでは史実とは異なりハリファックス卿が首相に就任しました。大日本帝国を盟主とした大東亜共栄圏に香港を攻略され、連合国は苦戦しています。しかし、欧州に向けての拡大が見込めなくなった現状を踏まえ、ソ連はアジア介入を決断。大日本帝国に宣戦布告し、連合国と共同戦線を張るようです。

 

 

大東亜共栄圏はかなり奮闘していましたが、さすがにソ連が参戦しては分が悪く、大陸戦線は後退を始めました。

 

 

連合国が日本に目を向けている最中に、ユーゴスラビアのダルマチアとイストリア地方の領有権を主張し、同国に宣戦布告します。ユーゴスラビアにはイギリスの独立保証がかかっていますが、イギリスは最後まで参戦してきませんでした。

 

ナチスドイツも下したイタリア連邦軍にとって、ユーゴ一国など問題にはならず、易々と全土併合を完了します。

 

 

 

植民地主義の放棄を明確にし、ソマリア、エリトリア、スロバキアの独立をさせます。その他地域は、イタリア連邦と同化させ、内地とします。

 

 

 

 

ユーゴ併合後、小アジアへの介入を決めてトルコに宣戦布告します。これにもイギリスら連合国は干渉してこなかったため、20個師団程度しか存在しないトルコはあえなく降伏。全土併合...はせず、新体制【トルコ社会主義共和国】としてローマ評議会に参加させます。

 

 

 

この時点でローマ評議会はかなりの大所帯になり、主軸のイタリア連邦も国土を大きくしています。

 

 


1943年夏、アジアでは大日本帝国が樺太から北上しコミンテルンに反撃をしていましたが、清軍はせいぜいここまで、これ以上の前進はできずに後退し、大陸からは完全に締め出されていました。
 

 

 

連合国は完全にアジアに目を向けており、この状況を好機としたイタリア連邦は、フランスに宣戦布告。欧州のローマ評議会への(強制的な)結束を迫ることにします。

 

フランスはサヴォイア方面から進軍しますが、予想通り兵力が薄く、宣戦を突破した後は同盟国のスペイン軍との間で包囲殲滅し、フランスの兵力は完全に失われました。

 

スペイン軍によりジブラルタルを攻略してもらい、地中海の出口を封鎖。これで連合国の輸送は大打撃を受けるはずです。

 

 

地中海にてフランス海軍主力と大規模な戦闘がおこりますが、イタリア半島からの手厚い空軍援護が得られるイタリア連邦海軍の優位性により、フランス海軍は壊滅的損害を被りました。

 

 

フランス戦線直後、イギリスはすぐには参戦してこず、パリが陥落しようかというところでようやくアメリカ合衆国と一緒になって参戦してきました。しかしフランス陥落はもはや回避できず、パリ陥落によってフランスは降伏。欧州大陸はほぼすべてがローマ評議会の勢力圏になりました。

 

 

イギリス参戦により、ベネルクスおよびライン共和国やハノーファーに進軍。これを降伏させます。大陸での反抗勢力掃討を完了したのち、共産化したスウェーデンである国フォルケメットをローマ評議会に招きました。

 

イタリア連邦は、連合国による対欧州の前線基地になっているグレートブリテン島とエール島の攻略を決定します。

 

 

制空権と制海権を得るために、イギリス海峡に大規模な空母艦隊と航空隊を派遣。

スペイン近海およびフランス近海にも常時、対艦攻撃機を哨戒しているため、連合国の歩兵輸送を妨害します。

 

比較的防備が薄いポーツマス港の西に大規模上陸を掛ける。港に直接上陸を試みても、堅牢な沿岸要塞に阻まれるため、避けました。上陸後、速やかに港を攻略し後続の上陸を開始。プリマスにてアメリカ派遣軍を包囲殲滅し、一気にイングランド南部を占領します。

 

 

イタリア連邦の海上哨戒をすり抜け、かき集められた連合軍をウェールズに追い詰め包囲。勝勢が決し、ロンドン包囲を完成させたのちに1個軍を北上させスコットランドを制圧。もう1個軍でロンドン攻勢を開始。抵抗激しかったものの、最終的にロンドンを占領しイギリスは降伏しました。

 

イギリス政府首脳、王室はアメリカに亡命し、抵抗を継続する模様です。ここまでくればアイルランドは問題にならず、エール全体を占領します。

 

 

一方でアフリカ戦線は、主にスペイン、リビア、エチオピア3軍の奮闘によりローマ評議会が大部分を制圧。連合軍は南部アフリカに追い詰められつつも尚抵抗を継続していました。

 

 

 

 

 

アメリカ大陸攻略に当たって、大西洋横断は制海権の掌握になかなか手間取るため、西アフリカ沿岸部より、南米大陸に橋頭保を築いたのちに、フロリダまで攻めあがる方法を選びました。西アフリカからだと、カーボベルデ海域、デメララ海域の2つの制海権を得るだけで海上輸送ができるため、比較的楽です。

 

 

 

勿論、連合国も沿岸防御はしているので、多方面に上陸作戦を展開し、上陸成功した陸上からも攻勢をかけ、手間取る強襲上陸を援護させました。通り道として邪魔だったベネズエラとコロンビアを占領したのちに、既に連合国として参戦していたパナマを攻略。

 

 

 

既にイタリアの人的資源は尽きていましたが、カリブ海およびフロリダ沿岸の制海権を掌握。キューバを攻略して足場にした後、本格的にフロリダに上陸します。

 

 

既に人的資源がないイタリア連邦にアメリカ軍と真正面から殴り合うのは避けたいので、フロリダにて橋頭保を得た後、1万機単位で東海岸にジェット戦闘機を飛ばし、制空権を得てからワシントンとニューヨークに核攻撃を実施。アメリカ政府の降伏をさせました。

 

 

連合国最後の主要国だったインド相手にも、核の完成を待ち、完成後即座にデリーに投下。この1発でインドは降伏し、講和会議に入りました。中国の長沙にて締結された条約で、新たな世界の構築が完了。

 

 

大ブリテン島の分割は一切行わず、あくまでイギリス政府を存続させた形で共産主義体制の【イギリス連合】が成立。北アイルランドは返還され、エール島には統一された【アイルランド人民連邦】が成立しました。

 

欧州はスイスとフィンランドの2か国を除き、全てローマ評議会に参加。イギリスが分割させていたウェストファーレン、ハノーファー、ライン共和国の3地方政府はドイツに併合され、ベネルクスはオランダをもとにした中央政府、【人民州連合】が誕生しています。

 

 

 

北欧はフィンランドがソ連傀儡であることを除けば、ローマ評議会に参加しています。デンマークは旧時代のようにノルウェーと連合を組み、【デンマーク市民連合】が成立。共産スウェーデンのフォルケメットは健在です。

 

 

 

アフリカは植民地主義を放棄させ9割を独立。いくつかの連合体に統一させたうえで、現地政府を誕生させました。もとイタリア植民地のリビアとエチオピアが2大国として、それに準ずる形で、中央アフリカ・コミューンと、南アフリカ共和国の新体制、【ケープ・コミューン】が存在しています。