HOI4の中堅国家として分類されるオランダでプレイしてみました。
オランダは国家方針による分岐が非常に豊富であり、難易度はやや高いですが柔軟な立ち回りが可能であるユニークな国家です。
資源豊富、というわけではありませんが、オランダ領東インド(インドネシア)という巨大な植民地を保有しており、その油田の存在から石油資源の心配はほぼ要りません。
なお、EasybuffのMODを使いオランダを強化しているため、実際のガチンコプレイに比べると遥かに楽な進行となります。
国家方針『オランダ王冠の宝石』を獲得。
東インドはインフラがかなり劣悪であるため、自治度を低下させインフラを向上させます。
また、時間の許す限り、西インド(カリブ海)方面の植民地インフラ整備なども進めておきます。
オランダはオラニエ=ナッサウ家の治める王国ですが、女王ウィルヘルミナが国民の精神的支柱となって、国家安定度を向上させています。
(ゲーム上では国民精神という扱い)
ディルク・ヤン・デ・ヘールが首相に就任。ただし敗北主義者、という特徴のため戦争はすこぶる苦手です。オランダはその立地から戦争不可避であるため、なるべく早期に首相交代させたいものです。
国家方針【ヨーロッパの玄関口】を完了。
これを完了することでディシジョン(政治力と引き換えに、プレイヤーが任意で発動させることができるイベント)【イギリスの怒りを鎮める】と【ドイツの怒りを鎮める】が選べるようになります。
それぞれの怒りを鎮めるたびに、対象国の貿易点を獲得し、それが一定以上になるとそれぞれのイデオロギールートが解禁されます。すなわち、イギリスであれば民主主義ルート、ドイツならファシズムルート、双方に平均的であれば中道もしくは共産主義ルートが解禁される、という仕組みです。
今回は民主主義ルートを選択。すると国家方針【イギリスへの屈伏】へ進めるようになるので、これを完了させます。完了後、同名の国民精神を獲得し、これの効果でファシズム政党の支持率が日ごとに低下するようになります(ただし期限付き)。
国家方針【イギリスへの屈伏】を完了後、【『民主主義による統一』】を選択。これを完了させることで、民主主義体制を盤石なものにします。
最終的に民主主義ルートは、二つの分岐ルートに進みます。
1つは国家方針【イギリスと共に進む】。これを選ぶと、連合国へ加盟することとなり、1つの加盟国家として英仏と共闘する道です。戦争の主導権はありませんが、早期に英仏のバックアップを得られます。
2つ目が、【小さな民主主義の先頭へ】。これを選ぶことで、同じ民主主義国家でありながら英仏とは別の派閥をつくる道です。英仏とは異なる独自の動きをすることが可能になりますが、民主主義国家の選択としては非常に難易度が高いルートです。
英仏に恭順せずとも、史実通りならほぼ確実にナチスドイツに宣戦されます。
何も考えずこのルートを選び、ベルギーやルクセンブルクと共闘したとしても、精鋭ドイツ軍の足元にも及ばず敗北し海外へ亡命することになるでしょう。
国家方針【ベネルクスの形成】を選択し、完了させることでベルギー、ルクセンブルクと同盟を結び、新たな陣営『ベネルクス』を形成できます。
英国の自治領であるカナダ。本国との決別を選択したようで、英王室の肖像画償却を始めたようです。
1938年の夏を迎えようかという段階で、対ドイツの防衛準備を本格的に始めます。国家方針【ドイツは大いなる脅威である】から、【ホラント要塞】を進め、国土の要塞を強化します。
オランダ単独の国力では限界が早いため、政治力をためてディシジョンから『ベネルクス統一の提案』を発動。ベルギー、ルクセンブルクと同盟関係であれば発動できるディシジョンで、この提案が受け入れられることによりベネルクスは連邦制の統一国家となります。
国名も、オランダからベネルクス連邦に変化。
一方、遠いアジアでは大日本帝国が諸軍閥を従え国民党を追い詰めています。日本が中国共産党を後ろから支援しているというのも珍妙な光景ですが、とにかく国民党の敗北は時間の問題と言えます。
1939年、独ソ間でMF協定が締結されたことで危機感を抱いたデンマークは、連合国...ではなくベネルクスへの加盟を申請してきました。さんざん宥和政策を続けてきた連合は当てにならないと判断したためでしょうか。
とくに断る理由もなく、これを承諾。便乗してきたアイルランドも受け入れ、新たに陣営『ベネルクス』にデンマークとアイルランドの2国が加わりました。
一応早期にポーランドに独立保証を掛けていたため、ドイツに攻撃を受けたポーランドから参戦要請という名の救援要請が届く。実際、堅牢な要塞と化した低地地方は守れるとして、そこからドイツ相手に攻勢に出れるかといえば否なので、参戦はするが攻勢には出ず守りに入りました。
ちなみに1939年暮れの時点でジェット航空機を実用化しているので、当たり前ですが制空圏はあっという間に取れました。
建造していたベネルクス空母艦隊により北海の制海権を掌握し、ドイツ海軍を片付けます。海からの強襲上陸が怖いため、近海の制海権は常に保持します。イギリス海軍も加わったため、ドイツ海軍はあっという間に壊滅しました。
ポーランドは1か月と持たずドイツ相手に降伏。政府はイギリスへ亡命しました。デンマークも同様に、ドイツの攻勢に抗えず、降伏。デンマーク政府と王室は、ベネルクスへ亡命してきます。
ベネルクス軍は相当強化してるので、押せなくても負けることはない。勝てないが負けない戦いができるぐらいの規模と質をもっています。
ドイツから見れば、マジノ線を突破できず迂回もできない。となればイタリア方面から攻めあがるほかなく、その通りイタリア軍が先頭に立ってフランス方面を蹂躙し、結果フランスは降伏。ヴィシー政府の成立はなく、フランス本土はほぼすべてがファシストイタリアの支配下になりました。