影廊 -Shadow Corridor-は、現在も無料で配布されているフリーホラーゲームです。
無料とは思えぬ完成度の高さから評判も高い本作ですが、
とうとうsteamで製品版が発売されました。
無料版と共通なのは、暗闇の回廊を彷徨い歩き、危険な徘徊者を避けながら勾玉を集めて脱出を目指す、というところです。
有料版は新規ステージ、アイテムなど、様々な追加要素があり、インターフェイスも若干変更が加えられています。
プロローグとなるステージ『路地』。
無料版は導入部として簡素でしたが、有料版は大幅なボリュームアップがなされており、このステージから徘徊者に遭遇します。
とはいえ、チュートリアル的な要素もある『路地』では操作の基本を学ぶことに主眼が置かれているようです。
ストーリーもきちんと作られてます。
ところどころで導入されるムービー、イベントシーンをみていけば、無料版ではわからなかった謎が解けていきます。
無料版では道に落ちているライターを何となく使ってましたが、有料版では祖父の形見ということになっており、最も大事な持ち物のようです。
『路地』をクリアすると、無料版からおなじみの影廊ステージ、『ヒグラシの回廊』がプレイできます。相変わらず、一定のパターンこそあれスタート位置、マップ構造はランダム生成で、徘徊している敵は、神楽鈴の徘徊者、走り回る徘徊者、泣き声の主です。
収集要素、『こけし』。収集していくと多様な特典がアンロックされていきます。
また、有料版ではアイテムを一つだけクイック登録することができ、クイック登録したアイテムは、選択していなくともQキーを押すだけで即座に使用できます。
これを使えば、ひかり石をすぐ使えたり、ライターやフラッシュライトで照らしながらカギを開けたり、コンパスで祭壇の位置を確認できるようになっています。
パッシブアイテム。
カギやひかり石、手鏡といった消耗品とはことなり、持っている限り常に効果を発揮するアイテムです。ゲームを有利にする様々なアイテムがあり、1つしか所持することができません。
有料版では『体力』の概念も追加されており、これはスタミナとは別の要素です。
徘徊者に捕まると一撃死であることに変わりはありませんが、その他さまざまな妨害要素が存在(攻撃してくる虫、落下ダメージなど)し、これがゼロになると死亡となります。
『ヒグラシの回廊』をクリアすると、無料版では『深淵』ステージに進めましたが、有料版では『骸流しの渓谷』というステージを挟みます。迷路ステージではなく、『路地』と同じような決められたルートを進むステージです。
『骸流しの渓谷』に出てくる新たな敵、『憎悪を振りまく影』。
この敵は徘徊者という呼称は適切でなく、プレイヤーを常に補足して一直線に追いかけてくるため、ひたすら逃げることになります。
ただし『憎悪を振りまく影』はある状況下では、プレイヤーが走るスピードを上回る早さで追いかけてくるため、ただ走るだけでは逃げ切れません。一時的に足止めする新アイテム『ポラロイドカメラ』を多用して逃げることになります。
最近でようやっと新ステージ『霊魂の淵叢』に到達しました。
『霊魂の淵叢』までたどり着いて思ったのは、有料版の影廊は圧倒的に難しい!
とにかく常にギリギリ、生死の境目です。慣れれば何のことはないですが、かなり怖いゲームなので、大袈裟な表現ですが、プレイヤーが恐怖に負けないようにしないといけないのが、本作です。