PC版マブラブ、トータルイクリプス(以下TE)をダウンロード購入し、『帝都燃ゆ』を一通りプレイしました。

TEのPC版は、公式でwindows10対応の記載がないため(win8まで)いささか不安でしたが、諸々調べたところ

win10でも問題なく動作するとのことだったので、購入してプレイしてみました。

結論から言うと、win10でも全く問題なく動作します。

 

 

 

 

TEはマブラブのスピンオフ作品であり、前日譚の『帝都燃ゆ』ではBETAの日本侵攻がはじまる1998年の1年前から物語が始まります。

 

なにより、京都はやはり美しい都市です。1000年もの都であり、日本人にとってゆかりある地ですね。

1997年においては、ユーラシア大陸はほぼすべてがBETAの支配下。東アジアの最前線は朝鮮半島にまで及んであおり、日米、国連、大東亜連合の各軍が共同でBETAと死闘を繰り広げている中、本土の日本国民はまるで別世界であるかのように、危機が他人事であるかのように、平穏な日々を暮らしている風景がうかがい知れます。

 

 

 

 

主人公の篁唯依の物語、というか帝都燃ゆのストーリーは公式サイトがありますから、その辺は全て割愛するとして、お話の中で少しだけ、五摂家の煌武院悠陽が登場するのは印象的です。

 

史実の日本と経緯は違えど、連合軍に降伏したのは同じなのが日本帝国。

日本帝国においても、降伏後の極東裁判などは、同様に開かれたようです。

まさか、このようなゲームで東京裁判の問題云々に触れてるとは思わず、少し驚く。

 

 

 

 

朝鮮半島が陥落し、対馬もBETAの占領を受けたことで、日本は文字通り極東戦線の最前線に。

対馬のBETAが入水し、北九州へ上陸。折悪く大型の台風4号の西日本停滞によって、海軍の支援や陸上補給が捗らず、防衛線は瓦解。

九州、四国、中国はBETAの支配下になります。

 

『京都の八幡市が陥落することがあれば、京都へ向けて戦術核を投下する』という米軍の通告により、日本帝国軍と斯衛衛(本土防衛軍)は死闘を繰り広げるが...。

 

 

それにしても、戦術機操作の描写がいいですね。全画面にしてプレイしていると臨場感が高まり、まるで自分が戦術機に乗っているかのような錯覚を感じるぐらい、リアリティがある演出です。

 

戦闘描写もアグレッシブな演出で臨場感高まりますが、間近で見れるBETAの突撃級、要撃級、戦車級の見た目は、本当に気持ち悪いです。

 

 

 

 

それでも1人、また1人と戦死していく篁唯依の友人たち。

今までの努力や研鑽を嘲笑うかのように、情け容赦なく命を落としていきます。

それが戦場というものなのかもしれませんが、ただし全年齢版であるせいか死亡描写が幾分柔らかいです。あまりにも直接的な描写がないのが救いです。

スプラッターは苦手なので、食い殺される様やバラバラになるのをCGで直接に見たくはありません。

 

また、京都防衛戦の最後で少しだけ登場し、それまで好き勝手に蹂躙していたBETA相手に無双する戦術機、武御雷はカッコよかったです。

アニメ版ではこの時の武御雷を操縦していたのが誰なのかわからなかったですが、ゲーム版では分かるようになっていたんですね。

 

 

篁唯依の友人が一人残らず、命を落とすのがショッキングです。というのも、BETAの日本侵攻に至るまでの物語が長く、

篁唯依とその友人たちの訓練生活の描写は決して少なくないからです。

かなり引っ張っておいてから、いざ京都防衛戦では本当にあっさり死んでいくので(しかも死に方がいちいちエグイ)、鬱な物語に耐性ないとダメージが大きいかもしれません。

 

『帝都燃ゆ』の物語にて、篁唯依がどのような思いを秘めて戦っているのかわかりますから、本編から完全に分かれているとはいえ、この前日譚を先にプレイしてよかったと思います。