終盤です。
6日目は町の保安官ユーミと一緒に行動します。
6日目の夢は、ラッセルの家の玄関扉をたたく音で始まり、出てみるとユーミが。
最近町で頻繁に目撃されているという不審な【影】について、住民全員で対策を話し合うことになったようで、
ユーミの家(保安所)へ行くことになります。
まっすぐユーミの家へ行くのも良いですが、例によって情報屋へ寄ると、6日目にすべきこと、前日(5日目)の
夢の出来事と現実の関連性を知ることができます。
夢の中のミレイユは、現実では優しい看護師さんだったようです。
ところが、ふとしたことで優しい看護師さんの汚い感情を知り、女神のように思っていた看護師さんも
同じ人間であることを理解したラッセルは、能動的に看護師さんを殺害してしまったのでした。
そして、【HD更生プログラム】も終わりが近い状況で、ラッセルの心に確かに芽生えた『罪悪感』は、夢を醜く歪めます。
もはや異様でない光景を探すほうが困難ですが、夢の中の人物は、変わらず何後もないかのようにふるまいます。
ユーミの家(保安所)へ行くと、町の住人全員が集まっています。
話しかけると様々な反応が返ってきますが、一通り話しかけると展開が進み、安全のため、また捜索を兼ねて
町の住人同士2人1組でペアを組むことになります。
ペアを組む相手は自由に選べますが、選んだ相手とはエンディングまで深く関わることになります。
ペアを決めると、一緒にシーサイドで開催している夏祭りに行くことになります。
ガーデニアやコーディら女の子とペアだと、まるでデートのようです。
現実の世界で、殺した者たちなのに..。
また、おそらく5日目ぐらいから、シーサイドのホテルにある水族館のダンジョンに挑戦することができます。
敵はやはり氷属性の攻撃をしてくるため、耐性をきっちり固めれば苦戦することなく進めます。
この水族館のダンジョンでは、現実世界で、ラッセルが水族館へ行ったときの記憶がよみがえります。
その中で出会った幼い少女と一緒に水族館を回ったラッセル。
おそらくラッセルにとって数少ない『楽しかった記憶』でしょうが、しかし『HD更生プログラム』は、その楽しい記憶さえも醜く歪めてしまいます。
一緒に水族館を回った少女は、この夢の中では『思い出の少女』として醜い化け物の姿となって現れます。
ラッセルがもつ『良心』を具現化した存在は、怪物となってラッセルに襲い掛かってきますが、
これも氷属性の体制を固めることで、戦闘を優位に進めることができます。
シーサイドの夏祭りは、希少な仄々した時間を過ごせます。
ペアを組んだ相手と夏祭りを一通り回れば日が沈み、帰路へ。
ペアの相手とは、来年もまた一緒に...と言われますが、悲しいかなこの夢に来年などないのです...。
シーサイドからの帰り道、例の【影】と遭遇してしまいます。
【影】はなぜかラッセルの名前を呼び、酒臭い息で叱りつけてきます。
まるで、現実の世界で汚らわしい存在だった父親のように...。
その【影】を追跡すると、ボス戦へ移行します。
6日目のボス【酩酊者(めいていしゃ)】。この戦いでは一時的にユーミも加わり、ラッセル、ペアの相手と合わせ3名で戦うことになります。
【酩酊者】とは2戦することになりますが、1戦目はある程度ダメージを与えると戦闘が終了し、逃げていきます。
再び追跡すると、2戦目に突入。【酩酊者】はなぜかユーミに強く執着しているようですが...。
戦闘を進めると、ラッセルは、徐々に思い出していきます。
夢の世界に出てくる【酩酊者】は父親で、ユーミは女性警察官でした。
家庭崩壊した家に帰りたくないラッセルは、夜遅くまで外をぶらぶらしており、それをいつも補導していたのは金髪の女性警察官、ユーミだったようです。
そしてユーミはラッセルを家に送り届けるのですが、次第に父親はユーミに偏執的な感情を向けるようになります。
さらに戦闘を進めると、ラッセルが特技【さつい】を覚えます。
この特技はとても高いダメージを与えることができ、これを使っていけば【酩酊者】を楽に倒せます。
現実で、父親を殺したように..。
なんとか【酩酊者】を倒したラッセル。しかし心身ともに消耗したことで、ペア相手によって家に送り届けられます。
このまま帰宅しても良いですが、情報屋へ行くと、【酩酊者】との戦いを終えたラッセルを労ってくれます。
現実の世界で、父親を激しく憎み殺害したラッセルは、この【HD更生プログラム】で罪悪感を知ってしまったことで、夢の中で姿を変えて出てきた父親を殺害することはできないのではないか...と情報屋は危惧していたようです。
結果的に倒すことはできたものの、辛い記憶を再び体験したラッセルは激しく消耗してしまったのでした。、
すでに分かっている通り、夢前案内人、情報屋など一部の人物を除き【HD更生プログラム】によって見ている夢に出てくる登場人物の大半は、現実世界でラッセルが殺害した人間です。
その登場人物たちは、あくまでラッセルに対して優しく、ある意味心地いいのかもしれない。
しかし、その優しさに触れたことで【罪悪感】、【良心の呵責】を覚えたラッセルは激しく苦しみます。
慕っていた女性警察官=ユーミは、ラッセルの父親の手で淫行の末殺害され、それを目の当たりにしたラッセルは父親を酒瓶で殴殺、次に隣の部屋で情事に夢中になっていた母親も殺害。
全てを失い、何もかも空っぽになってしまったラッセルは、今までの凶行を記録したノートを警察に持参し、逮捕され死刑が宣告されたのでした。
この辛い記憶を追体験し、6日目の実験は終了。
実験の終わりが近いことを知らされ、かつ初めての実験の完遂者ともなるだろうと告げられたラッセル。
実験完遂することで死刑を免れ釈放されるようですが、以前のサイコパス同然のラッセルならいざ知らず、人並みの罪悪感を覚えたラッセルはこれを喜ぶことはないのでしょう...。