1941年

 

第2次大戦がはじまり、早2年。戦火の欧州で、幻想郷と化したスウェーデン連合王国は、ノルウェー、フィンランドを併合。北欧統一に一区切りをつけ、内政に勤しんでいました。

 

しかし、突如としてナチス・ドイツはスウェーデンに対し宣戦布告。

 

スウェーデンは望まぬうちに、第2次世界大戦に関わることになりました。

東方キャラによる底上げがあるとはいえ、単独で真正面からドイツと戦ったところで、

勝ち目は薄い。

 

というわけで連合入りすることにしました。

イギリス、フランスらとは、とりあえずは味方です。一時的に共闘します。

ロンドンやパリに幻想郷の旗を立てたかったですが、今はまず、目の前の脅威を

排除することを優先としました。

 

実のところ、英仏両海軍による強大な海上防御は心強いですが、陸戦では大したものではありません。ドイツ軍を誘引してくれれば良いのですが。

 

ところで、日本とは支那事変での物資援助などから比較的関係は良好だったですが、

同時にドイツと同盟関係にある日本とは交戦状態になってしまいます。

 

 

 

とはいえ、日本と戦闘することは今のところありません。

極東は遠すぎます。

 

天啓とも言うべきは、ソ連の対ドイツ宣戦布告でしょうか。

 

 

中立国スウェーデンを犯すという愚行に対し、激怒したソ連はMR協定を破棄したようです。

これによりドイツは、東西の2正面作戦。いや北を合わせて3正面作戦となりました。

これにはビスマルクも真っ青でしょう。

あまりにも愚かな外交的失策です。

 

 

 

正面戦力が薄くなるのを見計らって、ユトランド半島に進出。

この時点のスウェーデン陸軍は40万~50万程度です。ただしこれは正規軍のみの数で、

郷土防衛隊という名の強化民兵を含めると、大体90万人ほどの兵力になります。

 

正規軍だけでは戦力があまりにも足りない為、郷土防衛隊も出せるだけ駆り出します。

ソ連との国境沿いを丸裸にするわけにはいかないので、全兵力を抽出できないのがつらいところ。

 

郷土防衛隊は、あくまで民兵に過ぎない為にドイツ正規軍には到底及びませんが、

戦力集中して数の利を生かせば、少数の敵であれば跳ね返せるでしょう。

 

 

3正面たるドイツに対し、戦線を広げすぎなければ、局地的優位を確保できます。
首都ベルリンを押さえるぐらいはギリギリいけますが、さすがにここまでやるとドイツ精鋭師団が集結してきます。

余裕がなくなったドイツは、フランス占領を全土に広める決断をします。
 

  
 

ヴィシー政府すら消滅し、フランス全土をドイツの工業の為に回すつもりなのでしょうか。

それでもソ連の国力はドイツを上回っておりこう着どころか徐々に押され始めていました。


首都ベルリンを失陥したドイツは、なんとヒトラーが死去し

後任に海軍司令官のデーニッツが総統に。
  

 

まだ史実ほど絶望的な状況でないために、デーニッツ総統率いるドイツは戦争継続する模様ですが、ナチスドイツを存続させうる唯一のカリスマであるヒトラーを失い、求心力のなくなったドイツ軍がどこまでやれるのでしょう..?

 


占領地の工業力をフルに使わせてもらい、慎重に戦線を押し上げていけば、

これぐらいのところまでは伸ばせます。

蒼いところは全てスウェーデン領土です。

 

もはや立場が逆転した今、戦争の主導権はスウェーデンにあります。

ドイツの手から、フランスを解放しましょう。

 

ただし、スウェーデンの都合のいい駒として、ですが。

 

 

フランス政府閣僚を保護し、フィリップ・ペタンを国王とする、

新生フランス王国の樹立を宣言します。

ブルボンの末裔...ではなく、ヴェルダンの英雄ペタン将軍をフランス国王に据えた新王国ですが、明らかに、どこの国も正統性を認めなそうです。

 

ですが、欧州大陸でドイツと戦い血を流しているスウェーデンと、ブリテン島に引きこもっている英仏勢では、発言力が違います。


ドイツはといえば、プラハに逃げ込んだ政府を閉じ込めて生殺し。

しばらくドイツ全土の工業力をスウェーデンの為に使わせてもらいます。

 

そのさなか、ラテンアメリカへの介入計画が。

これにより南米に影響力を高め、スウェーデンの地位を更に盤石にするのです。

もし露見すれば、アメリカ合衆国は激怒し宣戦布告も辞さないでしょうが、その危険を冒すだけの価値はあります。




南米介入計画は成功し、一時的に南米はスウェーデンの直轄統治になりました。

アメリカ合衆国は寝耳に水な出来事で、あまりにも急なことのために対応できないようです。

 

 

このまま南米を統治していてもいいですが、それは完全な帝国主義。

あまり賢い選択とは言えません。

もちろん、この南米を足場として中米、果ては北米に攻め込むことも可能です。

ですが、この地域に手足となる同盟国を作ったほうがより柔軟に動けるでしょう。

 

 

この地域に南米連邦を建国。フランス王国に次いで心強い同盟国となります。

 

 

 

ひるがえって、欧州大陸。

ナチスの手足になっていたオストマルク、旧オーストリアですが、

この地にオーストリア・バルカン連邦を建国します。

 

これはかつてのハプスブルク帝国を近代民主的な形で再現した国家です。

ドイツ戦後を見据えた、新たな欧州秩序を見据えるべき時期に来たと言えましょうか。