戦後日本 歴史情報
世界最大の経済大国とその同盟国に戦いを挑んだ日本は、開戦から4年後に敗北した。
国土は荒廃し、国民は疲弊し、かつてアジア随一の先進工業国と呼ばれた面影はもはや残されていない。
日本はドイツのような分割統治こそ免れたものの、戦前の価値観は否定され、GHQによる徹底的な民主化政策がとられることとなった。
徹底した戦略爆撃により、日本全土は荒野となり果てており、復興には長い時間がかかると思われる。
敗戦国である日本が誇りと自信を取り戻し、再び国際政治の場に大国として登場できる日は来るのであろうか?
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だいぶ前にダウンロードした戦後日本のMODシナリオを少しだけプレイしてみました。
このシナリオは、史実通りに第2次大戦で日本が敗北し、連合国の占領下に置かれている世界です。
1946年から始まり、史実に沿ったイベントなどが発生していきます。
お隣の中国は国共内戦の再開です。緒戦は共産党不利ですが、ソ連の援助を得たことで往々にして共産党が勝利します。
日本は敗戦したことによって多くの領土を失いましたが、台湾と朝鮮もその中に入ります。
台湾は国民党の統治下になり、南北分断されたのが朝鮮半島。李承晩の韓国と、金日成の北朝鮮です。
※画像は別シナリオのものを代用しています
日本では、戦前に幣原外交として連合国に好感をもたれていた幣原喜重郎が内閣を担当します。
かといっても、このシナリオではすぐに吉田内閣に代わります。
日本は敗戦の物質的、精神的ショックが極めて大きく、工業力が極めて低くなっています。
敗戦前の10分の1程度の国力しかなく、アメリカ合衆国と比較すると、40分の1程度しかありません。
実際、この国力で何ができるかといえば復興を待つほかなく、プレイヤーとしてはわりと暇な時間が続きます。
この段階では、軍隊の生産も一切行うことができないため、傍観しているほかありません。
極東国際軍事裁判。通称、東京裁判です。
これはまさに裁判と呼ぶにはおこがましい政治ショーでした。しかし圧倒的な力の前に敗北した日本に何が言えるはずもなく、粛々と従うほかありません。
ちなみに、日本が復興への道を歩む最中、インドシナ半島では二つの国家が成立します。
第一次インドシナ戦争後、ラオスとカンボジアが独立。ベトナムは、南はベトナム国、北はベトナム民主共和国の2つに分裂します。
そして、中国大陸ではいよいよ共産党勝利が近づく。
日本が何より恐れた、中国大陸の共産化です。
※画像は別シナリオのもの
アメリカは当初、日本の国力を徹底的に削ぐことで東アジアの平和が保たれるという錯覚をしていました。
しかし、共産主義の防壁足る日本をつぶした結果、代わりにアメリカが対共産主義の矢面に立たなくてはならなくなったのです。
日本は平和国家として新たに歩みを始めますが、そんな日本に構うことなく世界は動き続けます。
朝鮮戦争の勃発です。
この朝鮮戦争は、日本の復興を後押しし、後の高度経済成長の基盤を築きました。
アメリカは日本弱化政策を見直し、朝鮮戦争のさなかに日本は主権を恢復します。
あらたに、大日本帝国ではなく、日本国として、再び国際社会の一員となりました。
そして、日本は最低限の自衛戦力の保持を許され、再軍備の途を進むのです。
ここから、軍隊の生産が可能となります。
朝鮮戦争は傍観してても良いのですが、暇なので介入してみましょう。
史実では、海中の機雷除去などで連合国を支援した日本ですが、この世界では再び戦地に日本軍..ではなく自衛隊を送り出します。
戦力集中をすれば北朝鮮軍などものの数ではありません。
敗戦のショックはどこ行ったのかと思わせる自衛隊の一気呵成に連合軍は北上を続け、朝鮮半島統一の期待が高まります。
ところが、そうはさせじと現れるのが中国人民解放軍。
人海戦術によって再びこう着状態に陥り、展開も結末も史実通り。
38度線を国境として休戦状態になりました。
...とりあえず、自衛隊は韓国から引き揚げず、駐留を続けてみた。
これ以降、特にイベントも発生せずマンネリだったため切り上げました。
朝鮮戦争に直接介入した以外は、史実通り。
個人的には、中華人民共和国をつぶしておきたいところだったですが、敗戦後の日本では到底かなう相手ではないので、諦めました。