対ドイツ戦争に身を投じたスカンディナヴィア連邦。
その背後で、まさかのフィンランドの裏切り。
フィンランドに制裁を加えてやりたいが、
流石に、対ドイツだけでもせい一杯なのに、フィンランドに割く兵力は無い。
従って、こう言う時の為にとっておいた民兵を少々、フィンランド国境沿いに展開して時間を稼ぐ。
フィンランド-スカンディナヴィア国境沿いは非常に交通の便が悪く、フィンランド軍の進軍は非常に遅々としたものとなるため、民兵を展開しておくだけで十分な時間稼ぎになるのです。
とうとう、ドイツ首都のベルリンを占領。この後、ドイツの降伏によって第2次大戦は終結しました。
ナチス・ドイツはあっけなく消滅したのでした。
そして、国家社会主義者は全て追放。
戦争によって荒廃したインフラ・工業を再び整備したのち、
条件付きながらドイツの独立を承認する形にします。
これにより、【ドイツ民主共和国】が成立しました。
ディークマンとウルブリヒトによる、共産主義ではない民主共和国です。
オーストリアはそのままドイツ民主共和国の管轄とし、大ドイツの継続をさせることとします。
スカンディナヴィアの従順な右腕として、ドイツが弱化したままでは困るからです。
また、オランダはその領土恢復を許すことはせず、ドイツの【正当】な領土とさせる。
これに対し、イギリスやフランスと言った国々は強硬な批難をしていそうですが、全て無視をする。
また、スカンディナヴィアが占領した東欧は、そのまま占領を継続します。民主化のためと銘打って占領を継続し、その工業をスカンディナヴィアの為に存分に活用するのです。
ちなみにフィンランドは、哀れイギリスの植民地になり下がりました。
とおく極東では、支那事変で泥沼化する日本に対し、その背後を突いて宣戦したソ連。
瞬く間に満州を呑みこみ、朝鮮半島は完全にソ連の手に堕ちました。
また、大陸に出兵していた日本軍は前面で国民党&共産党軍、背面をソ連軍に挟まれて包囲殲滅。
全て捕虜となり、大損害をこうむったようです。
朝鮮半島どころか、上海からも締め出され、打つ手なしの日本。
ソ連の目が極東に向いている間に、スカンディナヴィアとしてはソ連を片付けたいところ。
1942年の雪溶けを待って、ソ連に宣戦布告。
ドイツ仕込みの電撃戦術をフル活用し、ソ連軍を、方面軍単位で包囲殲滅していきます。ウラルに到達するまでで、およそ赤軍150師団あまりを殲滅したのですが、それでも前線のソ連軍は絶え間なく表れるのはさすがというところでしょうか。
ソ連の占領下にあったバルト三国は、スカンディナヴィアの支援の元、その独立を取り戻します。
徐々に戦線を押し上げていき、ソ連の主要都市を占領していきます。
そして、兼ねてより準備をしてきたロシアの復活を行います。

かつて、10月革命で亡命を余儀なくされたアレクサンドル・ケレンスキー。
スカンディナヴィアは彼の亡命を受け入れ、ロシア共和国政府の復活のために
その活動を支援していたのでした。
そして今、ロシア、ベラルーシ、ウクライナなど、ウラル以西の全てが共産主義の支配から解放されたことで、ロシア共和国の復活を妨げる勢力はもはやいないのです。