ナチスドイツは作戦名を色にする慣習がありました。
チェコスロバキア侵攻は緑、ポーランド侵攻は白、フランス侵攻は黄、対ソのカフカース侵攻は青。
ですがソ連侵攻の際は、例外として『バルバロッサ作戦』と名付けられます。
神聖ローマ帝国の赤ひげ皇帝フリードリヒ1世の名がつけられた作戦は、盛大に失敗しています。
それで今回は、ナチスドイツのフランス侵攻、黄作戦をプレイしてみました。
このシナリオは、1940年5月~6月までの短いシナリオです。
この期間中で、イギリス・フランス連合軍とドイツのどちらかを選択し、6月下旬の時点で勝利条件を満たしていれば戦略的勝利です。
本シナリオでは、各都市に勝利ポイントが設定されおり、ドイツがどの程度のポイントを獲得できたか=都市を占領できたか、で勝者が決まる仕組みです。
ドイツプレイの場合は、フランスの首都パリおよび周辺の都市を占領できれば、大体は戦略的勝利です。
イギリス・フランス連合軍の場合、如何にしてドイツの攻撃を防ぎ、侵攻を阻むかによって勝敗が分かれるのです。
とりあえず、ドイツでスタート。
ドイツ軍は指揮統制や練度で連合軍を凌駕しているので、正面からの殴り合いでも十分勝てます。
より損害を減らそうとすれば、機甲師団の電撃作戦で連合軍を包囲したのち、歩兵の援護で進撃すればよいです。
また、マジノ-ジークフリートで睨み合っているドイツ軍の大半は初期状態では動かすことができません。時間がたってから、条件を満たすことで再配置および進撃が可能になります。
ベネルクスを一気に突破することができれば、ジークフリート戦のドイツ軍が動かせるように。マジノ線は非常に堅い為、絶対に真正面から進撃してはいけません。包囲して、補給を途絶させれば、攻めなくともマジノ線のフランス軍は崩壊します。
一次大戦の恨みも含め、一気に占領します。
中立を気取る目障りなオランダも、ドイツの軍門にくだる。
一気にフランス国境を食い破り、大西洋沿岸部まで追い詰める。
史実では、戦火に巻き込まれることを恐れたフランス政府がパリを無防備都市宣言しました。
このシナリオでも同じようにドイツがパリを占領します。
と、この時点でドイツの戦略的勝利の判定。
列強のフランスが、陸軍国と信じられていたフランスが、たった一カ月の攻勢で敗れドイツに降伏するという衝撃は、英国はもちろん遠くアメリカにも届きます。
ドイツによる新たな欧州秩序。それが現実になろうとしていると、信じられるようになるのです。
ちなみに、もしも英仏連合の防御の前に、ドイツの電撃戦が敗れたら...というIF勝利の結果も。
英仏側はドイツに比べると難易度が高く、ベルギー国境は守りきれません。
とにかくドイツがアルデンヌを突破していることを知っている以上、マジノ線の範囲外の防御を固めるほかありません。