竹書房が発行している『世界が愛した日本』という本。


私がこの本を読み終えたのは数年前の話ですが、読んでいて感動のあまり涙してしまったほどです。






人種や国境を越えた、人と人の絆。

先人達が成した日本人としての『長所』。

私はこれを読んだとき日本人であることの喜びに震えました。


多くの日本人に読んでほしい本です。

せめて、表題だけでもご紹介します。



第一章 日本*トルコ

エルトゥールル号の恩返し

95年後の日本人奇跡の救出劇


『我々は日本人に恩返しをしなければいけないからね』

---トルコ・オザル首相(当時)


第二章 日本*ポーランド

シベリア孤児の救済

日本外交史上、異例の即断が救った小さな命


『今日ここで日本の方に、私の長年の感謝の気持ちをお伝えできれば、もう何も思い残すことはありません。本当に、ありがとうございました』---ポーランド・元シベリア孤児


第三章 日本*ベルギー

10万フランの贈り物

日本の魂に応えた感謝の気持ち


『我が勇敢なる戦士たちは、日本人によって兵士たちに送られ、日本郵船会社によってル・アーブルまで無料で運ばれてきたタバコや茶、鉛筆、薬品などへの感謝の思いを忘れていないはずだ』

---ベルギー・『元兵士へ』より


第四章 日本*ユダヤ人

6000人を救った”命のビザ”

国益を超えた外交官・杉原千畝の決断


『私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれない。しかし、私は頼ってきた人たちを見殺しにすることはできなかった...』

---元外交官・杉原千畝


第五章 日本*インドネシア

植民地からの脱却

インドネシア独立を助けた日本兵


『多くの日本の青年たちがインドネシアを自由にするために、独立の闘士たちと肩を並べて戦ってくれました。そして多くの日本の青年がそのために命を捧げてくれました』

---インドネシア・サイデマン外務省上級大使(当時)


第六章 日本*韓国

もう一つの昭和

日韓の架け橋となった李方子妃


『私の祖国は2つあります。ひとつは生まれ育った国。そしてもうひとつは骨を埋める国』---韓国・李方子


第七章 日本*ドイツ

極東捕虜収容所で咲いた"虜囚文化"

捕虜ではなく人としての交流


『世界のどこに、バンドーのようなラーゲル(収容所)があっただろうか。世界のどこに、マツエ大佐のようなラーゲル・コマンドー(指揮官)がいただろうか』

---ドイツ・元捕虜





困っている人に手を差し伸べる。そんな当たり前のことが凛として感じられるほど、他者に冷淡になった現代社会だからこそ、国境を越えて痛みを分かち合い、友情を通わせた日本人の存在を、ひとりでも多くの人に知って頂きたい。


---著者 四条たか子さんのまえがきから引用