HOI2のDarkest Hour。

DDAやAODと比べ、より美麗なグラフィックになったDHで、ドイツを選択。

パクス・ゲルマーナの構築を目指します。





年代は1933年でスタートします。

アメリカなどもそうですが、ドイツも年代によって強さが大きく異なり、1939年や1941年でスタートすると、圧倒的強さで周辺国を蹴散らすことができるでしょう。

プレイヤーの腕次第では、英国上陸やソ連屈服も容易く行うことができます。


ですが、ワイマール共和政がようやく終結しヒトラーが権力を握った年である1933年スタート時のドイツは、非常に弱体です。

第一次大戦に敗戦し、莫大な賠償金に軍備も領土も最小限にされ、不況にあえいだ結果、失業者が500万人を超えた時代のドイツ。






不況の中、ヒトラーは巧みな演説でドイツ人の誇りに呼掛け、支持を得ていきました。政権を握ったナチス・ドイツはアウトバーンに代表されるような政策の中で、失業者は50万人を下回るようになりました。

その結果、ナチス党は、当時のドイツ人の支持を得ます。



1933年スタートだと、非常に弱体なワイマールドイツから、強大になるナチス・ドイツを体験できるでしょう。

HOIで国力を表すのがIC(工業力)で、この値が大きければ強国とされます。

目安としては


0~10(零細国)

11~29(小国)

30~60(中堅国)

61~99(大国)

100以上(列強)


※個人的見解



1933年ドイツのICは、0/32/132になっています。

こちらは、余剰IC/実効IC/基礎ICの順。







余剰IC=実効ICの中で、使われていない工業力


実効IC=様々な補正を計算した実際の工業力


基礎IC=その国の本来の工業力


つまり、1933年ドイツの工業力は本来132だが、様々な補正によって32に下落している。その中で、余っている工業力はないということ。

この数値はまさに不況にあえぐドイツを表現しているのでしょう。


それ以上に困るのが、国民不満度が40%もあることです。まさにドイツは緩やかに死を迎えようとしているのです。





ダンツィヒ回廊により、東プロイセンは飛び地に。ワイマール体制下のドイツ軍は10万人以下で、装備は貧弱。周辺国のベネルクスやチェコスロバキア、ポーランド軍にすら敵うかどうか怪しい。




仇敵の周辺国、そして列強の3国。






イギリス、フランスも工業力は低い。これは平和時補正によるもので、いわゆる平和ボケ。ドイツが反応を起こすたびに平和ボケは醒めていき、実効工業力は大きくなっていく。

ソ連は独裁国家ゆえに初めから工業力が高いです。








ドイツの外交関係ですが、説明するまでもなくフランス、ソ連との関係は冷めており、この関係は決して良くなることはありません。

日本、イタリアとの関係は良好で、ハンガリーやオーストリアとは最高と言えるほど良い関係です。


イギリスに関しては、宥和政策のせいか多少ドイツに甘いです。




1933年ドイツ、最初の強制イベント、総選挙。
この選挙では、政権与党にナチ党共産党のどちらかを選択します。

史実通り、ナチ党を選べばナチス・ドイツに。世界大戦の道を歩むことになるでしょう。




もしもの歴史として、共産党を選択するとドイツ民主共和国が誕生します。

国民不満度が40%も上がるので、スタート時と合わせて不満度80%にもなり、国内で暴動が立て続けに起こります。


しかし、これを乗り越えて共産党のドイツ平定を成せば、共産党による統一ドイツの、ソ連との対等な同盟を組むことができるでしょう。

共産ドイツ、ソ連のコンビは世界制覇すら可能な強大な同盟です。


それも良いですが、今回は史実通りナチス政権に。

即座に、ディシジョン(プレイヤーが任意に実行するイベント)からワイマール共和旗の廃止を宣言。ドイツ国の誕生です。




間髪いれず、イベント『全権委任法』『国際連盟からの脱退』を実行。

このことで、国民不満度は若干低下していきます。


ナチ党はドイツ国民の支持を得て独裁を強めていき、ヒトラーが総統として新たなドイツを率いることになります。




いわゆる『民主主義の自殺』です。





新生ドイツ。その腹のうちは、前大戦でドイツが失った領土を全て取り戻すことのみならず、欧州に新たな秩序をもたらすことでした。










せっかく減った国民不満度も、長いナイフの夜事件でまた上昇してしまう。

ただし、ドイツは資金が溜まりやすいので、それをもとに国内のインフラ整備などのディシジョンを実行すれば、不満度は楽に下げることができます。



ヒトラーにとって、邪魔な存在と化した突撃隊は粛清され、親衛隊を指揮していたヒムラーなどの存在が重用されるようになりました。

過程としては、ドイツのワイマール体制からの再編を辿って行くのですが、プレイヤーとしてはだいぶ暇な時間が続きます。




DH版は、軍隊の拡大(特に陸軍)が難しくなっており、とくにDDAなどでは1個師団編成に3カ月ほどの時間を要しましたが、DHでは1年以上かかります。


さらに、編成に必要な人的資源を確保するには、徴兵制の拡大や動員令(部分動員、一般動員、拡大動員、総動員)などを行うのですが、これには限りがある。

DDAなどと違って人的資源が自然増加しないため、より軍隊増強が難しくなっているのです。

なので1933年ドイツは、スタート後の数年間はできることが限られます。




とりあえず、隣国オーストリアでナチ勢力の浸透をさせて将来の大ドイツ成立の布石を打ちます。