なんか2次元系の、戦国シミュレーションゲームに飢えていたので、いろいろ探してみたら戦極姫シリーズが良さそうなので購入してプレイしてみました。
購入したのはシリーズ五作目にあたる戦極姫5です。あまり評価が高い作品ではありませんが、絵一発買いしました。
ちなみに、コンシューマでは全年齢版として発売されています。
PC版では18禁、かいつまんで言えばエロゲです。
足利シナリオ、織田シナリオなど、いくつか独立したシナリオが用意されており、ゲームスタート時に選択して開始する形式です。
これが、基本的にIFの物語で進んでいくらしく、私が最初に選んだ足利ルートは、足利義昭が京から追放される前に信長が死亡するという謎展開でした。
いくつか細かいシステムがありますが、それは省くとして、戦極姫シリーズは基本的に陣取りゲームです。
各所の城を落とし、自分の領地にして、拡大していく。それに応じ、増えていく石高で格式も豪族⇒小大名⇒戦国大名へランクアップしていきます。
ターン制のコマンド方式で、槍兵、騎馬兵、弓兵に3すくみの法則があり、また各兵種には、それぞれ特殊能力が存在。上手く活用し、敵の士気ゲージを削っていきます。
野戦自体は、さほど難しくありません。
兵種の3すくみを理解し、徴兵で敵より兵力を集めておけば、力押しで勝つことができます。
シナリオ上、避けられない戦闘、いわばイベント戦闘で万が一負けても、『勝ったことにして進める』ことができるため、詰まることはありません。親切設計ですね。
ちなみに、商業、同人のエロゲでよくある、ダメージによる衣装破壊は本シリーズでもあるようです。
もうひとつが攻城戦です。
敵が籠城した場合、野戦を経ずに攻城戦で移行する場合があります。
攻城戦では、3つのコマンドを選択し、右上の城耐久値をなくせば開城され、攻略したことになります。
強襲=兵力の損害も大きいが、城へのダメージも大きい
包囲=城へのダメージは低いが、兵力の損害も少ない
撤退=城の攻略をあきらめ、撤退する
武将の特殊能力が発動すれば、城耐久値に関係なく開城させたりもできます。

そしてシナリオですが、島津や毛利など複数ある中で、足利と上杉or武田のシナリオだけ進めてみました。
足利は、松永久秀の計略で、足利義昭がお手紙を出しまくった結果、信長激怒。
義昭を京から追放しようとする信長を、明智光秀が暗殺します。
信長暗殺が足利義昭の指示によるものだと誤解した織田家が、足利家と対立。
足利は三好家などのバックアップを経て、全国統一を目指す、というストーリーです。
足利ルートだと、足利義輝襲撃などの黒幕が松永久秀で、三好長慶、十河一存らは足利の味方になってくれます。
上杉or武田シナリオは、はじめ武田家の軍師だった主人公が、間者として長尾家へ潜入します。
そこで出会った長尾影虎は、主人公が『幼いころ出会ったアイツだ!』という形で再開し、長尾家に寝返るか、武田家に戻るかを選択することになります。
長尾家に与すると、、かつての主だった信玄や武田四天王を相手に戦うことに葛藤する主人公が見れてわりと鬱です。
武田家といえば風林火山が有名ですが、このゲームでも4人全員キャラが立っています。
風林火山は後世の創作ではあるようですが。
疾きこと風の如く。
ナルシストで美の伝道者を自称する内藤昌秀。
徐かなること林の如し。
一番の常識人、虎綱春日。
侵し掠めること火の如く。
手製の馬の頭物をした馬場信春。
動かざること山の如し。
まるで少年のような風貌をした山県昌景。
武田を選ぶと、長尾景虎への思いを断ち切って武田家へと戻る主人公。
史実と同じように、武田、北条、今川の三家による甲相駿三国同盟の締結をします。
ただ太原雪霽が死んで今川の基盤が緩んでしまうのは史実通り。
...わりと面白いです。