パラオは、南太平洋上、ミクロネシア地域の200の島々からなる小国です。

といっても殆どの島が無人島だそうで、首都はバベルダオブ島のマルキョク市です。

国防をアメリカ合衆国に委任する自由連合国であり、この国はかつて日本の領土でした。

そして、世界でトップクラスの親日国として知られています。










パラオは1855年から1899年までスペインが、1899年から1914年までをドイツが植民地にしていました。スペインとドイツ、この両者に共通するのは、自国繁栄のための搾取による支配です。

スペインは天然痘をパラオに持ち込んだおかげで人口が激減し、ドイツはココナッツなどの産品を売りさばいて儲けていました。一方で、パラオ人の待遇はあくまで2等、3等国民として扱われました。


スペイン、ドイツのパラオ統治下では、教育、医療などのインフラは一切進んでいません。


代わって、1919年(大正8年)第1次世界大戦後の戦後処理にあたるパリ講和会議で、戦勝国になった日本は、パラオを含む南太平洋諸島の委任統治をすることになりました。

つまり、ドイツの植民地だった南太平洋諸島を丸ごと日本の領土としたのです。




日本はパラオを統治するにあたって、学校の建設によるパラオ人教育、病院建設、道路敷設を行いました。結果、パラオは見違えるほどの近代化を果たすことになります。


一方で、1945年、大東亜戦争(太平洋戦争)では、パラオも日米の戦争に巻き込まれました。

中でもペリリュー島は激戦だったことで知られていますが、パラオ人の死者は1人もいなかったといわれています。

日本軍と一緒に戦おうとしたパラオ人を、日本軍はあえて冷たく突き放し、避難させた逸話が有名ですね。

こういった理由でパラオは親日国となり、日本統治時代を生きたパラオ人は、日本語で不自由なく意思疎通ができるレベルの人もいるそうです。




現在、パラオのアンガウル島では公学校において日本語が選択科目になっていることが大変有名で、日本語が公用語になっている唯一の外国です。

現地では日本語が通じることも多いと言われ、パラオ語の単語は約25%が日本語由来とも言われています。





さらに特筆すべきは国旗です。

パラオ政府が公言したわけではありませんが、パラオの国旗は日本の国旗をお手本にしたと言われ、

日本の国旗が日章旗であるのに対し、パラオの国旗は月章旗と呼ばれ、海面に浮かぶ満月を表しています。


その意味は『太陽(日本)があってこそ月(パラオ)の輝きがある』との意味が込められているという説があります。







最近、天皇陛下がパラオ御訪問あそばされましたが、日本人にとって、パラオは非常に絆の深い国です。

ハワイより、距離も近く、ハワイと同じように日本語が通じることがある。


私は、ハワイよりもパラオに行く方がずっといいと思います。

願わくば、多くの日本人がこの親日国の存在を知ってほしいです。