-アレッシア・オットゥスによる案内書-

~チェイディンハルへのいざない~


rkay(アルカイ)よ、我が心身を祝福したまえ!

私、アレッシア・オットゥスがチェイディンハルの全てをお伝えします。






チェイディンハルを訪れたときに最初に目に入るのは、開放的な緑地、コルボロ川沿いの柳道、そして手入れの行き届いた生垣でしょう。小奇麗な家屋や石像が並び、ガラスや金属、木で彩られたチェイディンハルは、一見、栄えているように見えます。

しかし、この繁栄の下には何が潜んでいるのでしょうか?そう、犯罪!スキャンダル!腐敗!


チェイディンハルは大きく3つの地区に分かれています。街の北側の丘の上には、チェイディンハル城の内郭と中庭があります。城から延びる一筋の道は丘を下り、街のに西門と東門を結ぶ道に合流します。この道と交差する形でチェイディンハルを南北に流れるコルボロ川により、街の南側は南北に分断されています。


この川の東側に教会地区が、西側には商業地区が広がっています。






商業地区には街の全ての商店と宿屋にギルドが集中しています。教会地区にはアルカイ教会とチェイディンハルの商業地区が広がっています。川の北と南には端が一つずつ架けられており、南側の橋の途中が公園になっています。





チェイディンハルは東二ーベン地方の町ですが、ここ半世紀の間に移住してきたダークエルフが持ち込んだ文化が中心的です。このような移民の多くは、モロウウィンドの閉鎖的な社会と野蛮な神権政治に見切りをつけてこの地へやってきました。移民たちは、ゼニタールのご加護の元、シロディールでの商売繁盛を祈りました。




現在のチェイディンハル伯爵も、このような移民の一人でした。アンデル・インダリス伯爵。

モロウウィンド出身のこの伯爵は、フラルー家の出身でしたが、より大きなチャンスを求めシロディールへ移住しました。彼が突如としてチェイディンハルで最高位の貴族になった経緯は説明困難です。






彼はチェイディンハル中の旧家から小癪な成り上がり者とみなされています。

また一方で、伯爵の妻ラザール・インダリス夫人が、城内の階段下で、全身打撲の死体で発見されるや否や、スキャンダルとして報じられ、婦人の不審な死の裏には伯爵の放埒、暴力、不貞があると囁かれました。


チェイディンハルのアルカイ教会は閑散としています。

伯爵は先頭に立って悪い例を示します。そう、彼はいまだかつて、教会に足を踏み入れたことがないのです!しかし、伯爵が教会を訪れようとしないのは、九大神の聖なるさばきを恐れている証拠かもしれません!


チェイディンハルの大司祭、司祭、ヒーラーは善良で信心深い説教者ですが、教会の中で最も名高く尊敬を集めているのがアルカイの聖者ことイランディルでしょう。彼は帝都軍事大学校と魔術師ギルドで行われる邪悪な死霊術学に毅然とした態度で立ち向かう聖なる戦士です。



チェイディンハルにある二軒の宿屋は、外見こそ双方とも立派ですが、ニューランズ旅館は性悪なダークエルフのゴロツキに、チェイディンハル橋の宿は敬虔なインペリアルのご婦人によって営まれています。

どちらの宿がおいしい食事を提供するか、どちらの宿が強盗に襲われない安全なベッドを提供するか、一目瞭然でしょう。


(チェイディンハル橋の宿の客室)

(ニューランズ旅館の客室)





チェイディンハルの書店を経営するのはマク・ナトという名のアルゴニア人です。もっとも、私の人生の中でアルゴニア人ほど奇怪で気色の悪い生き物は見たことがありませんが。といっても、本の品ぞろえは素晴らしく、価格も手ごろです。







チェイディンハルでは最貧民の住居でさえも緑豊かな敷地を備えた明るく立派な造りになっています。

仮に家具や内装を確かめるためにお邪魔しても、住人が迷惑がることはないでしょう(もちろん非常識な時間でなければの話です!)。ですが、注意してください!住人の大半は見た目通りの新氏ですが、中には挨拶代わりに、口を開くなり、あなたを殺して地下に埋めてやるというような暴言を吐く者もいるでしょう。このように粗野で不快な住人の多くがオークであっても驚いてはいけません。



けれども、チェイディンハルで随一の名士にして画壇の巨匠ライス・リサンダスのお宅を訪問しない手はありません。彼はアトリエに閉じこもりきりですが、親切なリサンダス婦人は家に飾られた絵画を案内して、もてなしてくれるかもしれません。



九大神に栄光あれ!



-チェイディンハル案内 終わり-



タムリエル大陸、シロディール地方の諸州の一つであるチェイディンハル市。

モロウウィンドの近くに位置し、その移民によって構成された街です。



外観などはタムリエルの市の中でも壮観な方で、上っ面だけは綺麗な街です。

しかし、街の廃屋には闇の信徒(Dark Brotherhood)の拠点が存在し、その影響力は伯爵にも及んでいると見られます。 伯爵は街における闇の信徒の存在を頑なに否定しており、廃屋があることすら認めようとしません。

婦人の不審な死や、伯爵が教会へ訪れないのと何か関係があるのでしょうか...?