Hearts of Iron 2をナチスドイツでやっていきます。
このゲームをやったことがある人は分かりますが、ナチスドイツの陸軍は圧倒的な強さを誇り、史実通りに動いても、プレイヤーが操作する限りは負けることはほぼありません。
年次が下り、1942年ごろから強くなり始めるソビエト連邦との戦いがネックですが、打開策はいくらでもあります。心配ならそれ以前に宣戦し片づければよい話です。
本プレイの目的としては
①内政スライダーは『民主的』に振り続ける
②同盟関係は流れに任せる
③1939年中にフランスを欧州から叩きだす
④1940年中に対ソビエト宣戦する
⑤ソ連との戦いがひと段落したら、海軍増強ゼーレヴェ実行
↓
民主的なナチスドイツが欧州征服
という流れで行きます。
同盟はハンガリー、イタリア、スペインは確実に引き込みます。
それ以外は気分で。日本は誘いません。あくまで欧州同盟に限ります。
民主制、独裁制の主な特徴は以下の通り
民主制
①ランダムで選挙イベントが発生
②政体や経済体制を比較的変更しやすい
③自由経済にしやすい(このゲームでは統制経済より自由経済のほうが圧倒的に有利)
④戦争を始めると、国民不満度が上昇。 民主的であればある程不満度の上昇幅が大きい
⑤他国へ宣戦布告するには、条件を満たす必要がある(初期設定)
独裁制
①選挙イベントが一切発生しない
②閉鎖社会であることが多いため、情報が他国に漏れにくい
③徴兵軍+統制経済であることが多く、民主国家に後れをとる
④戦争を始めても国民不満度が上がりにくい
⑤他国へ宣戦するのに制約がない。いつでも可能。
どちらも一長一短。
ちなみに、このゲームの中では三つのドイツが存在します。
一つはお馴染、伍長閣下のナチスドイツ
二つ目は、民主国家、ホイスのドイツ連邦共和国(西ドイツ)
三つ目は、ソ連の衛星国でウルブリヒトのドイツ民主共和国(東ドイツ)
ナチスドイツは当然ながら独裁国家ですが、民主的に割り振ることも可能なので、それを試していきます。
民主的になるとヒトラーが国家元首から外れます。
開始直後のドイツは飛び抜けた工業力を保持しているわけではなく、イギリスやソ連より劣ります。
再軍備宣言を出したのが1935年だから無理もないですが。
なので万が一、1934~36年中に連合国やソ連と戦争になると、苦しい戦いを強いられることになり、
プレイヤー操作なら何とかなりますがAIだと確実に滅亡するでしょう。
連続的に発生するパワーアップイベントを活用し、ドイツは軍備増強をしていくことになります。
ドイツは陸軍、空軍の練度で世界最強を誇ります。
ある程度の数をそろえさえすれば、1941年ごろまでは、敵なしといってもよいです。
多少の数的不利は質で押し返せます。
では、ドイツの弱点とは何か?と言えばそれは人的資源。
長期の戦争で無謀な攻め繰り返せば、ドイツの兵員はあっという間に枯渇します。
どれだけの精鋭を集めようと、消耗し尽くせば数に押しつぶされる。
故に、連合国およびソ連との戦いで最も肝要なのは消耗を避けることです。
ドイツの人的資源が枯渇するころ、ソ連は次々と陸軍を繰り出してきます。
史実の愚行を行ってはいけません。
また、人的資源の補強は早期に行います。なので農業生産の向上は最優先事項。
開始直後の研究陣はこんな感じ。まあ定石ですね。
まずは、軍備の確認。
1936年から、開戦の1939年までの3年間はひたすらに軍備増強です。
周辺国のどれかに宣戦布告でもしようものなら、ほぼ間違いなく連合国と戦争になるため、下手に動くのは得策ではありません。
まず空軍。
ドイツは始めから爆撃機を豊富に持っているため、戦時に役立ちます。
迎撃機もあるので、開戦と同時に飛んでくる連合国の爆撃機に対抗できるでしょう。
バイエルン航空機=メッサーシュミット社が作ったのが、全金属製、低翼単葉機メッサーシュミット。
水平旋回能力は低いが、速度や加速力に優れる。
日本の零が得意とした格闘戦ではなく、一撃離脱戦法に向いていたようです。
Bf-109型は最初期に設計された機種で、B~E型まで多様な種類が存在しました。
イギリス本土航空戦(バトル・オブ・ブリテン)にも使用され、最終的に3500機余りが生産されたといいます。
航続距離の短さは、最期までドイツの頭を悩ませました。
陸軍。
スタート時の数は、可もなく不可もなく、といった感じ。
時期を見て補強していきます。
ドイツの電撃戦術を支えた戦車ですが、1930年代後半はまだ発展途上でした。
とくにポーランド侵攻の段階では、軽戦車のⅠ号とⅡ号戦車を基軸としていたといいます。
更にはチェコ製の戦車を持ち出すくらい機甲軍団が不足しており、ポーランド侵攻は実際には電撃戦とはいえないという見方が強いそうです。
装甲、火力ともに貧弱なⅠ号戦車。
はじめ訓練用として製造されたこの戦車は、のちのドイツ戦車設計に大きな意義を持った。
Ⅱ号戦車。
A型からM型まで開発されている。
大戦序盤においては、ドイツ機甲師団の中核を担った。
1940年、Ⅱ号戦車は正式に生産を終了。
しかし対ソ連を前に戦車が不足し、それを補うためにⅡ号戦車F型が500両あまり作られたそうです。
独ソ戦の時期には主力がⅢ号戦車とⅣ号戦車に交代していましたが、Ⅱ号戦車も偵察用戦車として、ソ連のT-34を炎上させたこともあったとか。
Ⅰ号、Ⅱ号ともに、10トン以下かつ装甲の厚さは10数mm。
世界の基準でいえば文字通り軽戦車でした。
海軍。
ドイツ海軍(クリークスマリーネ)は弱い。だが当面は無視。
ただし、建造に時間がかかる空母は早期に生産を開始する。
現状確認終わり、以下よりシナリオプレイです。
シナリオは1934年『独裁者の台頭』選択。
開始直後にやらなければいけないのは、ラインラント進駐。
これをやらない限り、国民不満度が延々上がり続けて大変です。
ロカルノ条約で非武装地帯とされたベネルクスとフランス国境沿い。
ここにドイツ軍が進駐します。
最初期に発生するイベント。ベルリンオリンピックは、史実通りに大成功。
ドイツの権威を誇示するため意図は文字通り達成されています。
聖火リレーがこの大会で初めて行われるようになったというのは、割と知られていません。
ちなみにナチスドイツの時代には数多くの発明がされており、ラジオやテレビ電話を実用化したのもナチスでした。ナチスが存在しなければ、世界の科学発展は間違いなく遅れていたと思います。
ベルリンオリンピック後、次の開催国に選ばれたのは、日本。
有色人種国家として初めての国であり、大変な栄誉でした。しかし支那事変の勃発に加え欧州での大戦勃発によって結局中止となり、東京で開かれるのは1964年となります。
―途中イベント―
スペイン内戦-介入(スペイン国粋派の勝利で終結)
防共協定-イタリアのみ勧誘するも、拒否される
――
今回のプレイでは日本に肩入れするつもりはないので、協定はイタリアのみに持ちかけました。
しかし、拒否される。困ったことに、後の三国同盟も拒否してきた。
この世界のイタリアの考えが良く分からない。
そしてスペイン内戦。
たまにスペイン共和国が勝利することがありますが、今回は親ドイツ派のスペインが勝利しました。
これはドイツにとって有益です。
1937年、ドイツは工場を作るあいだ、遠いアジアの地では日本と中国の戦いが始まります。
AI同士の戦いだと大体膠着しますが、さて今回はどうか...?
中華民国はアメリカやソ連の支援を受け取り、軍閥と停戦して対日本との戦争を始めました。
暇なので日中の戦いを観戦しているなか、ドイツにとって最初のパワーアップイベント。
アンシュルス(オーストリア併合)が発生。当然ながら大ドイツの一部に組み込みます。
これにより、ドイツはぐーんと強くなります。
ドイツのオーストリア併合に反発するイギリスやフランスも、この時点で戦争する決意はないため、抗議だけにとどまる。

1938年。
ドイツにとって嬉しい年となります。
2つ目のパワーアップイベント、ミュンヘン協定。
これによってチェコスロバキアの領土一部を無償で割譲され、工業力はさらに上昇します。
たまにチェコスロバキアが拒否することがありますが、そのときは軍事力でもって恫喝すればよい話。
このときのイギリス、フランスの判断はたとえ『仕方ないもの』であったとしても、間抜けだといわざるを得ないでしょう。とくにイギリスのチェンバレンがこれで戦争は回避された!と宣言しましたが、完全に道化でしかありませんでした。
協定書は文字通り『紙切れ』であり、ヒトラーのこの後の行動を見れば全く無意味なものだったといえます。
1938年半ばに、中戦車であるⅢ号戦車が完成。
機動戦力として、また対戦車戦闘を念頭に置いた、15トン級の主力戦車、また初の中戦車として開発。
装甲は最大で50mmに上り、T-34の登場までは戦車戦を行うには十分な性能を誇りました。
先行量産型として作られたA~D型を筆頭に改良が繰り返され、1942年まででN型が製造されています。
最高傑作と称されたソ連の中戦車T-34に対抗するために改良が繰り返されたようですが、さすがに限界が生じたようで、1942年を境に主力戦車の座をⅣ号以降に譲り、火力支援用に転身しています。
駆逐戦車(ヤークトパンツァー)ヘッツァー付き。
それから、ヒャルマル・シャハトが辞任してしまうのは惜しい。
その敏腕な手腕から財政の魔術師と称されたシャハト。
このゲームでも工業力+10%と強力な補正をつけてくれるが、ここで抜けてしまうのが痛い。
どうやらドイツ国民は戦争を支持しているらしいですね。
軍事パレードによって国家の安全保障を確認でき、国民の不満や不安はけし飛ぶ。
東にある国のように、軍靴の音が!とか病気のように喚き散らす者はいないのです。