前回のアルデンヌ攻勢にひきつづきショートシナリオ、「ミッドウェー海戦」をプレイ。
ミッドウェー海戦については、最早説明不要でしょう。
日米戦争において、戦局の逆転をもたらした海戦です。
日本は主力空母「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」を失い、機動部隊を再建したのは実に2年後です。
勿論、まだ翔鶴や瑞鶴、その他軽空母はありましたが、歴戦の空母とパイロット、多くの航空機を失った日本は、戦争の主導権を完全に失いました。
ミッドウェー占領か、アメリカ機動部隊の殲滅か、どちらを最優先の戦略目標にするのかが極めて曖昧で、これが現場で混乱を招いたともいわれています。
それに連戦連勝で完全無敵の名をほしいままにした日本の機動部隊は、
「アメリカ艦隊は恐れを成して逃げるだろう」という慢心があったのは紛れもない事実です。
ところが、アメリカは暗号解読で日本艦隊の作戦、正確な位置を把握しており、これが大敗北を喫する要因の一つになりました。
ちなみに日本がミッドウェーに勝利していたら戦争に勝てたとする意見は今もありますが、私は甚だ疑問です。
ミッドウェーに勝利し、損害を受けた日本艦隊が、続々来るであろうアメリカ艦隊の追撃を耐えてミッドウェー占領を維持できたでしょうか?私は不可能だったと思います。
アメリカ西海岸に上陸できれば話は別ですが、日本軍の劣悪な補給やシーレーン軽視で果たしてそれができたかどうか?
アメリカは日本がモタモタしている間に、エセックス級やインデペンデンス級空母を続々就役させるのではないでしょうか?
それで史実では大敗北を喫した今海戦を、日本でプレイします。
舞台は太平洋上。
アメリカ艦隊を殲滅することは、戦術目標にすぎません。
日本側に用意されている艦隊は非常に強力。
補給効率が58%とまずい数値ではありますが、単純な戦力ではアメリカ以上です。
史実では機動部隊のはるか後方にいた聯合艦隊にも働いてもらいます。
大和ホテルとは言わせない。
むしろこう艦隊が多いと、操作がめんどくさいという欠点があります。
ていうか、このゲームはスウェーデンの会社が作っているのですが、今シナリオで日米どちらが難しいかと言われれば間違いなくアメリカ側です。
アメリカの方が様々な要素で劣っているので、日本に勝つのが至難です。
なぜ日本が負けたのか不思議でなりませんね。
外国でもいわれることがあるそうです。
「なぜ日本はミッドウェーで負けたんだ?」と。
で、最初のプレイでは失敗。
ミッドウェー上陸作戦準備中に、アメリカ機動部隊に捕捉されたのです。
見事に壊滅しました。
全部撃沈されました。
輸送艦隊の護衛に空母がいなかったのが間違いです。
ならば初めから、空母群をミッドウェー諸島の周辺に展開してやる!!と方針転換。
ミッドウェーへの増援を阻止することと、補給の断絶を狙っていきます。
上陸前に、爆撃機をミッドウェーに飛ばして戦術爆撃を繰り返します。
輸送艦隊を、慎重に護衛しながらミッドウェー上陸作戦を開始。
戦艦群に沿岸砲撃を行わせ、上陸作戦の援護を。
同時に援護爆撃も行う。
空と海からの援護で、上陸を遂行します。
その結果...
勝利!
ミッドウェー諸島の占領に成功します。
この時点で、日本の戦略的勝利。
史実とは異なる結果ですね。
アメリカは少なくとも、この後のウォッチタワー作戦は行えなかったでしょう。