ショートシナリオ・アルデンヌ攻勢をやってみました。


アルデンヌ攻勢とは、1944年末期に行われたドイツの最終攻勢です。


正確にはバルジの戦いと言いますが、通称でアルデンヌ攻勢、或いはルントシュテット攻勢とも呼ばれます。


フランス・ベルギー国境にあるアルデンヌの森が戦場となり、1940年ナチス・ドイツはこのアルデンヌの森を通過して瞬く間にフランスを屈服させます。







「フランス全土を解放し、遂に第三帝国の玄関口にまで迫った連合軍は、ライン河を越えてドイツに最後のトドメを刺そうとしているところだ。



しかし、補給の問題が表面化し連合軍の戦線にも綻びが見え始めている。その綻びを突くように、ドイツ軍が最後の賭けに打って出るのだ....」









アルデンヌの大勝利から4年後、ドイツは敗北必死の状況にありながら再びの大勝利を夢見て行ったのがアルデンヌ攻勢です。


この作戦を完遂するのに必要な石油がドイツには残っていなかったため、

「連合軍の補給地点を確保し、石油を奪って進撃」という危うい計画でした。


もし、奪えなかったらどうするつもりだったんでしょうか?



そんな行き当たりばったり。

バルバロッサ作戦ブラウ作戦の時と同じく、ドイツ人らしからぬ欠陥だらけの作戦によって、史実では自滅することになったのです。




ちなみに難易度は普通でプレイ。

ショートシナリオですから、あっという間に終わります。




最初は連合国陣営を選択。

ベルギー=ドイツ国境沿いが戦場です。

このシナリオでは、アメリカ、イギリス、フランスが連合軍として一つにまとまっています。


 


まず驚いたのが...


ドイツ軍強すぎ!!


いくら大陸の戦闘が過酷とはいえ、連合国陣営の消耗度がやばいです。

これほどまでに補給の問題が深刻化しているとは...。



そしてドイツの指揮・錬度の高さです。

多少の数的優位をもってしても、真正面からでは到底敵いませんし、下手な作戦では一歩も前に進めません。


疲弊しきっているとはいえ、世界最強のドイツ陸軍は伊達じゃないってことですね。




唯一、ドイツ軍に勝っているのは、物量です。

無尽蔵の石油

まず防衛に徹していれば、ドイツの石油は早期に尽きます。


そうすれば、ドイツの戦車はおろか自動車化師団、機械化兵に航空機の類は一切身動きが取れなくなる。反撃はそれから行います。



各地の航空隊をかき集め陸軍の攻撃に合わせて戦術爆撃を繰り返す

陸軍と空軍の連携は必須です。

でなければ、兵士の質という観点からドイツには歯が立ちません。


 


戦闘機隊でルフトバッフェ(ドイツ空軍)を殲滅した後、

ハノーファーに空挺強襲を行います。


制空権を握ってあるので、空での作戦は自由に取れます。

当然ながら、事前に航空偵察を行ってドイツ兵がいないことを確認済み。


アルデンヌ方面+ハノーファー方面+戦術爆撃の同時攻勢。

南部のドイツ防衛線を突破し、包囲殲滅していきます。



いくらドイツ陸軍が世界最強の錬度だろうが、石油や弾薬がなければ戦えません。


戦車と歩兵師団を別けるのがめんどくさい!!

もうこれでいいや、って感じで。



と、ここまで進撃した時点で、連合軍の戦略的勝利の判定

完全勝利ですね。


史実でも、連合軍がベルリンに到達した方がまだよかったのではないでしょうか?






ところで、連合軍で勝利した後、ドイツでやってみましたが..。

ドイツ兵の指揮統制の高さからして、一見すると楽勝に思いますが、そうではありません。


下手な進め方をすると、あっという間に石油が無くなります。

史実で計画された通り、連合軍の補給地点を奪取しない限り、途中で石油切れとなって詰みです。




西の風作戦。


この状況でフランスを取り戻すとか..。

馬鹿なの?死ぬの?


この時点だと、誰の目にもヒトラーがイカれてるのがわかりますね...。


私の実力では、アントワープの奪取が限界でした。

石油さえあれば、4年前の電撃戦を再現できるかもしれないですが...。





しかし、ここで下手に抵抗したもんだから連合軍の進撃は遅延し、ソ連のベルリン一番乗りをより確実なものにしてしまったんですね。

ヒトラーは誰の目にもドイツの敗北が明らかな状況下で、ドイツ国民を一人でも守るどころかドイツ人全員を道連れに死のうとしたのだから、恐ろしい話です。