★相変わらずのプレイレポ調の記述です。

1941年6月22日。

史実通りにドイツはソ連に宣戦布告。

この世界では、日本革命、フランスの抗戦を除けば、全て史実通りに動いている。



枢軸国はほぼヨーロッパの国全て。

1941~42までのドイツは世界一の精強さを誇っており、この段階でソ連が押し返すのは至難である。


史実でも、この頃は作戦遂行能力、戦術の点でドイツがソ連を圧倒的に上回っていたので、それを反映しているのだと思われる。


赤〇がソビエト首都モスクワ。

青星がドイツ首都ベルリン。



モスクワ前面まで攻め込まれたソ連。

この時点では、ソ連が敗北するかと思われたが..。






苦戦するソ連は、日本共和国に支援を要請してきた。

断る道理はないので、快諾する。





ところで、ドイツは世界に先駆けて、戦車の集中運用という画期的な戦術を取ったことで有名。

機動力を活かした「電撃戦」という概念を生み出し、

「機動防御」という防衛戦術も生まれた。





この戦術により、ドイツはフランスを瞬く間に征服。

対ソ連開始当初も、日本と同じく破竹の快進撃を見せた。

ドイツは電撃戦でソ連軍を殲滅戦意喪失させて降伏に持ち込む」と言う狙いだった。


ところが、いくら倒しても倒しても湧いて出てくるソ連軍を前に、その見込みが重大な見当違いであったことを思い知らされたのである。


ソ連兵は容易に撃破できる、そして戦意喪失したソ連は降伏を持ちかけてくるだろう、というのはあまりに甘すぎる希望的観測だった。




ドイツの指揮官ハルダーは、戦慄すべき事実を書き留めている。

「我々は当初、赤軍兵の総兵力を200個師団程度と見積もっていた。

しかし、既に360個師団を数えていると。



また別の指揮官はこう語った。

「赤軍兵は起き上がり小法師か...?」



ドイツ兵はこう思っただろう。


「我々の目測では、赤軍は大半が壊滅したはず...。

何故、ソ連は降伏しない.?
何故、次々と前線に赤軍兵が現れるのだ..?」




フランスと違い、民主主義ではないソ連はどれ程の損害が出てもスターリンの一存で戦争を継続できた。

予備役どころか民間人すら駆り立てる恐るべき戦法で、ソ連は決して兵員不足になることはなかったのである。

そう、ドイツはソ連の動員兵力を侮りすぎていたのだった。






1942年10月

中華民国がソ連に宣戦布告をした


ソ連は欧州で手いっぱいのため、アジアに充分な戦力を割けない。

モンゴル人民共和国、トゥバ共和国はあてになる戦力ではない。

ならば、中華民国の相手はわが日本共和国が主導しなければ


この時期ソ連はまだ劣勢だったから、中華民国はソ連相手に勝てるとでも思ったのか?

ソ連にとってアキレス腱となり得るアジアの穴は、日本共和国がカバーしている。




1943年6月。

日本共和国は、朝鮮半島を制圧。

朝鮮半島を帝国主義から解放。





韓国が独立を果たす。

金日成はどこいった?




レーニン主義。

共産主義の韓国とは、世にも珍しいものを見れた。

元首が李承晩じゃないとは...。



我が共和国は順調に、中国大陸を解放していく。



一方で欧州はどうだろう。

..半端ない。ソ連はドイツを押し返していた。

1944年を回った時期では、戦術面でソ連がドイツを上回り始めた時期だ。

この時点でドイツが追い詰められているということは、恐らくドイツは人的資源が尽きたのだろう。





1944年1月。

アメリカ合衆国がドイツ上陸。

オーバーロード作戦が始まる。

ドイツの滅亡が秒読み段階になってきた。




ソ連とアメリカ相手に2正面。

いくらドイツだろうが持ちこたえられるはずがない。




ソ連では兵士が畑から獲れると揶揄されるほどの、無尽蔵の動員能力を持つ。

消耗戦を挑んで勝てる国はない。

唯一ドイツが勝っていたのは戦術面と作戦遂行能力だが、それすらソ連に追いつかれる。

なれば、もはやドイツに勝算はない。


1944年4月。

日本共和国は中華民国全土を併合

一時的な、委任統治と言う形を取る。



1944年7月。

アメリカがパリを解放。


青星=ベルリン


1945年1月。

ベルリンの眼前までソ連が迫る。

ドイツの破滅は目前だ。



この時点で、枢軸はドイツとイタリアのみである。

他はすべて戦争離脱。ソ連の衛星国と化した。

イタリアのみ、ドイツの負け戦に最期まで付き合わされている。


1945年2月。

ベルリンの攻防。

ティモシェンコ元帥が包囲戦を展開。遂にソ連がベルリンを占領する。

史実より3カ月早いが、ナチス・ドイツは無条件降伏した。


ソ連は衛星国を樹立し、東欧に新たな新秩序をもたらした。

それは同時に、冷戦の時代の幕開けを示している。









ナチスドイツは当然解体され、史実通り二つのドイツが出来上がった。


西ドイツ-ドイツ連邦共和国と、

東ドイツ-ドイツ民主共和国である





ヴァルター・ウルブリヒトが書記長を務める、スターリン主義の東ドイツに対し、

テオドール・ホイスが首相の自由主義派、西ドイツ


この世界では、ソ連がドイツの大半を占領したため、ドイツ民主共和国の版図が非常に大きくなっている。

割合としては、西ドイツが1割、東ドイツが9割の領土を有している。


そのため、西ドイツに東ドイツの侵略を止める力はないだろう。

ただし連合国が許さないだろうが。



枢軸国との戦いが終わった今、共産国は、日本共和国はどのような道を取るべきだろうか?

アメリカは民主化の要求をしてくるだろうか?


世界の革命を目指し、連合国に宣戦を布告するのも一つの途だろう。

アメリカとの国力が開ききっていない今こそ、攻撃の時だとスターリンに進言するべきだろうか?


第2次大戦で疲弊しきった連合国ならば、力量差も絶望的な差ではないはずだ。

ただし、その場合は、共産国の盟主・ソ連も疲弊していることを忘れてはならない。


もしソ連が力尽きたなら、日本共和国も同時に滅びることになるだろう。