Call of Duty World at War
日本では発売されていないcall of dutyシリーズの作品です。
発売されていない理由は、日本軍が敵として登場するから、であると思われます。
プレイヤーが操作するのは、後の戦勝国であるソビエト連邦とアメリカ合衆国。
敵として登場するのが、ナチス・ドイツと大日本帝国です。
★ソビエト連邦編では、史上最大の市街戦と言われたスターリングラードの攻防から始まり、ベルリン市街戦で終わります。
それで、このゲームはドイツとソ連の憎悪の戦いをよく描写しており、地獄絵図となったドイツ本土決戦を生々しく表現しています。
島国の日本では本土決戦を回避できましたが、ドイツは陸の国であるため、首都ベルリンを含めた本土決戦になりました。
子供や老人すら戦闘に駆り出され、ドイツの兵力は民間人合わせ約10万人。対するソ連は150万人と、圧倒的戦力差がありました。
市街戦という状況から、ソ連は楽勝だったわけではありませんが、ドイツにとってはさながら地獄だったでしょう。
ソ連のベルリン攻防で大変有名なのが、ライヒスタークの赤旗です。
これは、ドイツ国会議事堂の攻防で勝利したソ連兵が、議事堂の屋根に上り、ソ連の国旗を掲げた出来事です。
戦後、「ソ連の勝利」と「赤軍の栄光」を宣伝する格好の材料として扱われ、多くの脚色が加えられています。
ドイツとソ連の戦いには当初より憎悪だけが渦巻く戦いであり、戦争初期のドイツは占領地で略奪や暴行を繰り返したことが災いし、ドイツの敗北が決定的になって以後、ソ連の報復が始まりました。
ソ連は占領地で、ドイツ人に対し同じことを行い始めたのです。
戦後、ドイツ領に進駐したソ連兵は、ドイツ人の女性を片端から強姦したことが知られており、
強姦された女性は、その多くが自殺したと言われています。
また、生き延びた女性は政府公認と補助の元に妊娠中絶を行ったそうです。
恐ろしいのは、赤軍司令官やスターリンもこれを黙認していたことで、ソ連兵の蛮行は公然と許されていたのです。
ソ連兵は、品定めをするかのごとく、町の女性を探し求めたと言われています。
日本でも進駐したアメリカ軍のそれはありましたが、ドイツの場合はまさに地獄だったと言えると思います。
またドイツの美術品の多くがロシアに持ち出されたことで有名です。
その問題は今も解決していません。
ナチスドイツを触れてはならないタブーとして扱うのと同様、ソ連兵に多くのドイツ女性が暴行された事実も、今はタブーとなっています。
日本がソ連兵の攻撃を受けたとき、日本軍が北方、占守島の女性たちを避難させたことでこのソ連の暴虐から逃れましたが、もしも日本領にソ連兵が進駐していたらと思うと背筋が凍るのではないでしょうか?