中学社会並びに高校日本史では、1941年12月8日に始まり

1945年9月2日に終結した戦争を

「太平洋戦争」

と教わることと思います。


しかし、この戦争にはもう一つの名称があります。

それが

「大東亜戦争」(だいとうあせんそう)

です。




本題に入る前に、戦争名というものを少し見てみます。

戦争名は、それがどんな戦いであるかを端的に表しているので、

いくつか例に挙げてみましょう。


日清戦争=日本と清の戦争

日露戦争=日本とロシア(露西亜)の戦争


大北方戦争=北欧、スウェーデンとロシアの戦争

クリミア戦争=クリミア半島で行われた戦争

ナポレオン戦争=ナポレオンが起こした戦争

露土戦争=ロシア(露西亜)とオスマントルコ(土耳古)の戦争


といった感じで、戦争名を見ればどんな戦いか

なんとなくわかります。



では太平洋戦争はどうでしょう?

太平洋で行われた戦争、という解釈であっているのでしょうか。

実は、その認識は正確ではありません。



『太平洋戦争』とは、第2次世界大戦のいわば一つの戦線です。

第2次世界大戦は、1939年(昭和14年)の9月1日に始まりました。ドイツがポーランドに侵攻したのです。

それから2年後、1941年(昭和16年)の12月8日(日本時間)、日本はアメリカをはじめとする連合国と戦闘状態になり、ここから学校で教わる通り、太平洋戦争の始まりとなっています。



つまり、


1939年に第2次世界大戦が起きた

1941年に日本が第2次世界大戦に参戦した

第2次世界大戦での日本の戦いを、太平洋戦争と呼ぶ


ということです。

第2次世界大戦と太平洋戦争は同じ戦争というところがポイント。



で、争ったのは二つの陣営です。枢軸国連合国




☆枢軸☆

私たちの日本が所属したのが、枢軸国です。主要国は、三国同盟としてつながっていた日本、ドイツ、イタリア。その他中小国がありましたが、おもにこの3国だと考えればよいでしょう。


☆連合☆

連合国は枢軸以上の大所帯です。現在の国際連合の前身となる組織で、主要な国の、

アメリカ、イギリス、フランス、ソ連、中華民国を覚えておけばよいでしょう。

連合国の盟主は大英帝国として植民地連邦をまとめていたイギリスですが、実質的にアメリカがリーダーシップをとりました。















1941年12月10日、戦争が始まってから2日後、
日本で開かれた連絡会議の中で

戦争の呼称が決定しました。


その会議では名称に様々な案が出され、

「太平洋戦争」という案もありました。

これは海軍が

「主敵はアメリカ。よって主戦場は太平洋になる」という根拠で提案した名称です。


しかし、採用されたのは「大東亜戦争」だったのです。

名の由来は

「欧米列強が支配する東アジアに、我が日本が新秩序をもたらす」

事を目的とした戦争だから、ということです。

なら東亜戦争でもいいじゃないかと言う気がしますが、どうせなら力強く大東亜、にしたのだと思います。

日本帝国が大日本帝国になったのと同じような理由ですね。




戦前の日本が、大東亜戦争と名前を決めたのに、なぜ戦後は太平洋戦争が主な呼称なのか、という点に触れます。


日本人が知るとおり、日本は敗北しました。そして日本は史上初めて、外国の占領を経験することになります。占領を主導したアメリカは、その占領政策の中で、日本に対しいくつかの禁止事項を押し付けました。

その政策の一つに、「大東亜」と言う名称を使用することを禁止する

というものがあったのです。そうなれば、大東亜戦争は代わりになんて呼べばいいんだと
いうことになりました。



そんなとき、1945年12月9日、NHKはラジオ番組を開始しています。

その番組名は「太平洋戦争の真相 真相はかうだ(こうだ)」

この番組は、簡単にいえばアメリカ占領軍がNHKに放送させた番組で、

日本が悪い国だから負けたと、ことさらに繰り返し、

全ての責任は日本国民を騙していた軍部と政府にある

と言う主張の番組でした。






アメリカに従属する日本人の姿は、全てこの占領政策が下地となっています。

(画像はFLASHの嗚呼大和より)






原子爆弾と都市空襲を繰り返したアメリカは、日本人の復讐心がわずかでも残ることを恐れ、全ては日本が悪いから戦争に負けた、原子爆弾を落とされたと思わせる洗脳工作を裏で行っていたんです。



当然ながらハッキリと表現したわけではありません。

しかし、真実の中に嘘を混ぜるという、巧妙な手口を取ったため、

日本人の深層心理に「日本は悪いことをした」とか

「アメリカが民主主義をもたらしてくれた」という幻想を刷り込ませることに成功したのです。




もう一つは、当時の朝日新聞

朝日新聞も紙面で「太平洋戦争」の名を使用し、

私達日本人は軍部に騙されていた、

アメリカが日本を民主主義にしてくれたのだ

という幻想を植え付けています。



確かに大本営発表は日本国民を欺いてはいましたが、それとは無関係に、日本の『罪』を殊更に強調したことで、報道機関のダブルパンチは強烈な効果をもたらして、

敗戦によって打ちひしがれ自信を喪失していた当時の日本人は、この嘘と幻想を受け入れてしまいました。





特に朝日新聞は戦後現在に至るまで、嘘で日本を貶めることに躍起になり、もはや日本のメディアとしての姿を失っています。(画像はFLASHの嗚呼大和より)




ところでなんでアメリカは大東亜と呼ぶのを禁止したんだ?
と言う話ですが、

これは一口でいえば、大東亜戦争(太平洋戦争)で、

僅かでも日本に正当性があっては困るからです。


日本の戦争に正当性があったかどうかはともかくとして、日本は日本として、戦争せざるを得ない事情がありました。白人の植民地だった国々を解放し、独立させたりもしています。


シンガポールを昭南島と名付けたりインドネシアを日本に編入させようとするなど、

下卑た領土欲を見せたりもしましたが、白人に奴隷的に扱われていた、ビルマやインドネシア、マレーは日本の快進撃に歓喜し、喜んで手を貸していました。


日本の目的や思想に同調し立ちあがったアジアの国は決して少なくありません。



●日本はアジア諸民族の力を全て合わせ、欧米列強をうち破ろうという遠大な理想を掲げていました。




ところが、アメリカは日本の主要メディアを操作し、日本の事情をすべて否定して、日本が悪い、日本の軍部が暴走し日本人を悲劇に叩き込んだ、といった虚偽を刷り込んでいきます。

「日本はアジアを解放しようとした」と思わせるような、表現や名称を、アメリカは封印しようとしました。

【大東亜】を封殺することはその一貫です。




太平洋戦争の名は、もとは旧海軍が提案した名前です。

しかし今日普及しているのは、占領軍の手で広められた、

自虐意識を持ち合わせた「太平洋戦争」の呼称です。




戦争から.三半世紀も経た今、アメリカの意図と共に広まった名称を使う必要はありません。

「大東亜戦争」は、私達日本人の先祖が、確固たる信念を持って戦ったことを示す呼称です。

軍国主義や帝国主義とは何ら関係がないのです。


太平洋戦争と言う名は、先の戦争の本質を覆い隠す、自虐意識の塊です。

日本人が日本の歴史を学ぶのであれば、大東亜戦争と呼ぶのが適切ではないでしょうか?