マゴチ (真鯒・牛尾魚、学名:Platycephalus sp.2、外国名:Bartail flathead)は、カサゴ目コチ科に属する魚類。
※Bartailは直訳すると「細長い尻尾」、flatheeadは「平たい頭」なので平たい頭の細長い尻尾の魚になる
※牛尾魚は牛の尻尾に似ていることから呼ばれるが最近では聞かない。



昨年5月のマゴチ

日本近海に分布するコチの中では大型の種類で、美味な食用魚でもある。
鯒(コチ)には多くの種類がいて、イネゴチ、エンマゴチ、オノゴチ、セレベスゴチ、ハナメゴチ、マゴチ、メゴチ、ヨシノゴチ、ワニゴチなど…。

釣果を見ると40~60㎝でAverageは50㎝くらい、最大は1mほどになる。
最近まで雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)、性転換をするといわれてきたが、性別と耳石による年齢査定により、検討した結果雌雄で成長差があり、雄は高齢になっても大きくならないことが明らかとなった、コチは性転換を行わない魚です。

日本での生息域は青森県~九州南岸の太平洋沿岸、若狭湾~九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海、種子島(沖縄では「クチヌイユ」と呼ばれているそうな…。

海岸から水深30mほどまでの砂泥底に生息し、夏は海岸近くに寄ってきて、砂浜の海岸や干潟、河口の汽水域にも侵入するなど広範囲、冬はやや深場に移る。

なのに、今年は冬でも釣果を聴くことが多い、西湘サーフでも釣果は昨年末から続いている。
海水温が高いせいなのか、多分そうであろうと思う。

肉食性でクルマエビ類、テッポウエビ類、小型のタコやイカ、ハゼ、キスなどを捕食する。
産卵期は初夏で、海岸近くの浅羽で産卵し、稚魚は浮遊生活を送りながら成長し、やがて底性生活移ります。
海の魚をほとんど知らなかった私は東京湾で船の釣りでマゴチを釣り上げることから、コチは稚魚がメゴチで成長するとマゴチ、共食いするものと思い込んでいたことがあります。
※山梨では全く見かけることがない魚ですから…(笑)

調べてみると、やはり一般的には流通せず、料亭などで出されている高級魚。
食すにはやはり生きているものを捌くのが一番美味しい。
美味しく頂くには最低限活けしめ(即死させた)ものが良く、野締め(途中で死んだもの)は極端に味が落ちます、クーラーに入れて持ち帰り食すならその場で絞めた方が良いですね。
※昨年の7月に西湘サーフでキャッチして生きているうちにクーラーボックスに入れて3時間後、山梨で捌くときに生きていて驚いたことがあります、底ものって、生命力凄いですよね。

刺身(洗い)、味噌汁、煮つけ、塩焼き、唐揚げ・天ぷらに料理できます。
個人的には味噌汁が一番美味しと思ってます、酒の肴には洗いか唐揚げ、ビールに良く合います。
なぜか家族にはマゴチの方が好みらしく…ヒラメより、マゴチ釣ってきてといわれます。

旬は春から夏の産卵期にあたる時期が最も良いといわれています。
食通にはこの時期はヒラメの味が落ちるといわれ、夏場はマゴチ、シーバスの方が好まれるようです。

昨年は西湘サーフで5月後半~9月中旬にかけてハウル(ピンクグロー、グローホワイト)で良く釣れました。
距離も近めで、30m位から波裏まで、キャストして着底を確認したらゆっくり目にストップ&ゴーで…。
SHIMANOの4000HGや4000XGSなので、ハンドル1回転で95㎝位の巻き上げ、スピードは本当にゆっくりで1秒に1回転~2秒で1回転くらい、3~5回巻いては着底させる方法で最大60㎝をキャッチしています。
特に良かった日は入砂してわずか1時間で4尾をキャッチしたこともあります。

夏場の青物が回るような時(ベイトがイワシの時)に、他のアングラーが散々叩いた後の状況でハウルのプロブルーに良く反応してくれました。
その他、10月~11月は少し沖目のところでメタルジグに反応が良かった…ほぼ、フォール中のバイトが多かったように記憶しています。

今週もあまり良さそうではない天候ですから、見守りながら…週末どうやって釣行しようか考えます(^o^;)