急に連絡が回ってきて知った恩師の死。
慌てて、今、お通夜に行ってきた。
はるか昔に淡い恋心を抱いた大好きだった先生。
高校に入学したとき、中学からの続きで、何も考えずにバレー部に入った。
体育館はいろんな部との取り合いで、週のうちの大半は外のコートで練習していた。
そんな外のコートの横には、ハンドボール部の練習場があった。
そのハンドボール部の顧問の先生に一目惚れした私、5月の新人総体に出た後、すぐにバレー部を退部して、ハンドボール部に入部した。
その頃、まだ開校2年目だったし、不人気だったのもあって、女子部員は2年生4人と1年生の私だけ。
メンバーが足らず大変だったけど、先生への想いは強く、毎日男子部員に混ざって一生懸命練習した。
キツかったけど、本当に毎日楽しかった。
高校を卒業して、東京で2年間研修を受けている間も、まとまったお休みがもらえるときには京都に帰ってきて、高校まで会いに行っていた。
その後も、時々、ハンドボールの試合を観に行ったりしていたけれど、いつの間にか年賀状のやり取りだけに。
それでも、先生が定年退職されたときにはお手紙を出し、お疲れさまを伝えた。
結局、何年か前に先生からお電話をもらったのが、先生の声を聞いた最後になった。
棺の中の先生の顔は、以前と変わらず若々しくて、眠っているような穏やかな顔だった。
私の代わりに泣いているかのような梅雨空。
もう一度、会いたかったな。
昔、怒られながらもふざけて呼んでいたように、もう一度、◯◯ちゃんと名前を呼びたかったな。
先生、お疲れさまでした。
そのうち、私もそっちに行くから、そのときはまたよろしくね。
ありがとうございました。