記事(1)の続きです。

頼めばすぐに出て来るのがファストフード(fast food)の特徴です。
ファストフードは手早く食べられる反面、手間暇掛けた温もりみたいのを感じないんです。
実際牛丼屋の定食も、出来合いのものをちょっと装って一丁上がり……と書くと、話が逸れてしまうので、本題に移りたいと思います。

すぐに出て来ると言えば、ネットの検索なんかそうですね。スマホの検索エンジンから検索ワードを入力して[検索]ボタンを押せば、すぐに結果がゾロゾロ出て来ます。早い話が親指と人差し指さえあれば、知りたい事は何でも入って来るのです。しかしこれが、考える能力を人から奪っているのではないか?私にはそう思えてなりません。
呆れることに、Yahoo!知恵袋の回答も、検索エンジンで調べて出て来たWikipediaの記事を丸写しにしている例が多いです。
しかし本当にそれで良いのか?良い訳がありません!!
例えば「愛情とは何か?」「他の人から好かれたければどうすれば良いか?」「どうすれば親心底他の人を好きになれるか?」これらの答えはネットを調べても出て来ません。実体験を通して学び取ることしか出来ません。
いわゆる“詰め込み教育”が悪影響を及ぼして、結果ばかり求めるようにしてしまったのは言うまでもありません。しかしそれに加えて、インターネットの急速な普及が、それに輪を掛けて影響を及ぼしてしまっているように思えるのです。
そしてじっくり考えることが出来なくなることが、余計に“ファストフード化”を進めてしまい、さらにじっくり考えることが出来なくなる……という悪循環に陥りそうで怖いです。