概ね1980年代に、デートに誘うのに必須?とされた車のことです。
主に2ドアクーペ、特にトヨタのソアラとかホンダのプレリュード、日産のS13シルビアがそれに該当しました。1980年代後半になると、AE90系のレビンやトレノも該当するでしょうか。なお、当記事では、デートカーにも使われたであろうMR2やRX-7と言った、本格的なスポーツカーは取り上げません。
とりわけソアラは「女子大生ホイホイ」とも呼ばれ、人気を博しました。まあプレリュード等と比べると、車自体が高価なので、恐らくは乗っていると“お坊っちゃま”に見られたのでしょうね。
しかし、時代は変わり、デートカーの需要は急激に冷え込みます。最大の理由はバブル崩壊で新車がおいそれと買えなくなった…ということですが、車その物のコンセプトが変わった、というのもあるでしょう。
例えばソアラは、海外でのレクサス発足に伴い、レクサスのクーペというポジションを与えられた結果、デートカーとは到底呼べない車となってしまいましたし、プレリュードもアメリカでの需要を考えた結果、いわゆる軟派な車ではなくなってしまいました。
そしてシルビアは、当初はデートカーとしての需要があったものの、そこそこパワーのあるエンジンを積んだお手軽なFRということで、いつの間にかデートカーからドリフトカーになってしまいました。
加えてバブル崩壊は、価値観すら変えてしまい、乗っている車ゆえにモテる、ということはなくなってしまいました。
まあデートカーの再来を狙って、ホンダがS-MXを出すわけですが、あからさまに下品なコンセプトだと、かえって退いてしまいますよね…。

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もっとも私自身、遊び半分のデートには興味がないので、あまり偉そうには書きたくありませんが、ノアとかステップワゴンと言ったミニバンでデートのお迎えだなんて、自分の趣味を押し殺してるみたいで、あまりにさびしい話ですよね。