ここ最近、腰の痛み、だるさ、それに関連する訴えをよく聞きます。首、肩、膝でなく腰です。


 気温も低くなり、体が冷えを感じると背中がまるまり、すこし全身が強張ってきます。来院される方も普段は同じ動作をしても大丈夫だったのに、仕事、生活中の何気ない動作でゴキとやってしまった、ヨガ、筋トレで普段通りやっていたのだが、体を痛めてしまった。という方がここ最近は多いです。

 広く考えると、だるさ、痛みのきっかけは、十人十色ですが、ちょっとした性格に共通したことがあります。それは、ストイック。(また腰痛の人は、何かを我慢している人が多い。)


 皆さま、治すために、いろいろな整体院、、薬、2,3件の病院へ通い一生懸命なんです。一生懸命は、悪くは決してありません。ただ、体の動かし方から、食事への考え方とあれは、ダメ。これは、ダメとストイックすぎるのです。完璧にしたい方が多い。

 こうなると、痛み、だるさに対しても100%完治でないとダメ。と考えてしまいます。

 100%・・・。

 どうでしょう、自身の仕事ぶり、性格、相手に求めるもの、所有するものなんでもいいですが、100%の状態なんてありますか。あっても、それは相当努力した結果得たものであったり、少なくとも1日、2日で得たものではないでしょうし、また、ほとんどが100%なんてことはないかと思います。体も同じです。100%は誰しも目指しますが、100%の人など、このストレス社会、流れの早い社会ではなかなか難しいものです。


 ストイックな人は、上へ上へと完壁を求めがちです。完璧さを追求することは決して悪いことではありません。しかし、それが心や体に負担をかけていたら・・・、ご自身でもっと、もっと、と完壁を求めたら、ご自身で体をしっかりと養生し、言われたことを守って痛みの感覚は軽減されても、頭では、いやいやまだちょっと右に向くと痛い、左向くとなんかなぁと、どんどん完治していない理由を探してしまいます。

 どうでしょう。そんなことありませんか?



 さて、ここでは、怪我や病気になるその前における、体の歪み、内臓の疲れを調整するために、身体均整法とマクロビを取り入れています。マクロビ(食事法)など、決して厳格にはやっておりません。むしろ、まず3日だけでも、1日だけでもちょっと食を変えてみようかと、そこでなにか気づいたことありましたか?などと会話しながら、ゆる~くおこなっております。


 養生するのにダラダラすぎるのも、あまりよくはありませんが、ストイックな考え方も体を養生する時には回復を遅らせる場合もあります。

 休む時は、小食にし内臓を休ませ、深い睡眠をとることが大事です。空腹から生まれるしっかりとした休息が心を安定させてくれ、我慢や一生懸命という縛るこわばりから、一定期間開放してくれます。


 痛み、だるさは本当に嫌なものです。ただ、病気、怪我とは治すのでなく、治るものとご自身の考え方が変化していくことができたら楽でないでしょうか。

 そして、徐々に良くなってきた時に、自分で”もう大丈夫”と宣言してしまうことも一つの方法です。