五行説でいうと、秋は金、肺・大腸にあたります。この季節、朝晩の気温の差が激しく、風邪をひきやすくなりがちです。また、元々呼吸器が弱い方には、体調を悪くする時期でもあります。この時期は肺・大腸に関連する鼻水、咳、喘息、便秘、下痢などが出やすい時期であります。
この季節には、発汗、発散作用のある辛い物や白くて辛い根の野菜(たまねぎ、にら、にんにく、ショウガ、大根)を食べると体の余分な水分をだし、皮膚につまったゴミも汗と一緒に流してくれます。一定の水分はうるおいとして必要ですが、余分な水分は冷えを生じます。また皮膚は肺と関連しています。皮膚から汗がでないと、呼吸で余分な水分をださないといけなくなります。よって呼吸器に負担がかかり喘息、鼻水につながります。
そして肺が弱い方は、気のエネルギーが弱く、声が小さいく、猫背な人が多いです。背中が丸まっているため、呼吸も浅いですね。また運動不足から汗もでづらいため、水分が内側にたまり気味です。つまり、皮膚からも正常に汗がでていれば、肺に余分な負担をかける事もありません。そのためにも辛い物を食して発汗をうながしましょう。
猫背調整には、ここでは施術の他に呼吸法をとりいれています。姿勢をよくするには、固定観念で姿勢に気をつける、また施術で外側から調整するととらわれるのでなく、呼吸法で内側の肺を強くする事も大切です。(詳しくは、均整施術所でお伝えしています)
また、皮膚からの汗の排出の働きが弱いと、老廃物はたまり、肌のトラブル(乾燥肌、吹き出物)につながります。内勤の方など、汗の出づらい環境で働いている場合、肌をきれいにするには、朝晩と飲み物ではショウガ湯、梅醤番茶など体が温まる物を飲み、汗がうまくでるようにしましょう。
この時期の肩こり、腰痛の方は便秘や下痢など胃や腸の調子が悪い方が多いです。そんな時は、大根おろしが一番です。大根は、体内の老廃物の排出の助けてくれる素晴らしい野菜です。便秘の解消につながります。また、マクロビオティックでも第一大根湯といい、大根を使って風邪、発熱時に有効な食養があります。大根は、これからの時期が旬ですが、葉も腰湯(腰回りの血行をよくする)などに使えますし、重要なお野菜です。腰がしっかりすれば、腰痛、肩こりも軽減されます。
