📺️2008年1月6日~12月28日(BSフジ)
ようやく辿り着いたパリの街。
ポルフィは、人々で賑わう華やかな通りに驚きながら道行く人にミーナの行方を尋ねようとするが、
都会の人々の反応はとても冷たいものだった。
だが、ためらいがちに入ったパン屋の主人は、ポルフィにパンをおまけしてくれ、
占い師や踊り子たちが集うのは下町だと親切に教えてくれる。
夕方になり、パン屋に聞いた下町にやって来たポルフィ。
とある店先でカードに興じる男たちにミーナたちのことを尋ねようとしたが、
ポルフィをうるさがった男に突き飛ばされてしまい、
運ばれてきた料理を台無しにしてしまった。
床に落ちてしまった料理がギリシャ料理だと気づいて、
懐かしむポルフィ。
思わず謝る前に店主に自分がギリシャからやって来たことを告げるが、
怒った店主はポルフィの襟首をつかんで店の奥へと引きずりこんでしまう。
そして、お金がなくて料理の代金を払えないポルフィに、店主は料理の名前を当てさせると、
代金を弁償する代わりにポルフィに店で働けと告げる。
泊めてもらったローズのアパートのソファの上で、
ポルフィは差し込んでくる朝日に目を覚ました。
朝になって仕事から戻ってきて、
今から眠ると言うローズ。
これからどうするかを聞かれると、
ポルフィは働きながらミーナを探す決心を伝える。
しかし、再び立ち寄った親切なパン屋の主人からパリがどれだけ広い街かを教えてもらうと、
ポルフィは不安な気持ちを感じてしまう。
ポルフィを雇い入れたギリシャ料理店の主人クサロは、
ポルフィの仕事ぶりにいちいち文句を付け、
ポルフィがお客さんから貰ったチップも巻き上げてしまうような男だった。
夜になり、山ほどの仕事を終えてローズのアパートに戻ってきたポルフィは、
とうとうパリにやって来たとザイミスに宛てて手紙を書き始める。
その頃、ミーナが占いをするイザベラの横でいつものように歌を口ずさんでいると、
街角に偶然女優のティファニーが乗る車が止まっていた。
自分の映画に出る子役を探していたティファニーは、
客引きをしているミーナの姿に目を留め、
その歌声に熱心に耳を澄ませていた。
今日もパリの街をミーナを訪ねて歩き回るポルフィ。
ローズにどの辺りに行けばよいかをアドバイスしてもらうと、
ポルフィはルーブル美術館を目指すことにする。
ティファニーのアパートに連れて来られたミーナにとっても、
新しい一日が始まろうとしていた。
ミーナは自分がティファニーに預けられたことを知らずに、
イザベラのところに戻ろうとする。
ティファニーはミーナにイザベラから預かったブローチを手渡すと、
自分とともに暮らしてお芝居を学ぼうと話す。
イザベラを恋しく思うようになっていたミーナは、
イザベラがもうパリを離れたと知って激しく動揺するが、
ミーナに夢を叶えて欲しいイザベラが自分から身を引いたと聞かされて静かに涙を流す。
自分を可愛がってくれたイザベラのことを思うと、
子役を務めることを決めかねてしまうミーナだったが、
ある日ティファニーの稽古の様子を覗いて映画の役柄について話していくうちに、
段々引き込まれて行く。
48話(夢のかけら)
料理店の閉店後、
床にモップをかけていたポルフィ。
カウンターで帳簿をつけていた主人のクサロは難しげな顔をすると、
突然ポルフィに右手を突き出してお金を出すように告げる。
驚いたポルフィが貰ったチップは全部渡したと言うと、
クサロは売上の金が足りないのはポルフィがお金をごまかしたせいだと責め始めた。
アキレスの助けでお金は見つかったものの、
両親の悪口を言われたポルフィは逆上して店を辞め飛び出してしまう。
アパートに戻ったポルフィを、
ローズは辛いことから逃げてももっと辛いことが待っているのだと慰めるのだった。
一方映画に出ることを決心したミーナは、
ティファニーと一緒に最後の撮影日を迎えていた。
大きなスタジオにもすっかり慣れた様子のミーナ。
ティファニーはスタッフたちの見つめる中、
映画のラストシーンを最高の演技で演じ終えるのだった。
ローズは店を辞めたせいで時間を持て余すポルフィを、
外に連れて行くことにする。
仕度を待つ間、ポルフィは前から気になっていた伏せられた写真立てを見てしまう。
それは、ローズと並んで微笑む女優ティファニーの写真だった。