スターまんが日本昔ばなし
🍡『どっこいだんご』


📺️1981年(昭和56話)3月14日
🎙️ナレーション市原悦子さん


あらすじ




昔ある村に、

たつ平というのんき者の若者が一人で暮らしていました。

頭がぼんやりしているたつ平は、

米の作り方も覚えられず、

いくつになっても百姓仕事もろくにできない男でした。

心配した村人たちは、

八方手を尽くして働き者で頭のいい良い嫁を世話してあげました。

そのうち、春のお彼岸になり、

たつ平は一人で嫁の里の仏さまにお参りにでかけました。

嫁の機転でどうにか道にも迷わず、

無事隣村の嫁の実家へたどり着き、

団子をご馳走になりました。

初めて食べる団子の美味しさに驚いたたつ平は、さっそく家に帰って嫁に作ってもらおうと、

道中忘れないように「だんご、だんご」と言いながら家路を急ぎました。

もうすぐわが家へ帰りつく所で、

庄屋さんと出会い頭でぶつかってしまい、

庄屋さんが溝にお尻を突っ込んでしまいました。たつ平は庄屋さんを起そうと「どっこいしょ!」と掛け声をかけたはずみで、

団子の事はすっかり忘れてしまいました。

家に帰り着いたたつ平は、嫁の顔を見るなり「どっこいしょ、を作ってけろ!」と言いますが、

もちろん嫁には何の事だかさっぱりわかりません。

ついには、やけをおこして大暴れした際に、

棚から桶が落ちてきて嫁の頭にぶつかりました。

嫁が「あいたたた、大きな団子みたいなコブができてしまった」と言うと、

たつ平は「そうだ!団子だ、団子を作ってくれ」と大声で叫びました。

それからの二人は、団子の原材料のお米を作るために、

田んぼを耕すようになりました。

おかげで二人の暮らしは豊かになり、

二人は末永く幸せに暮らしたという事です。