A24製作、ジョナサン・グレイザー監督の最新作。
アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族を描く、
映画『関心領域』の特別映像が公開された。
本作の主人公はアウシュビッツ収容所所長のルドルフ・ヘスとその妻ヘートヴィヒ。
この度公開されたのは“人類史上最悪の犯罪”とされるホロコーストの加害者の「普通」の日常を演じた俳優陣の撮影・演技の舞台裏に迫る特別映像。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240524/10/lingtositetk1223/e7/9d/j/o0654037615442668324.jpg?caw=800)
主人公のルドルフ・ヘス役を演じるにあたり、
ジョナサン・グレイザー監督から「真実を語る時は目で嘘をついて、
目で真実を語る時は言葉で嘘をつくように」というアドバイスをもらったと明かすクリスティアン・フリーデルは、
キャラクターについて「彼は何を考えてるのか読み取れないはずだ。
彼はいたって普通で時には退屈な男に映る。
加害者には見えない」と分析。
妻のヘートヴィヒを演じた
ザンドラ・ヒュラーは「ヘス家のことは知らなかった。
出演すべきか最後まで思い悩んだ」とオファーをもらった時の心境を告白する。
そんな2人が演技に集中できるよう、
ジョナサン・グレイザー監督はヘス家が暮らした空間を用意したという。
演者の目に入らないよう家や庭のあちこちに無人カメラを設置し、
監督らスタッフは地下で機材を操作。
延々とカメラを回し続け、
彼らがどのように動くかを“観察”した。
膨大な撮影データを細かく繋げていく編集作業もかなりの労力を要するが、
監督は「360度どこを見渡しても居住空間が広がってる。
だからリアルさが増した。
撮影した映像を並び替え、
伝えたいストーリーを組み立てていった」と演者の自然な動作を中心に映画を作り上げたことを明かし、
主演の2人について「(ルドルフとヘートヴィヒを)今の私たちを写す鏡としてもとらえた。
2人は真実を伝えることに心血を注いでくれた」と絶賛のコメントを寄せた。
映画『関心領域』は、
2024年5月24日(金)より全国公開。