THE RAMPAGEのボーカル、

吉野北人(27)が参加するEXILE B HAPPY(EBH)のライブが27日に開催される。



吉野は初の単独ライブを前に「子供たちに体と声でシンプルに音楽を届けたい」と意欲を口にした。

また、アリーナツアー中のランペに関しては「もしドーム公演が実現したら、やりたいことがある」とも。

6月から出演するドラマ「1122いいふうふ」では「ファンの方がびっくりするかも」というほどの濃厚なラブシーンもあるそうで、

新境地を開拓した心境を聞いた。





 EBHは昨年、「ダンスと音楽で子供たちの夢を応援する」ということを掲げ、

TETSUYAをリーダーに関口メンディー、

小森隼、吉野、浦川翔平、木村慧人、中島颯太らLDHに所属する7人で結成された。

27日にはEBHとして初めて単独ライブを行う。

 「グループのコンセプト的にランペのような凝った演出にはならないでしょうね。

ボーカル2人でパフォーマーがいる王道スタイルでしっかり見せ切るのが、

このチームに求められていることなので、

伝わりやすい構成にはなると思います。

楽曲でいうと全員がLDH所属ですから、

LDHならではの懐かしい曲のカバーとかはあるのかな~。

子供たちはもちろん、

コアなファンの方にも喜んでくれる選曲になる気がします」

 ―子供たちに何を伝えたいのか。

 「シンプルに体と声で音楽を表現したいし、

僕らが純粋に音楽を楽しんでいる姿を届けたいです。

そのステージを見て『あの時は楽しかった』

『こんなふうになりたいな』って記憶に残ってくれたらいいですね。

僕が子供の時はそれこそEXILEさんがすごい人気で、映像とか見て

『すごいな~、キラキラした世界で楽しそうだな』って、

純粋に憧れていましたね(笑い)」

 ランペイジのアリーナツアーは7月に終了する。

その後にはドーム公演の期待もかかるが…。

 「やりたいですね。

自分たちは3年前に東京ドームで2日間やらせていただきましたが、

その時は反省点ばっかりで『まだまだ自分たちはドーム規模のアーティストじゃない』って思いました。

そのリベンジをしたいです。

もしドーム公演ができたら、

今やっているアリーナ公演とは別モノにしたい。


経験して痛感したんです。

前回ドームの時はアリーナのセットを持ち込んで、

内容的にプラスしたのはトロッコがついたぐらいで、

後で見たら見栄えが全然ダメでした。

だからこそ、ドームに向けてはちゃんとしたステージを作っていきたいです」


 6月14日から出演作の「1122いいふうふ」がAmazonプライムで配信される。夫婦の「婚外恋愛許可制」を扱ったドラマで、

吉野は風俗店のセラピスト役として、

ヒロイン(高畑充希)と濃厚なラブシーンに挑戦したそうだ。

 「仕事の内容的にも女性と絡むシーンもあって、濡(ぬ)れ場をやりました。

初めて。実際かなり激しくて、

ファンの方が見たらちょっとびっくりするかもしれません(笑い)。

高畑さんもこれまでキスシーンはあると言っていましたが、

ここまで(激しい)のはなかったみたいです。

こっちも初めてなのでお互い探りながら頑張ろうという感じでした」

 オファーを受けるにあたって迷いもあったそうだ。

 「自分にとっては新しい挑戦なので、

やりたい気持ちはあったんですけど、

ファンのことを考えると複雑でした。

やっぱり(ラブシーンとか)見たくないと思うんですよ。

でも(役者業は)ファンのためにやるのかと考えたら『違うな』って思ったんです。

役者として今までと同じことをやっても広がらないので、一つ幅を広げるために決めました。

作品を見てファンの方はちょっと嫉妬するかもしれないけど、大丈夫だと信じています。(実


生活で「婚外恋愛許可制」についてどう思う?と聞かれ)僕は絶対にないです。

結婚していてお互い別で恋愛するのは普通に無理。

相手に申し訳ないし、

自分にもダサって。『お前、何やってんだ』って言いたくなりますね」

 昨年、ニッポン放送「ほくらじ」で、

初めてパーソナリティーに挑戦したが、

学びも多かったという。

 「僕はしゃべりが苦手で『ラジオやるから』って言われた時はもうビックリ。

『えっ、一人でですか』って感じでした。

実際にやってみると、

やっぱり硬いし全然しゃべれない。

スタッフさんのおかげで1か月ほどして『やれるかも』って感じ始めたぐらいです。

ラジオをやって“間”をなるべくつくらないようにすること、

話をつなげることの難しさを学びました。

自分では2年ぐらいやる気でいましたが、

プロ野球のシーズンが始まったタイミングもあって半年で終了しました。

(局の)偉い方も『他の局ではやらないで、

またやってください』とおっしゃっていたので、再開すると信じています(笑い)」



 自身の立ち位置を理解して周囲に目配りをしつつ、

将来に向けて布石はしっかり打っている。

如才ない男の今後から目が離せない。

(国分 敦)


 ◆吉野 北人(よしの・ほくと)

1997年3月6日、宮崎県出身。27歳。

2014年にVBA4に挑戦し、

THE RAMPAGEのボーカル候補生に選ばれる。

武者修行を経て正式メンバーとなり、

17年1月に「Lightning」でメジャーデビュー。

18年ドラマ「PRINCE OF LEGEND」(日本テレビ系)で俳優デビュー。

特技はバスケットボール。身長170センチ、

血液型A。





 ◆北人が見たEBHのメンバー

 ▼TETSUYA(43)「自分が思い描くモノに対して一直線で、決して妥協はせずに極めるまでやり続ける。しかも結果を出すっていうところがカッコいい」

 ▼関口メンディー(33)「面白いことをやるのにストイックで、お客さんが盛り上がることを考えてやっている。ある意味、自分を俯瞰(ふかん)で見られていると思う」

 ▼小森隼(28)「ラジオにしても隼さんにしかできない道を切り開いてきたのはすごい。僕はしゃべれないので、あれだけしゃべれるのは才能だと思います」

 ▼浦川翔平(26)「翔平がいることで笑いが絶えないからグループも明るくなる。ランペから彼が一緒に選ばれて本当にうれしかったし、助かっています」

 ▼木村慧人(24)「頑張り屋さんでグループに対して積極的に発言をしてくれている。あと、人懐っこくて甘え上手、2人でご飯に行ったりもしています」

 ▼中島颯太(24)「甘いフェースしていますが、いい意味でその真逆を行っている。頭の回転も速くて、二枚目になりすぎないようにしているのもすごいかな」