ダンス&ボーカルグループ「EXILE」と「三代目J SOUL BROTHERS」を兼任
する岩田剛典(35)が23日、
宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで全国アリーナツアーの初日公演を開催した。


EXILE TRIBE(一族)のパフォーマーが単独でアリーナツアーを開催するのは初めて。 
現在予定されている5都市10公演に加え、
この日は追加公演として6月6、7日に
東京・日本武道館でファイナルを開催することを発表した。
 
 「夢がかなう瞬間ですね。
それに尽きるかなと思います。
映像、演出、衣装、構成など自分のアイデアを出して挑むツアーなので、 
どの発信よりも一番僕を感じていただける」。
開演を前に、岩田は確かな手応えと自信を口にした。
 
 このアリーナツアーを見据えて制作し、
ツアータイトルにもなったセカンドアルバム「ARTLESS」は「飾らない、ありのまま」がコンセプト。
ステージは細部にわたる演出までセルフプロデュースした。
オープニング映像にはさまざまなファッションに身を包んだ岩田が登場。
バンドによる生演奏に続いて
〝ご本人〟がステージに降臨すると、
ファン7000人が大歓声で迎えた。
 
 「ついに初日を迎えました。 
広いっすね、アリーナは。
今まで(グループとして)何十回とアリーナツアーを回っていますが、1人で立つと違いますね。

壮観です。
皆さんに連れてきてもらいました、
この場所に。
いつも本当にありがとうございます!」
 
 三代目JSBのあるメンバーからは「R.Y.U.S.E.I.」がヒットした次の年(2016年)あたりで〝便乗〟するソロ活動ではなく、

結成14年目の今、
新たなことに挑戦してアリーナを1人で埋められることがすごいと絶賛されたという。
表現者として描く理想をステージで実現させた喜びを胸に、 
さわやかな顔から女性ファンのハートを射抜く〝殺し文句〟も飛び出した。
 
 「今夜は眠れなくさせちゃってもいいかな? 余韻で。
ライブは遊びじゃねーんだ。
終わった瞬間にぶっ倒れてもいい。
それくらいの気合で本気出していきたいけど、
みんな、やれんのか?」
 
 ソロデビュー曲「korekara」をはじめ、「モノクロの世界」など全22曲を披露。
本編ラストでは感極まって涙を見せる場面も。
 
 そして映像で武道館の追加公演が発表され、ファンは歓喜に沸いた。 
「ヤバくね? ヤバいんです」と岩田は早速来場を呼びかけた。
自身にとって武道館は14年4月に開催された「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」に合格した思い出の場所。 
単独初の武道館でファイナルにふさわしいサプライズも用意しているという。



◇俳優などでも活躍
 
 2010年にパフォーマーとしてキャリアをスタートさせた岩田は13年から俳優活動を開始し、
16年公開の「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」で映画に初主演。
18年には日本テレビ系「崖っぷちホテル!」で連続ドラマ初主演を果たした。
昨年は大きな話題となったフジテレビ系ドラマ「あなたがしてくれなくても」で演技力の高さを証明した。
 
 こうした俳優活動以外にも表現の幅を広げるため、三代目JSBが10周年を迎えた21年にソロプロジェクト「Be My guest」を立ち上げた。 
ファッションや趣味で書きためていた油絵アート作品をセルフプロデュース。 
歌手活動もその一環で同年9月にデビューシングル「korekara」をリリース。
22年に全国ホールツアーを実現させた。