2024年1月にメジャーデビュー7周年を迎えたTHE RAMPAGE。3ボーカルのひとりであり、
俳優としても活躍する吉野北人が、グループを支えるファン“RAVERS”への愛を語る――。
ジャケット¥720,500、パーカ¥203,500(参考価格)、シャツ¥163,900(参考価格)、オールインワン¥1,292,500(参考価格)/すべてジバンシィ(ジバンシィ ジャパン) その他/すべて本人私物 この先もずっと、僕らを愛し続けてもらえるように
初のベストアルバム『16SOUL』『16PRAY』発売に向けて、
一日中取材が続いた日だったにもかかわらず、
夜のスタジオに現れた吉野さんに疲れの色は見えなかった。
顔なじみのスタッフと会話を弾ませながらも、
高い集中力で1カットごとに表情を変えていく。
どんな現場も一期一会。
ファンに届けるための写真や言葉に妥協があってはならない。
今この瞬間におけるベストなものを生み出したい。
そんな慎重さで緻密なアウトプットを続ける吉野さん。
「僕たちが何のためにパフォーマンスをしているかと言えば、観てくれる人がいるからです。
ファンの方がいなければ歌う意味もパフォーマンスする意味もなくなってしまう。
その存在はまさしく原動力。
一方で、多くの方に応援してもらえるようになったけど、いつ誰もいなくなってもおかしくないという不安は常にありますね。
この状況は当たり前じゃないし、
今だけのことかもしれない。
ファンの数が増えれば増えるほど『いつか終わってしまうのかな』と先を考えることが僕は多いです」 ホールからアリーナへ、ツアーの規模は年々拡大し、
動員数も増している。
それでも良い意味でその状況に慣れることはない。
「今もライヴのときは『こんなにたくさんの人たちが来てくれるんだ、すごいな』と新鮮に思います。
だからこそこの光景を維持できるようにちゃんとやろうと思える。
僕らが誠意を持って発信したら、
ファンの皆さんからはそれ以上のものを返してもらえる。
そんなことを肌で感じた7年でした」 自分たちのファン“RAVERS”に、真摯で誠実な愛を持つ吉野さん。
反対に、自分たちが愛されていると感じる瞬間をたずねると「やっぱり、直接会えたときが一番」と答えた。
「去年はリリースイベントで全国を回らせていただいて、ファンの皆さんとの距離をより縮める機会になりました。
応援してくださっている人たちの喜ぶ顔を見ると、すごく感じるものがあるというか…シンプルにうれしいです。
おじいちゃんおばあちゃんから小学生まで本当に幅広い方が来てくれて、なかには僕の格好の真似をしている男性もいたんですよ。
『俺、ちゃんとアーティストとして夢を与えられているんだな』って思いました。
それはSNSのつぶやきじゃなくて直接会っているからこそ、その眼差しで実感できることなんだと思います」
今回のベストアルバム2枚にはそれぞれリード曲のほかにファン投票で選ばれた16曲を収録。
このラインナップにも愛を見出している。
「1位の『100degrees』や『Can't Say Goodbye』をはじめ、
ライヴで盛り上がる曲がちゃんとランクインしていて、なんとなく予想どおりでしたね。
ただ、『GO ON THE RAMPAGE』(『16SOUL』収録)はこの数年ライヴでやっていないんですよ。
ホールツアーのときが最後かもしれない。
これが5位に入ったのはちょっと意外でした。
デビュー前から歌っている曲なので、
ファンの皆さんのなかでも思い入れがあるんだなって。愛を感じますね」 今、
世間ではさまざまなボーイズグループが人気を博している。
そんななかでほかのグループにはないTHE RAMPAGEならではの強みはどこだと捉えているのだろうか。
「僕らの強みはライヴ。自分たちにしかできないエンタテインメントのやり方があるので、そこは国内のどのアーティストにも負けないと思います。
バラードにヒップホップ、ポップスといろんなジャンルの楽曲をやっているんですけど、
どれも振り切っていて違和感がないと思うんです。
だからライヴでも、いろいろなパフォーマンスをすることができる。
歌もそうだし、マイクを持っていないパフォーマーもひとりひとりが歌詞をダンスで表現していて、ものすごいパワーなんですよ。
そういうパフォーマンス力には絶対の自信があるし、
この16人だからこそ出せるものだと思ってます」 最後に、
今吉野さんが一番愛しているものを聞いてみた。「何でしょう…」と考え込んだあと、
照れとシャレが混ざったような口調でこんな答えが返ってきた。 「自分ですね。自分を愛してます(笑)」
初のBEST ALBUMが2作同時リリース! THE RAMPAGE初となるベストアルバムは、アッパーな楽曲中心の『16SOUL』とバラード曲中心の『16PRAY』の2作同時発売。それぞれリード曲となる新曲のほかは、ファン投票で選ばれた16曲を収録している。MV盤にはMV未制作楽曲のなかで投票1位となった「Can't Say Goodbye」のMVも収録。現在発売中。
吉野北人(よしのほくと)
1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。THE RAMPAGEボーカル、俳優。ラジオ「THE RAMPAGE 吉野北人のほくらじ」(ニッポン放送)に出演中。
近年の出演作にドラマ「スタンドUPスタート」「魔法のリノベ」(ともにフジテレビ系)など。 PHOTO=SASU TEI STYLING=高橋正典 HAIR & MAKE-UP=あき(KIND) TEXT=斎藤岬 EDIT=GINGER編集部