LDH史上最大規模のオーディション『iCON Z ~Dreams For Children~』のファイナリストであるGHEEとHIROTOに、同オーディションの第二章から参加し、コーラスグループ・DEEP SQUADとしても活動中のRYOJI、SUZUKIを加えた4人組ボーカル&ラップグループ・WOLF HOWL HARMONY。 




WOLF HOWL HARMONY 昨年8月23日のデビュー以降、音楽アワード「MTV VMAJ 2023」の特別賞「Rising Star Award Presented by YOKOHAMA」を受賞するなど大躍進を遂げる中、2月14日(水)に待望の2ndシングル「Frozen Butterfly」をリリース。

表題曲は配信の総再生数が1500万回を突破した話題のドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』の主題歌も務めており、多くの人がその美しいハーモニーに魅了されている。 今回はそんなRYOJIさん、SUZUKIさん、GHEEさん、HIROTOさんに同シングルの楽曲解説や注目してほしいポイント、表題曲のMVに込めたこだわりなどをお聞きしました。

2023年の活動の振り返りやメンバーとの絆を感じた瞬間、発売日であるバレンタインデーにまつわる話題も…! 

◆今回のシングルは表題曲「Frozen Butterfly」をはじめ全3曲が収録されていますが、それぞれどのような楽曲になっているか教えてください。 

1.「Frozen Butterfly」 

RYOJI:心の奥底に凍らせて閉じ込めた夢や本当の自分が愛に出逢ったことで自由に羽ばたいていく姿を描いています。同時に“夢を見ることは美しいことなんだよ”と悩んでいる方々の背中を押せるような楽曲にもなっているのかなと。デビューまで苦しい経験をしてきた僕たちだからこそ歌える楽曲を制作できたと思っています。

ぜひたくさんの方々に聴いていただき、少しでも皆さんの背中を押せるような存在になったらうれしいです。

 2.「Sugar Honey」 

SUZUKI:“好きすぎてつらいくらいの恋心”がテーマになっていて、タイトルの通りとても甘いラブソングになっています。ただ、“つらい”とは言ってもポジティブな意味での“つらい”なので、切ない曲ではなく前向きな曲になっていて。J-POPの良さが存分に詰まっていながら、ツーステップのトラックをはじめ、ストリングスやピアノがちりばめられていたりと新しい要素もあり、聴いていて耳が楽しい曲です。恋する喜びを感じていただけたらと思います。

 3.「You&I」 

HIROTO:僕の解釈なのですが、この楽曲は僕らとLOVERED(※ファンの呼称)の関係性を描いているように感じています。僕らはグループを結成してからこれまでさまざまな困難もありましたが、それを乗り越えながら成長してきました。LOVEREDの皆さんがいなければ絶対にデビューできていなかったと思っていて、最近もリリースイベントなどを通して皆さんが思いを伝えてくれて、その関係性の深さを日々実感しています。ゼロから作り上げてきたストーリーを今後もLOVEREDの皆さんと作っていきたい、という思いを込めた楽曲です。



◆表題曲「Frozen Butterfly」を最初に聴いた時の印象は?

 GHEE:今まで僕らが歌ってきた楽曲とはひと味違っていたので、新たな表現をお見せできるなと感じました。ただ、そのメロディーからきっと振り付けも難しいのだろうなと思ったので、ダンスでもかまさなくては…と覚悟もして(笑)。サウンドはイン・シンクやB2Kといった2000年代初期のボーイズグループの雰囲気をイメージして作ってくださっていて、昔聴いたことがあるような懐かしい感じもありつつ、そこに僕らのリアルな思いが歌詞で乗ることでリアルさが加わって、率直にカッコいいなと思って。最初に聴いた時は、みんなで「おーっ!」と声を出してしまうくらい盛り上がりました(笑)。 

◆全3曲を通して、ご自身の注目してほしいポイントを教えてください。 



RYOJI:僕は「You&I」の1サビにある「ハモらせろ」というフレーズで聴いている皆さんの心をガッとつかみたいなと思い、ここはニュアンスなど細かいところまでこだわって何度も録り直しをしています。

プロデューサーのT.Kuraさん、Chaki Zuluさん、JAY’EDさんに「こういうふうに表現したい」と自分の思いを一生懸命お伝えし、「おまえ、相変わらず口ベタだな」と言われつつ(笑)、たくさんアドバイスを頂いて出来上がったパートなので、ここはぜひ聴いていただきたいです。 



SUZUKI:僕は「Frozen Butterfly」の一番最後の「夢へ羽ばたいていく 君は美しい」というパートを歌わせていただいているのですが、この曲の中で一番聴かせられるところなのかなと思っていますし皆さんに伝えたいことが詰まっているといいますか。僕自身そこはより気持ちを込めて歌っていますし、まさに羽ばたいていく姿がイメージできるような歌い方を意識しながらレコーディングに挑んだので、ぜひご注目いただきたいです。




GHEE:僕は「You&I」のラップパート。

最初はニュアンスがつかめず、録ったものが全て無しになったりもしたのですが、みんなでアイデアを出し合い、なんとか作り上げられたパートです。

リリックも「いつまで待ってんだ 放り捨てろ整理券」という部分から“悩みや固定概念を捨てて前に行こう”というようなメッセージを感じられてすごくいいなと思いますし、

「世界は僕らの手の中にある」という部分も歌っていて自分まで鼓舞されるんです。

ちなみに、この“僕ら”というのはこの4人のことだけでなく、LOVEREDの皆さんも含めての“僕ら”。みんなとの一体感を感じられる大好きな部分です。 




HIROTO:僕も「You&I」で、GHEE君が今言っていた「世界は僕らの手の中にある」という部分です。

GHEE君のラップパートではありながらここだけ4人全員で歌っているのですが、僕自身も聴いていて安心してしまうぐらいたくましさを感じられるフレーズ。普段の僕らの関係性や絆みたいな部分が、このひと言に表れているようにも思います。


 RYOJI:うれしい。実はこれは僕のアイデアで、ここだけ全員で歌ってみたいとプロデューサーの皆さんにご相談してやらせていただいたんです。それをメンバーがいいと言ってくれて、今めちゃめちゃ安心しました(笑)。



◆表題曲「Frozen Butterfly」はMVも既に公式YouTubeにて公開されていますが、特にこだわった部分を挙げていただくと? 


SUZUKI:「Frozen Butterfly」は僕らのこれまでの楽曲の中で一番踊っていて、MVではKADOKAWA DREAMSの皆さんと一緒にダンスをしているシーンもたくさん登場します。

僕らはボーカル&ラップグループではありますが、

やるからにはダンスも最高にカッコいいものにしたいという思いがあり、細かい部分までこだわって撮影させていただきました。 

また、衣装もタンクトップに太いデニムを履き、その上にライダースを羽織ってアクセサリーも太めのアイテム…など、楽曲同様に2000年代初期をイメージしていて。

セットも電飾がずらっと並んでいたり、魚眼レンズで撮影しているシーンがあったり、古き良きカルチャーと現代の新しさを融合させたすごくカッコいいMVになりました。 

 ◆そんなMV撮影時のエピソードはありますか?

 RYOJI:電飾がたくさん並んでいたのでセット内が熱くて、少し踊るだけでも汗をかいてしまい、何度も撮り直しをするなど撮影はめちゃめちゃ大変でした。でも、いつもサポートしてくださるスタッフさん方はもちろん、

KADOKAWA DREAMSの皆さんがそのバイブスで盛り上げてくださって…。

皆さんのおかげで最後まで明るい雰囲気で撮影することができ、本当に感謝しています。 


GHEE:みんなで汗をかかないようにコントロールしようとしていたのですが、どう頑張っても無理で…。「アイドルは汗をかかないんだよ!」と言いながら気合を入れていたのですが、もはやサウナ状態でした(笑)。

 ◆デビュー以降、楽曲リリースをはじめイベントやライブ出演など怒とうの2023年だったかと思いますが、グループ活動において印象深かったエピソードは?



SUZUKI:「Rising Star Award」を受賞できたことです。他にも思い出はたくさんありますが、賞という形として残るものを頂けたのはとても大きいことだなって。

結果が全てではないですが、それがないと活動を続けることができないのも事実で、そういう意味でもこの賞を受賞できたことをうれしく思っています。また、僕らはデビュー曲の「Sweet Rain」から皆さんの応援のおかげで「Billboard JAPAN HOT 100」で3位という結果を出すことができ、本当にうれしく感謝しているのですが、

2週目になるともう僕らの名前はそこにはなくて…。その結果を継続していけるグループにならなくては、とあらためて身が引き締まった瞬間でもありました。 

RYOJI:そんな「MTV VMAJ 2023」を経て、

12月30日・31日にはLDHのグループが集結した「LDH LIVE-EXPO 2023」に出演させていただいたのですが、そこで初めてダンスだけのパフォーマンスを披露させていただいたのも印象に残っています。

過去にEXILEさんが着ていた衣装を着て「24WORLD」を踊らせていただき、これまでたくさんのものを頂いたLOVEREDの皆さんに、僕らの新たな表現をお見せして2023年を締めくくることができました。

今回のMVでのダンスをはじめ、2024年は僕らの新たな可能性をもっとお見せしていきたいと思いましたし、初めての試みだったのでつい最近のことのように記憶に残っています。




◆このグループの絆を感じた瞬間は?

 HIROTO:日々感じてはいるのですが、最近強く感じた瞬間はそれこそ「LDH LIVE-EXPO 2023」です。

本番前、ステージの下で「先輩たちを超えるつもりでぶちかまそう」と4人で意気込んだのですが、みんなで熱く思いを語り合い、

僕らはひとつなんだなと絆を感じてうるっとしてしまって。

そこで生まれた熱い感情というのはパフォーマンスにも反映されていましたし、

映像を見返してもみんなから同じものを感じることができて。

これは絶対に無くしてはいけないものだなとあらためて感じました。


 GHEE:僕は「MTV VMAJ 2023」でパフォーマンスをさせていただいた時です。

LDHの中でこのイベントに参加したのは僕たちだけだったので、LDHの代表のような気持ちでみんなすごく気合が入っていて。

お互いを鼓舞しつつ、頭は冷静でいようと言い合いステージに臨んだ瞬間というのはすごく印象に残っています。


 RYOJI:LOVEREDの皆さんも来てくださっていて、安心感が半端なかったよね。 


GHEE:はい。構成など“ライブ感”に凝ってやったのですが、終わった後に初めてと言っていいくらいスタッフさんから褒めていただいて。

僕自身でもうまくいったかなと思えましたし、「泣きそうになった」という声も頂いて、あの日はあらためてみんなとの絆を感じることができました。 

◆2024年にグループとして挑戦してみたいことは? 


RYOJI:僕は夏フェスに出てみたいです。

汗だくで、真っ黒になって(笑)。音楽とともに季節を感じられるというのがいいなと思いますし、

たくさんの音楽好きな方に僕らを知っていただく機会にもなるのかなって。

今後はフェスなどもどんどん出演できたらと思っています。 


SUZUKI:先日「BOOK ACT FINAL」という朗読劇に出演させていただいたのですが、

グループみんなでお芝居のお仕事をするのは初めてで、

新たな引き出しが増えたと思っています。

僕自身、お芝居を通して“表現”に対する考え方が変わってきていて、

それが音楽活動やステージでのパフォーマンスにも生きていますし、

もっといろいろなことを吸収していけたらなって。ひとつひとつの機会を大切にして、

今後もさまざまな角度から多くの方に僕らを知っていただけるチャンスを作っていきたいと思っています。 


<プロフィール> RYOJI リョウジ…1996年5月15日生まれ。埼玉県出身。

 SUZUKI スズキ…1995年8月14日生まれ。沖縄県出身。 

GHEE ギー…1997年12月31日生まれ。静岡県出身。 

HIROTO ヒロト…2002年1月30日生まれ。愛知県出身。 


●photo/徳永徹 text/片岡聡恵 hair&make/竹島健二、高木早枝 styling/西村哲也