1月16日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、パーソナリティの加藤里奈が、話題の映画『首』(監督・脚本:北野武)について語りました。 『首』は昨年11月に公開されており、加藤が観たのも昨年のこと。 しかし当人いわく「家族で観に行けるような内容ではない」ため、紹介しそびれていたそうです。 未見の三浦優奈に、本作の魅力を紹介します。




まさにそんな感じ
 
映画『首』は、『HANABI』などで世界から注目されている北野武監督が、戦国時代のハイライトである「本能寺の変」を描写した作品です。
愛知県、岐阜県に所縁がある武将が多数登場するので、興味を持って観に行った人もいるかもしれません。
 


リスナーからもおたよりが寄せられていました。
 
「観に行きましたよ。信長の周りの人間関係、人間模様がドラマなどでは描けない説でしたね」(Aさん)
 
加藤「まさにそんな感じなんですよ」
 
三浦「どういうこと?」
 
「ドラマでは描けない人間関係」に疑問を抱く三浦。
 
ドロドロの人間関係
 
ちなみに加藤は、NHK大河ドラマ『どうする家康』の東海エリアにおけるアンバサダー的な役割を務めていました。そのため徳川家康をはじめとする戦国武将についてはそれなりの知識があります。
 
映画『首』は『どうする家康』とほぼ同じ時代の物語。そんな加藤をしても両者は「全然違う」とのこと。


 
三浦「歴史っていろんな説があるって聞くじゃないですか。そのひとつをやってくれたって感じ?」
 
加藤「戦国武将の男同士のドロドロに着目して『ヤバッ!こんなふうに描いてるのか』と思った」
 
テレビドラマでは絶対無理
 
『首』は、北野監督が30年前から構想を温めていた作品です。





武士が主従関係の中であった「衆道」「男色」といった、まさに「家族で観に行けるような内容ではない」ストーリー。
 
さらに戦闘シーンもテレビのドラマでは絶対に描けない過激なカット満載です。
 
加藤「まさに『首』!首が飛ぶわ飛ぶわ。ドロドロだわ。怖い~ってなっちゃうくらい激しい感じでした」
 
岐阜弁に違和感なし
 
ご当地の作品となると、方言などが気になることがありますが、織田信長を演じた加瀬亮さんの台詞には、違和感が全くなかったそうです。
 
加藤「岐阜弁をめちゃめちゃ喋ってるんだけども、これは本当に見事。方言指導があるとはいえ、地元の私が聞いても巧みだなと思いました」
 
豊臣秀吉を演じているのは北野監督自身。
監督いわく秀吉役は演じやすかったそうで、会見でも「自分を戦国武将に当てはめると、いつも秀吉になる」と話していたとか。
 
三浦「まあそうだよね。雰囲気もそんな感じがする」
 
見たことがない戦国武将の姿
 
明智光秀役に西島秀俊さん、徳川家康役には小林薫さん、他にも中村獅童さんや浅野忠信さん、大森南朋さんといった北野作品の常連俳優も出演しています。
濃い俳優陣の中で、加藤が特に印象に残ったのは…


 
加藤「加瀬亮さんが演じてる織田信長がホント癖!かなりの癖強(クセツヨ)。年齢制限もかかっているぐらい、男性同士のドロドロの性的なことが描かれているのでちょっと衝撃」
 
『首』はR15+指定の映画。鑑賞できるのは15歳以上からです。
今まで大河ドラマなどで描かれてきたヒーロー的な戦国武将とは違う姿が見られます。
 
加藤「人間の欲望や裏切りがたくさん出てくる。最終的な黒幕は誰なのかを追いながら、終始ドキドキ、ヒヤヒヤしながら観られる映画となっています」
 
未見の方はぜひご覧ください。