40年前にイタリアで起きた事件を映画化し、

「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督が絶賛した実話ラブストーリー「シチリア・サマー」のWEB限定ポスター6種が初披露された。

デザインを手掛けたアートディレクター石井勇一氏のコメントも披露された。 



 1982年、初夏の日差しが降りそそぐイタリア・シチリア島で、

16歳のニーノと17歳のジャンニは運命的な出会いを果たす。

育ちも性格も異なるふたりは一瞬で惹かれあい、友情は瞬く間に激しい恋へと変化していく。

しかし、少年たちの眩しすぎる恋はある日、

突然の終わりを迎える。

 主人公のニーノ役は新星ガブリエーレ・ピッツーロ、

ジャンニ役はダンサーとしても活躍するサムエーレ・セグレートがオーディションを勝ち抜き、



瑞々しい演技を披露。

イタリアで俳優として活躍するジュゼッペ・フィオレッロが監督デビューを果たし、

イタリア最古の映画賞ナストロ・ダルジェント賞で新人監督賞を受賞した。

 日本限定のポスターアザービジュアルのデザインを手掛けたのは、





「君の名前で僕を呼んで」「ムーンライト」「Summer of 85」「わたしは最悪。」

「逆転のトライアングル」などの話題作でデザインを担当したアートディレクターの石井氏。

直近では、A24の「メドゥーサ デラックス」や、池松壮亮主演の「白鍵と黒鍵の間に」のポスターデザインを手掛けており、邦画洋画、ジャンルを問わず活躍している。

 石井氏は映画の内容に寄り添いながらも印象的なシーンを大胆に切り取り、

強烈なインパクトを与えてきた。

今作でもニーノとジャンニが秘密の湖畔で肩を寄せ合うカットや、

水中で抱き合うシーン、

たわいもない話でじゃれ合う2人の仲睦まじい様子などが切り取られ、

美しい世界観を堪能できるとともに、

初恋のきらめきが蘇る仕上がりとなっている。

 石井氏は、「シチリアの広大で美しい大自然が二人を優しく包んでくれたように、

彼らにとって永遠に忘れられない記憶の断片を丁寧に切り取りました」と語り、

「一夏の眩しすぎる二人は誰にも忘れられない花火の閃光となって胸に焼き付くはずです」とコメントを寄せた。

石井氏は、本作の劇場パンフレットもデザインを担当している。 

「シチリア・サマー」は、11月23日より東京の新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、

シネ・リーブル池袋ほかで公開。